|
さて、しばらく間が開いてしまったが、ABSユニットの話の続きです(^^) まず、私のバイクに起きている事象をまとめると以下のとおりになる。
1. タッチがスポンジーすぎ
2. レバーがハンドルにつくまで握れてしまう
3. 制動力が非常に弱い
4. ABSが作動しない
5. ブレーキをかけるたびにタッチが変動すること
以上であるが、ABSが作動しないのは、握れ過ぎてしまって、ABSが作動するまで制動を効かせられないから。とんでもないブレーキとも言える。
そこで私は同じ車両で比較テストを行うことにした。このバイクはあまり出回っている車両ではないので何台も乗ることは出来なかったが、2台のバイクを比較テストすることが出来た。一台は私の友人が乗っているK1300Rで、もう一台は、なんとMotorrad Japanからあるジャーナリストの方に支給されているもの!比較テストには絶好の個体である。
結論から言うと、私のバイクを入れて3台ともまったく違うブレーキタッチと制動力を見せた。
まず、一番ブレーキが効いたのは私の友人のバイク。次にジャーナリストに支給されたバイク。そして一番ダメだったのは私のバイクである。
驚いたのは、私の友人のバイクのそのタッチと制動力。現在は私のブレーキはマスターからキャリパーに直結しているが、そのブレーキと比較しても、より少ないブレーキへの入力で同じ制動力を発揮したのにはたまげた。私のバイクと比べてしまうと、自分のバイクが「なんじゃこりゃ」となるほどだが、これがまともなブレーキである。遊びが多いのは気になったが。
Motorrad Japanから出されているバイクだが、驚いたがこのバイクもかなり握り代が多く、私は2本指でブレーキをかけることが多いのだが、そうすると薬指と小指にレバーが当たるほど。それ以上は握りこめないので問題は無いのだが、握り代がもっと少なくてもいいのは事実。また、ABSがちゃんと効くのでこの点でも問題はない。また、遊びに関しては私の友人のバイクみたく多いと言う事は無く、調整が要らないレベルだった。
さて、3台比べてみて3台とも全くといっていいほどの違いを見せたが正直これは大いに問題といえるレベル。なぜここまで違うのかと疑問を超えて工業製品として不信にすらつながる。品質管理の問題そのものだからだ。30台テストして1台出ても問題なのに、3台テストして2台となると何か根本的におかしいといわざるを得ない。
(続く)
|
K1300R
[ リスト | 詳細 ]
|
たくさんの方からコメントをいただいたが、まあ、なんと言っていいのか、正直どうして私のブログを読んでそう受け取るのかなと。
ブレーキの遊び調整の記事の中で、「ABSに関して正直どうでもいい」と書いたが、これは遊び調整が重大な事故につながるからであり、日本全国のBMWユーザーを今すぐにでも危険な状況に陥れる可能性が非常に高いからなのである。それに対してABSユニットの件は、何度も何度も何度も記事の中で触れているけど、「私のバイクにだけ起きていること」を書いているだけなのである。遊び調整による命にかかわる危険性が疑われる事象が発生した以上、ABSのユニットの記事を書いている場合ではないのである。私はそのことを言っているのである。
BMWは売れているバイクである。年間約5000台売れている。多い月では約500台売れているらしい。ということは、毎月数百人のBMWオーナーが誕生しているわけだが、誰一人として遊び調整をしないということは考えられない。
多くの方はこの点については理解はしていただいていたが、そうでない方もいたようなので、ここに説明させていただきました。それでは記事の続きです。
記事の中で触れたように、私はこの間の連休明けの月曜日にすぐにMotorrad Japanに連絡。担当者の方は事の重大さを理解し、「それは大変な問題なので直ちに調査させていただきます」と素早い反応を示し、実際すぐに詳しい調査を行ったらしく、3日後の昨日20日に正式な回答があった。
Motorrad Japanは事の重大さを理解し、すぐに私の遊び調整をしたディーラーの責任者と作業者に連絡し、詳しい調査を敢行。そのことについて詳細にわたり、包み隠さず報告をしていただいたことについてはまず感謝したい。
結果は「ディーラーの作業ミス」であった。
まず、K1300Rの遊び調整機能には「調整範囲」があるとのことで、その範囲を超えて遊び調整をしてしまったとのこと。この遊び調整範囲についてはディーラーが所有しているマニュアルには記載されているとのことで、その確認を怠ったために発生したと説明があった。
プッシュロッドの先端を受け止めるブッシュ部分の齧りや破損については、遊び調整をしたことによるプッシュロッドの長さが伸びることによる可動領域が狭くなる点については否定。可動領域ではなく、長さが長くなったことにより(調整範囲外に)、ピストンが完全に元の位置に戻らなくなり、圧力が高まり破損した可能性について示唆。私は再現性の検証を求めようとしたが、断言しているので、実際にすでにやっているのだと理解するようにした。実際この手のテストは何度もテストをするのが普通だからである。
Motorrad Japanは今回の件について私に謝罪し、ディーラーには遊び範囲については徹底させることを約束しますとのことだったが、話がそれで終わりそうだったので、私は驚いて、以下の問題点について指摘をさせていただいた。
1. BMWのオーナーは何台もいろいろなバイクを乗り継いでいる者が多く、「遊び調整」を自分でしてしまう可能性が非常に高いので、ユーザーマニュアルに「遊び調整範囲」が記載されていない点は問題。
2. 遊び調整範囲以上に遊び調整が出来てしまう構造自体が問題。
これに対してMotorrad Japanは、1については、遊び調整は分解作業に入るものなので、出来ればディーラーでやって欲しいと話があったが、実際今回ディーラーがミスをしているという点、そして、国土交通省が定めている「始業前点検」では運転者がブレーキ点検を行うことになっていることを私は指摘し、やはりユーザーへの告知は必須と話をした。
2については、開発部署に話を必ず上げると約束していただいた。正直、殆どの日本車が採用しているように、遊び調整がある程度以上出来ないようにすれば、別にユーザーにもディーラーにも告知する必要さえないのであるし、何より安全ということを私はMotorrad Japanの担当者の方に伝え、今回は私も納得いく説明をいただいたので今回の問題は解決!
日本全国のBMWのオーナーの方へ緊急に声を大にして伝えたい。遊び調整をする際には、「ディーラーが所有している」各車両の「遊び調整範囲」を確認してください。構造上では、いくらでも調整出来るようになっているからです(少なくともK1300Rは)。
次回からまたABSユニットの記事の続きです(^^)
|
|
台風が直撃し、どこにも行けない日はバイクの整備をするに限る(笑)。幸い、注文しておいたマスターが届いたので早速作業に取り掛かることに。
あ、マスターはちなみに、ニッシンの「ラジアルマスター」にすることに。とてもではないが、Motorrad Japanからきちんとした説明がない限り、純正品はお金をもらっても使う気はなし。いくら保証期間内だから無償だといっても、死にそうな目に合わされてまで純正品を使うほど私はアホではない。
今回問題となったのは、遊び調整範囲で調整したのにもかかわらず、このような事態が起きたと言う事なのだ。この作業を行ったディーラーの話だと、遊び調整は以前にもやったことがあるとの事だったのだが(その時は問題なし)、ただ、今回のように遊びを殆どなくすような調整はしたことが無いというが、それも調整範囲内で行っていることであり、作業を行った人間でもその理由がわからないという。まあ確かに「なぜ?」と思ったに違いない。こんなことが起きるとは誰も思っていないからである。だから私も死ぬ思いをしたが、責めることはしなかった。
ただ、作業ミス(組みつけ)、もしくは、点検ミスの可能性があるという疑念を生じざるを得ないことがあった。というのは、私はまずプッシュロッドの齧りを疑ったのだが、そのことを質すと齧ってはいないと断言。しかし、私が翌日自分で開けてみると、先日の写真のような状態であったのだ。こういうことがあると、穿った見方をすれば、自分たちの作業ミス(組みつけ)を隠したかったのかなとも感じるし、そうでなくとも、ブレーキがロックするという大事に至り点検したにもかかわらず齧りを見つけることが出来なかったのは、どっちにしろ作業ミス(点検)とも言える。結果的にこのディーラーに対して疑念を残す結果となってしまったのは残念なことだった。基本的には今でも組み付け作業ミスの可能性は低いと考えているが、齧りを見つけることが出来なかったようなディーラーとは正直今後お付き合いすることは当然ながら出来ない。
一番残念だったのは、このディーラーがこの件についてひたすら謝るだけで、ブレーキロックが発生したことを問題視しなかったこと。このディーラーから直にMotorrad Japanに報告してもらってもいいぐらいの重大案件なのにもかかわらずである。このディーラーからは「きちんとMotorrad Japanに報告します」という言葉はついに聞くことが出来なかった。日本全国にかなりのBMWオーナーがいるが、誰一人とも遊び調整で問題が発生していないのだろうか?それとも、そこにABSユニットの秘密があるのか?もうわけわからんよこのバイクは。
このブログを見ている人で、遊び調整をしたことがある人がいたら、意見が聞きたいなあ。もうディーラーの言うことは信用できないぐらいまで不信感が高まっている。BMWのディーラーって本当にどこもこんな感じなのだろうか?
前回の記事の補足を少し。これはjun*200*さんやftr250spさんがコメントされていたが、ピストンがなんらかの理由で戻らなくなったのが原因なのは間違いないということ。というのは、ロックしたときに、ブレーキレバーが1mmも動かないほどパッツンパッツンに圧がかかってしまっている状態になっていたからである。ピストンが戻らないその原因が齧りなのか、削り取られた部位が固着の原因になったのかは定かではないが、最悪なのは、遊びがなくなるまで調整すると、ピストンが完全に元の位置に戻らなくなるような状況になりうるということである。これは大変重要なことなのであり、危険極まりない構造と言う事になりかねない。Motorrad Japanには是非検証してもらいたいことでもある。
私は状況を説明し、現物をMotorrad Japanに提出し、その見解を質すつもり。ちゃんと回答あるかなあ。というか、Motorrad Japanに現物の送り先を問い合わせたら、「ディーラーに聞いてくれって」言われるかもな(笑)。
なんで遊びを調整をしたか?というのは愚問。それは個人の好みの問題だし、本来遊びは調整出来るようになっているし、逆になんでやらないの?と思う。私はオートバイに乗るようになってから約30年になるが、すべての車両において遊び調整はしてきて乗ってきている。スロットルも同様に遊びを必ず調整している。仕事でテストする車両もあまりにも遊びが多いと調整するときもある。しかし、こんなことになったのは言うまでも無く初めてである。
|
|
さて、今日は私のブレーキに発生した恐ろしいことについて話をしたい。
マスターからキャリパーにブレーキホースを直結したこと、そしてそれに伴う不具合について記事にしたが、実はブレーキの「遊び」についても調整を行ったのだ。
矢印の部分を工具で調整する
ブレーキの遊びは写真にある赤い矢印の部分を回すことによって調整できるのであるが、遊びを出来るだけなくす方向で調整。そして走行してみたのだが。。。なんと走行してから数百メートル走ったところで、走行中にフロントブレーキがいきなりロックしたのである。
これにはさすがの私も相当危険を感じた。幸いスピードが低かったから良かったものの、かなり危険な状態であった。転倒しなかったのはただ単に運が良かったというほどで、後続車にもよく追突されなかったと思う。本当にぞっとした。高速道路だったら転倒&大事故は免れなかっただろう。
私は早速原因について精査することにした。すると、これは構造上の問題ではないかと思わざるを得ない事実が発覚したのである。
まず、写真にあるプッシュロッドを見ていただきたい。このプッシュロッドがピストンを押し出すわけなのだが、その構造上、「押し出す方向」にしか動かないことがわかる。ネジが切られているが、このねじを締めることによって遊びを調整するということなのだ。プッシュロッドを奥に届くように長くすると、遊びがなくなるというわけだ。
プッシュロッドの形状
実はこの構造は他社ではあまり採用されていないもので、普通は全方位に可動出来るような構造を採用している。それはなぜか。その理由はプッシュロッドがピストンを押し出す部位を「齧(かじ)らない」ためなのである。もう少しわかりやすく説明すると、プッシュロッドがピストンを押し出すところは、真平らというわけではなく、押しやすいように、窪んでいる(写真参照)。このくぼみの部分に真っ直ぐに当たっていないと、くぼみの側面を擦ったり、齧ったりするという訳である。
ピストンの窪んでいる部分
私は「齧り」を予想していたのだが、中をあけてみると。。。うわー。。。齧って削ってしまったものがボロボロ出てくること。。。完全に先端部分を破壊してしまっているのである(写真参照)。何と言う事。
齧ってしまった残骸
想像するに、齧りが発生し、プッシュロッドが固着して戻らなくなったか、もうひとつは、遊びを最大限無くしたので(プッシュロッドの長さが最長となる)、ピストン自体の可動範囲を超えてしまったかである。他にも理由があるかもしれないが、しかし、このようなことはあってはならないのである。
実はこの遊び調整、私がやったのではなく、BMW認定ディーラーにやってもらったのである。なぜ遊び調整を自分でやらなかったかというと、この遊び調整をするにも六角レンチ2mmの工具が必要で、自分で出来なかったからである。
このショップの店長さんは平謝りしていたが、事故を起こさなかったから良かったものの、重大事故につながったかもしれないと考えると、面白くは無かった。命を落とす結果にもなりかねないのだ。
ABSに関しては正直どうでもいい。ABSのタッチが嫌なら外せばいいだけのこと。ブログで書いて終わりだ。ただ、遊び調整なるもので、このようなことが発生するのは到底看過することは出来ない。私は写真と実際の部品をMotorrad Japanに送り、見解を質したいと考えているところ。ちなみに、この事故は先週発生しており、現在マスターを取り寄せ、交換作業をしているところである。
|
|
結局、何の役に立っていないABSユニットを元に戻すことに。スピードメーターが動かないのでは仕方ない。でも、重いだけに、これはしたくなかったなぁ。
幸い、ブレーキホースをキャリパーに直結にしたままでもスピードメーターと燃料計は作動し始めたが、ブレーキランプは点かないまま。テールランプ付近にある配線がこれまたおかしなことをしており、写真にあるように特殊な部品を使っているため、配線をやり直すことが出来ないのである。この部品は品番が無いためBMWのディーラーでも買うことが出来ないのだが、このバイクなにをしようとしても、とにかくユーザーにバイクを触らせないように作られているのだ。特殊な部品が多すぎるのである。
これがその部品
Skier riderさんがすごくいいコメントをされていたのだけど、『整備士のスキルが低い国でも、「マニュアルどおりの標準化された均一な品質水準のサービスを受けることができる」という理屈なんでしょうか。各国に整備工場などの設備投資をすることもなく、アフターサービスは現地のディーラーに丸投げのビジネスモデルなんでしょう。』
確かになるほど。。。と思わせる論理である。部品交換をする程度の技術があれば可能なことだし、分品もでかくすれば交換もい安いし、何より儲かる。30万円だからね。
Skier riderさんのコメントで思い出すのが、Motorrad Japanの対応。実は対応自体は非常に丁寧なのだが、問題なのは対応に出る女性(なぜか男性はいない)がオートバイに対して知識が全くないという点。だから電話で説明するのが大変なのだ。これは「サービスセンター」としてはどうかなと思う。ブレーキと言う重要保安部品について話をしているのに、ことの大きさに気がついていない会話に唖然とした記憶がある。ここは改善して欲しいところである。
しかし。。。これって、もしスピードメーターや燃料計がおかしくなったらABSユニットを交換するということなのだろうか。。。考えただけでも不思議だし、恐ろしい。30万円だからね。GSのABSジェネレーターなるものは40万円近くするらし。。。それってどんなユニットだよ。バイク買えるじゃん(笑)。
私はあまり電気関係には強くないのだが、信頼しているメカニックがこれまた凄い電気マンで(笑)、過労で体調を崩しながらも(本当に)配線を考えてくれて、レース用ブレーキスイッチをかませて復活させることに成功!この作業は本当に見ている私でも凄かったの一言。彼は非常に若いメカニックなのだが、作業はとにかく確実そのもの。私は基本的には自分のバイクは彼以外には絶対に触らせないほど。それほど絶大な信頼を寄せているのだが、その彼も、「BMWのメカニックはかわいそうですね」と言っていたのが印象深い。かわいそうというのは、先に述べたように部品を交換するだけの仕事になっているからである。
|



