テストライダーという仕事

長らく乗っていなかったら空気圧の点検を(^^)

K1300R

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K1300Rのブレーキ(8)

たくさんの人からコメントをいただきましたが、今日はそれにお答えする形で記事にしたいかと思います。
 
まず、気になるコメントがあったのだが、「交換がBMWの方針だから嫌なら買わなければいい」という趣旨のものだったが、それは違う。このような考え方は大変危険なのだ。
 
交換が前提がなってくると、間違いなくメカニックの質が落ちてくる。当たり前である。考えることがなくなるからだ。そうなると、まず、「問題点を多角的に見る・考査する」という概念・姿勢がなくなってくる。問題が起きている原因を考えなくていいから当然だ。また、全体的に物事を見る姿勢も失い、結果的に危険を察知することが出来ず、事故につながるような重要な点を見落としかねない結果になるのだ。私はこの点を重要視しているのである。
 
有能なメカニックは問題が発生した時、その部分のみを見ることをせずに、全体的に考えることが出来るのだ。例えば、ブレーキのパッドを交換するとき。パッドだけを交換するのは有能なメカニックとは言えない。ブレーキ全般、そして足回りにわたって定期的に点検整備を行わなければならないことは実にたくさんある。それらをごく自然にできるのがプロの仕事というものである。
 
それに、何を聞いても「わからない」という姿勢はクレーマー対応とはなんの関係もないと思う。第一、私はブレーキレバーを握るとハンドルにつくのが異常としてディーラーに話をしているのだ。それでも私の考え方がおかしいという人は、ブレーキレバーを握ってハンドルにつくようなバイクでも黙って乗る人なのかな?それがそのバイク会社の方針ならそうするのかな?それにバイクを買う時に、その会社の方針や理念まで調べて買う人はいないと思うし、買う人も方針や理念に賛同して買うわけではないでしょうし。私もBMWのバイクを買う時に、会社の方針についての説明もなかったしね(笑)。でもあったら面白いかもね!
 
それと、ありゃりゃさんから丁寧にコメントをいただきましたが、ありがとうございました。
 
まず、「事前に調べずにHUを撤去したのは軽率だったのではないか」という点ですが、私も事前にCANシステムについて調べたうえ、撤去を決めています。撤去の決め手になったのは2点あり、ありゃりゃさんが指摘されていた配管の問題と、撤去の際にディーラーにも「ABSユニットを撤去したら問題は起きないか」という点を質した回答の内容により、撤去に至っています。
 
詳しく話をいたしますと、CANシステムは電装系などに手を加えようとしたりすると、マップに「エラー」として記録されます。そうすると、BMWのシステムでは、そのエラーが出た部分が保証対象外となるのですが、対象外になると、万が一不具合が発生した場合、自費で高いお金を出して修理しなければならない必要性が出てくるため、それを避けるためディーラーに確認をしました。また、エンジンがかからなくなる場合も出てくると聞いていたので、それでは困るため、同様に確認するに至っています。
 
ディーラーの回答は「ABSユニットを外してもエラーとして記録されず、ABSユニットが解除されたというマークがメーター上に出るだけ(そういうのがあります)で、エンジンもかかる」という内容だったのですが、その際に一切、ブレーキランプの話、スピードメーターの話は出てきませんでした。
 
このディーラーはMotorrad Japanから紹介されたところなのですが、購入したディーラーの店長においては、「ABSのタッチが嫌なら、マスターからキャリパーに直結すればいいんですよ」と言うだけ。先の記事でも書きましたが、レベルが低すぎる回答です。
 
ABS無しの仕様についてですが、私は別に「即答」を求めてはいませんでした。この件について聞いた時も、彼の返事は「そうですよね、そうですよね」の連発。そうですよね、はこの店長の口癖のようなのですが、そうですよね、では私も困るので、どうしたらいいですかね、と聞くと今度は「わからない」の連発。まあ、そういう人を馬鹿にしたようなやり取りがあったわけです(笑)。結局、私の方から、それではMotorrad Japanの方に時間がある時にでも聞いてみてくださいと、大人の対応をしております。私は記事の中で一度も「即答しろ」と書いたこともありませんし、そのような口調でディーラーに話をしたこともありませんし、ご指摘されているような「横暴」な姿勢で話をしているわけではないことはご理解いただきたいと思います。
 
ご指摘の通り、私のようにABSユニットを撤去する人はまずいないと思います。何軒かのディーラーに話をしましたが、どこのディーラーでも「そんなことをした人は聞いたこともない」と言われました。ただ、私が感じたのは、メカニックとして仕事をしているのなら、「確かにそうだな。逆も出来るはずだよな」と疑問を持っても良いということなのです。そういう疑問や興味を持たずに仕事をしていることに私は問題視しているのです。ありゃりゃさんの会社でそういう疑問を持たずに仕事をされている人は皆無なはずです。私はエンジニアのはしくれとして、疑問を持たずに仕事をしている人と一緒に働きたくありませんし、ましてや自分のバイクを触らせることはしたくないと思っております。
 
ABSシステムが機械的に制動的にも正常な状態である事」について言及されていますが、4回にわたるエア抜き作業、2回にわたるマスター交換作業、それでもブレーキレバーがハンドルまで握れてしまうにもかかわらず、ディーラーは「問題なし」との判断を下しているのですが、他にも自分でいろいろと調べてみると、私のABSユニットに問題が発生していると結論付けるしかありません。ディーラーがそれを認めない以上、私としては30万円もかけてABSを自費で交換するわけにもいかず、当然の結果として「撤去」となるわけです。
 
最後にですが、「デバイスに関する機械的理解」の発言ですが、他のテストライダーの名誉のために言及させていただきますが、オートバイにかかわる者として、相当の知識があることだけはお伝えしておきます。少なくとも今回私が出会ったBMWのどのメカニックよりも機械的理解はあるのは間違いありません。
 
ありゃりゃさんが勤められている2輪メーカーだけでなく、どの2輪メーカーでもご存知かと思いますがタイヤメーカー、ブレーキメーカーなど様々なオートバイ部品関連会社から中途採用しているかと思います。その理由は説明する必要はないかと思いますが、タイヤメーカーも知識を深めるため、あらゆることをしております。もちろん、2輪メーカーのエンジニアの皆様にはとても及ばないレベルであるのは間違いないのですが、今回私が対応した、記事の中で見られるようなやり取りをしているBMWのディーラーのメカニックに比べたら、タイヤメーカーのテストライダーの知識の方が間違いなく上です。100歩譲って同等だとしても、それ以下ということはありません。上から目線で話はしてはいませんが、お話にならないのは当然のことです。ブレーキレバーを握ってハンドルについても問題ないというのですから。
 
以上が返答となりますが、何度も記事の中で触れているように、私のバイクだけに発生している事象について記事にしているということは留意していただきたいと思っています。後の記事でも触れますが、結論から言うと、私のABSユニットに問題があったということで、個体差とかいうことでもありません。ただ、他のBMWのブレーキのタッチや効き方についても、程度の差があれども、疑念が残るものもあるのは事実で、実際、この記事を掲載してから多くのBMWのユーザーの方から同じような指摘をコメントでいただいています。私はそういうことも含めて、問題を提起したく、記事にすることにし、現在に至っています。

K1300Rのブレーキ(7)

問題とは。。。ABSユニットを外したことにより、なんと次の不具合が発生。
 
1.   前後ブレーキランプが点かない。
2.   スピードメーターが動かない。
3.   燃料計(平均燃費&残燃料)が作動しない。
 
なんでそうなっちゃうの。。。燃料系が作動しないのはまだしも、他のはまずい。クソ重たいABSユニットを元に戻すのもいやなので、どうしてそうなるのか知りたくて、ABSユニットの配線図が無いかディーラーに問い合わせると、驚愕の事実が。なんと配線図が無いというではないか。それはないだろ〜。いったいどんな部品だよ。。。また腹が立つのは、ディーラーの対応。「配線図があるかどうかわからない。Motorrad Japanに問い合わせないとわからない」とのたまうばかり。そんなことも知らないで仕事をしているかこのディーラーは。そもそも、ABSユニットの故障は過去にそれなりにあったはずで、ABSユニットに触ったことが無いわけがないのである。それで配線図があるかどうかわからないとはありえない。疑問に思ったこともないのか?
 
このディーラーのレベルは想像を絶するもので、店長は自らショップのサイトで「工学部卒」といっているが、限りなくうそ臭い。何を聞いても「Motorrad Japanに聞かないとわからない」を繰り返すだけし、とにかくバイクに触ったことが無いのが一目瞭然。しかも、私の職業を知らないことをいいことに、いい加減なこと言いたい放題。
 
実はK1300RABSユニットが無い仕様があるのだが、ABSユニットを後付することも出来る。そこに気がついた私はこの店長に、それならその逆も出来ますよねと聞いてみたのだが、返事はこれまた「わからない」。ここBMWのディーラーだろうに。客から聞かれてわからないって、こっちが驚くよ。
 
そんな不毛のやり取りの中で気がついたのが、BMWは「交換」が基本なんだと言う事実。ABSユニットは修理するものではなく、交換するものなのだ。おまけにその費用30万円。ふざけるな〜。GSのABSジェネレーターは40万円近くするらしい。。。
 
実は私が先の記事で触れたのはこのこと。左側に転倒してシールを損傷してもファイナルユニットごとの「交換」でこれまた30万円。マスターの調子が悪ければ、マスター交換。それからたまげたのは、サスペンション。なんとオーバーホールが出来ないのだ。出来ないのは構造上の理由ではなく、「やらない」のだそうだ。つまりへたって来たら丸ごと交換ということになるのだが、それって、とてもではないが「まとも」とは言い難い姿勢だ。おまけにサスペンションは非常に高く、なんとオーリンズより高いのだ。どうなってんのBMW
 
とにかくBMWは「修理」が前提になっているバイクではなく、「交換」が前提になっているバイクなのである。だからどの部品も無駄に大きいのだ。交換しやすいからね。私自身がMotorrad Japanに問い合わせて確かめたことなのだけど、ABSユニットはやっぱり配線図は存在しないらしい。いろんな意味で凄い思想だと思う。
 
これは正直、メカニックの質を下げているだけ。何も考えず、ただ部品を交換するだけ。メカニックは単なる部品を交換する人。不具合の原因すら考える機会を取り上げられ、ひたすら交換。そんな仕事面白いのかなぁ。何を聞いてもわからないというわけである。

K1300Rのブレーキ(6)

さて、ABSユニットを取り外し、ホースをキャリパーに連結する作業に取り掛かるのだが、これが大変だった。キャリパーへ取り付けるのにバンジョーボルトの角度がいびつになっていて、BMWはなんでこんなことしとるんじゃ!!!と絶叫の連続(笑)。BMWはいろんなところが、とにかく改造できないようなつくりになっている。おまけになぜかフロントキャリパーがニッシン製で、リヤキャリパーがブレンボ。なんでだ?
 
しかも、バンジョーボルトの角度があまりにもおかしいため、なんと、どのホースメーカーもBMW対応のメッシュホースを販売していないという事実が発覚。

これがK1300Rのバンジョーボルト
イメージ 1
イメージ 2

信頼しているメカニックが3日間寝ずに考えて(本当に)、取り付け方法を考えてくれ、ホースを特注。考えに考えて、何度も計算してホースを特注したにもかかわらず、実際の取り付け時に長さが足らず、再度注文しなければならない事態が発生するほど大変な作業だったのだが、何とか取り付けることに成功(^^)v いやあ、ここまでが長かったこと(笑)。ブレーキフルード何度交換したことか(笑)。お金も随分とかかった(笑)。
 
そしてブレーキレバーを操作してみると。。。よっしゃー!!!と叫び声を上げたほどの理想のタッチが復活。思わずメカニックと2人で「ふふふふ。。。」とニヤニヤしながら何度も2人でブレーキをタッチ(笑)。タッチ、タッチ、タッチ〜(笑)。
 
傍から誰かが見てたらやばかったかも(笑)。これがメッシュホースのタッチですよ、BMWさん。ちなみに、お店に在ったCBR1000RRのブレーキを操作してみても同じようなナイスなタッチ。やっぱりこれでしょ!!!
 
ABSユニットを取り外したことにより、前後連動も当然ながら解除。リヤブレーキも感動もの(これが当たり前なんだけど)のタッチと制動力。なーにが「車体を安定させるだけのもの」だ。ブレーキはフロントだろうが、リヤだろうが、オートバイを制動させるものに決まってるだろ。
 
しかしである。ここでまたまた問題が発生したのである。

K1300Rのブレーキ(5)

これがK1300Rに装着されているABSユニット
イメージ 1
 
タンクを外して、かなりの部品を外したうんと下の位置に鎮座している
イメージ 2
 
さて、今までの記事の続きであるが、私は結局ABSユニットそのものを外すことにした。マスターをどんなものに交換してもダメとなると、ABSユニットそのものを外すしかない。その結論に至った理由のもうひとつとして、「ブレーキホースの取り回し」があった。
 
これはどういうことかというと、K1300Rのブレーキホースの取り回しが、「これはないだろ」という取り回しがなされているのである。ブレーキの問題を探っていく中で、いったいどのようにABSユニットに連結されているんだろ?という点に着目したのだが、なんと。。。マスターからキャリパーに行くまでに5箇所も連結部があるのだ。これだけでもかなりの抵抗になっていると思われる。しかも、その取り回しが長いこと。。。ABSユニットそのものに問題が無くとも、こんなやり方してたらロスがあるよな。。。といわれても仕方が無い取り回しなのだ。
 
また、ABSユニットもかなり車体後方につけてあり、何でこんなところにあるんだ?という感じなのだ。しかも、デカイ。そして重い。4kg近くあるのではないかという代物なんだけど、こんなデカイの見たこと無いぞ。。。というか、なんでこんなにしちゃったのだろ?写真だと大きさがわからないけど、豆腐パック2つ分ぐらいの大きさはある。これを取り外すために、相当な部品を外さなければならず、本当に大変な作業だったのだけど、とにかく他の部品もバカでかく、なんでこんなつくりにしてるいんだというオンパレード。部品がでかい理由は実は意外なことなのだが、これも後日記事にするつもり。
 
このバイクは260kgを越えるのだが、その理由も納得できる。日本が同じものを作ったら、何十キロと軽量化できると思う。
 
私はこんな図体だけがでかくて役に立たないABSユニットを外し、マスターからキャリパーにホースを直結することにしたのである。

K1300Rのブレーキ(4)

3回にわたりK1300Rの記事をアップしたけれど、想像していた以上に多くのBMW乗りの方で同じような経験をされている方や、非常にセンシティブな問題であるが故、内緒のコメントとして貴重な情報を各方面の方から教えていただいたりもした。やはりいろいろな意味でABSユニットに問題あり、というのは間違いなさそうである。
 
BMWの名誉のために言ってはおくが、すべての車両で発生しているということでないし、今回自分が購入したK1300Rに発生していることを記事にしているのは断っておきたい。ただ、ディーラーにおいてあった様々なモデルの中にはスポンジーなブレーキタッチのものがあったのも事実で、元々そういう味付け(設計)になっている可能性は非常に高い。
 
私の友人がK1300Rに乗っており、何度か乗せてもらっているが、ブレーキのタッチは私のより良いのは確か。実際に私のより制動力はあるし、握り代も全然少ない。乗るには全く問題ない状態にはなっている。
 
このBMWABSの独特のタッチに関しては思うところがある。というのは、2回ほど新型のR1200GS-LCを試乗したのだが(それぞれ違うバイク)、このバイク、なんとオフロード車なのに、ラジアルマスター&キャリパーを採用しているのである。もちろん、かなりの品質のメッシュホースも採用されている。ところがである、そのタッチはラジアルマスター&キャリパーのものとは程遠いもので、こんなタッチにするのならラジアルにしなくてもいいじゃん、と思うし、実際オフで走行するのにラジアルブレーキが必要かどうかという問題もある。まぁ、BMWとしても、他社が同じ様なバイクを市場に投入してきている以上、プレミアムをつけなくてはいけないというのはわかるけど、このタッチにしているということは、意図的にそうしているというのが良くわかる。
 
話を元に戻すが、一番年式の新しいK1300Rに仕様が違うマスターが投入されていることを考えると、ブレーキタッチについて問題があったのは事実のようだ。クレームが多発している可能性もある。この年式の新しいK1300Rにしても握り代はかなり多い方なので、やはりABSユニットが大きく影響していると結論付けてもいいだろう。
 
実際、S1000RRの初期のものはタッチについてクレームが多発したらしく、この件についてはディーラーも認めており、すぐに対応品を出したそうだ。S1000Rでこういうタッチにするぐらいだから、他のバイクでやってもおかしくないとも言える。
 
今回の記事に対して多くの方からコメントをいただいているが、複数の方から、ユニットそのものにエア噛みが発生していることを指摘していただいた。私は今回ABSユニットをとりはずにいたるまで、ディーラー3件、Motorrad Japanに問い合わせること数度、しかし、ただの一度さえ、ABSユニットそのものにエア噛みがしている可能性についての話は無かった。もともと私はマスターのエア噛みがひどいということがきっかけで話をしたのにもかかわらずである。もし、本当にABSユニットそのものにエア噛みする傾向があるのなら、大問題である。リコール相当の瑕疵である。
 
書き込みをいただいたあとにすぐにディーラーにABSユニットにエア噛みする可能性があるかどうか問い合わせてみたが、「その可能性はまずない」と断言するではないか。まあ、信じてないけどね。現在自分で調査中なので、また記事にしたいと思っています。
 
長くなってきたので、ABSユニットを取り外すに至ったもうひとつの理由について次回話をしたいと思います(^^)
 
 
 

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