テストライダーという仕事

長らく乗っていなかったら空気圧の点検を(^^)

テストライダーの仕事

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ヘルメットと守れた命

今回の弟の事故について沢山の方からお気遣いのお言葉を戴き本当にありがとう御座います。この事故をきっかけにヘルメットについて話をしたいと思っています。

今回の事故で弟が命が助かったのは間違いなくヘルメットのお陰と言ってもいいでしょう。前回の記事では触れませんでしたが、弟が事故にあったときは実はスクーターだったのです。

弟はヘルメットの重要性を普段から認識しており、スクーターといえどもアライの最高峰モデルであるRR4を被っていました。見る人が見れば「スクーターのクセになんだあいつ」となっていたことかもしれません。でも結果的には命が救われたのです。

余談になりますが、現場検証の際、あまりものバイクとヘルメットの破損状況の凄さに警察官も驚き、それでも命に別状がないことを知ると、一人の警察官が「私も同じヘルメットを使用したい。モデル名を教えて欲しい」と言ったほどでした。

巷にはデザイン優先のヘルメットが溢れています。はっきり言って、半キャップやホームセンターで安売りをしているヘルメットはいざと言う時の衝撃に耐えうる強度を確保していません。これはテストで証明されています。

オートバイの死亡原因の1位は頭部損傷ですが、私はいつも疑問に思っています。「死亡者の何割がちゃんとしたヘルメットを被っていたのか」と。推測ではありますが、おそらくきちんとしたヘルメットを着用していれば、半数以上は助かったのではないかと。

「フルフェイスはちょっと・・・」という意見もあるでしょうが、今はきちんとしたジェットヘルもあります。アライヘルメットやショウエイヘルメットなどのきちんとしたメーカーならジェットヘルでも頭部はきちんと守られることと思います。それでも多くのライダーが半キャップやホームセンターの安売りヘルメットを被っているのを見ると残念で仕方ありません。

一つ私が遭遇した事故について話をしたいと思います。

かれこれ10年以上経つのですが、私の目の前でスクーターに乗ったライダーが車にはねられる事故を見たことがあります。私はその時はそのスクーターの真後ろを15mぐらい離れて運転していたのですが、いきなり反対車線から右折してきた車があったのです。そこは黄色い線車線が引いてあり、右折どころか追い越しさえ禁止の道路だったのですが、ウインカーも出すことなく、いきなり車が右折してきたのです。ドライバーはまったくバイクを見ていなかったと言え、右折してあっという間に私の目の前を走っていたバイクを吹き飛ばしたのです。

ライダーはその場で路上に頭から叩きつけられ倒れて動きません。私は自分のオートバイを止めてすぐに駆けつけたのですが、ライダーを見て驚きました。なんと被っていたヘルメットが真っ二つに割れていたのです。そのヘルメットはよくホームセンターで見る安売りヘルメットでした。

ライダーは鼻と耳から出血して動きません。耳から出血しているのは大体頭がやられている場合が多いのです。私はすぐに救急車を呼び、その後そのライダーはなんとか命は取り留めましたが、頭部に受けた損傷のため、大変な後遺症が残ってしまったのです。車を運転していたドライバーは逃走し、そのまま捕まることはありませんでした。

彼の被っていたのは2000円とか3000円の安売りヘルメット。もし、ちゃんとしたヘルメットを被っていれば、彼は今でも普通に生活が出来ていたことでしょう。いいヘルメットは何も10万円もしません。2、3万円も出せば命が助かる可能性が格段に高まるのです。そのお金をケチったために、一生を棒に振るなんてあまりにも悲しすぎます。

一人でも多くのライダーがヘルメットに対する認識を高め、きちんとしたヘルメットを選ぶことを切に願ってやみません。

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2輪メーカーのスズキが、車体設計とエンジン設計のエンジニアを募集しています。

テストライダーにもエンジニア的要素が求められていることは以前にもお話したしましたが、各メーカーの各種エンジニアは大体自分で設計した機種を自走してテストすることも珍しくありません。まあ、本格的なテストは社内のテストライダーがすることになりますが、エンジニアもテストコースで自分の設計したオートバイに乗れると言うのは、醍醐味でもあるかと思います。

我こそは、と思う方は是非!


2輪車体設計エンジニアの募集はこちら:
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/rnc/docs/cp_s01800.jsp?rqmt_id=0003838152

2輪エンジン設計エンジニアの募集はこちら:
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/rnc/docs/cp_s01800.jsp?rqmt_id=0003839777

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しんさんのブログで知ったのだが、未だに堂々と公共工事の名のものに自然破壊(それと税金の無駄遣い)がされているのである。

記事の内容を読んでも唖然とするが、誰が何の権限があって、なんの根拠があってこういうことをしているのか。

先日の峠のグルービングもそうだが、なぜムダと分かっていてこういうことをするのか。全ては土建屋のためか?役場の人間もそんなに賄賂が欲しいか?土建屋と一度も食事をしたこともないとは言わせないぞ。国もちゃんと監視しろ!!!と言いたいが、国がやっているから根が深い・・・。



「細見谷に大規模林道はいらない 止めよう無駄な公共工事・なくそう無駄な天下り先」
のブログはこちら:
http://hosomidani.no-blog.jp/jumintohyo/

ジャケットの安全性

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すだぢぃさんから質問を戴いたのですが、大事なことなのでここで私の「思い」も込めてお返事させて戴きます。質問は「一般ライダーが着てるジャケット内蔵のプロテクターって効果は充分なのでしょうか? 」です。

さて、最近はライダーの年齢層も上がったためか、オートバイに乗るときにきちんとした装備で乗る人も以前に比べると増えているかと思います。

市場には沢山のジャケットが販売されていますが、実は大きな落とし穴があるのです。

オートバイの事故における1番の死因は「頭部損傷」です。これは誰もがわかると思いますが、2番目の死因は分かりますか?

意外かも知れませんが、「胸部強打」なんです。

相手があった場合は、クルマに胸を打ち付けてしまったり、単独事故であっても路面にたたきつけられたり、運が悪いときなどは、自分が乗っているオートバイのハンドル等に胸を打って死亡原因となってしまうのです。

最近レース中にライダーがなくなる悲しい事故がありましたが、オートバイのハンドルエンドが胸に当たり死因となったと聞いています。

現在はMotoGPライダーでも、そのような事故を避けるために、薄いプラスチック製の板を胸に入れているライダーもいます。ニッキーヘイデンが使用しているのを見たことがあります。

現在市場に出回っているジャケットは、肘や肩、そして背骨のパッドだけというのがほとんどです。胸部強打対策をしているのは、私が知っている限りは、「ホンダモーターサイクルジャパン」と「無限電光」から出ているジャケットのみです。

ただ、これら2社から出ているジャケットも、胸パッド(プラスチック版)がジャケットに内蔵されているわけでもないので、ちょっとめんどくさいというところがあります。またプラスチック版がかなり厚いのも難点です。

私はテストコースを走る際には必ず胸部パッドを使用していますし、一般道路を走る時も使用しています。ちまみに一般道路では無限電光のジャケットを使用しています。

実際には現状の胸パッドほどの厚みは必要ないのですが、もう少し薄めにして、ジャケットに完全内臓されたものがあれがいいなといつも思っています。

現在のジャケット自体は良く出来ており、肘、肩パッドなどはかなり良く出来ているといってもいいでしょう。脊椎パッドに合格点が出せるのは、オプションでありますが、やはり無限電光、RSタイチ、ホンダモーターサイクルジャパンから出ているものだと思います。

私は無限電光のジャケットの他にも、RSタイチのジャケットやエルフのジャケットも愛用しています。RSタイチやエルフのジャケットを着用する時は、写真のようなプロテクター(これはラフ&ロード製)を中に着てから着用するようにしています。

これからどんどんメーカーには安全性を高めたジャケットを作ってもらいたいですし、オートバイに乗られる皆さんも、「何のためのジャケットか」ということかを、少し考えていただけたらとも思っています。

無限電光:
http://www.hit-air.com/top/main.html
RSタイチ:
http://www.rs-taichi.co.jp/
フラッグシップ:
http://www.flag-ship.co.jp/
ホンダモーターサイクルジャパン
http://www.honda.co.jp/bike-accessories/
ラフ&ロード
http://webshop.rough-and-road.jp/

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「官能試験」について

ftr250spさんから大変面白い(?)質問がありましたので、お返事申し上げます。質問内容は「「官能特性」って、うまくコーナリングできた時の気持ちい〜感じのことでしょうか?」です。


いや〜、面白くて足をバタバタさせて笑っちゃいました(^^; でも、よく考えてみると、「官能特性」って思いっきり業界用語だと思います。失礼致しました・・・m( )m

オートバイやタイヤのテストをする場合、性能試験と言うふうにはあまり表現せず、「官能テスト」、「官能試験」、「官能評価」などと呼んだりしています。これは4輪のテストでも同じ言葉が使われています。

それでは、なぜ「官能」と言う言葉が使われているのでしょうか。別にうーんと昔のテストライダーが○○○○書院のファンだったとかいうことでもありません(笑)。

これは人間が持っている五官(ごかん)の官から来ています。五官とは五つの器官(目、鼻、下、耳、皮膚)を指しています。

要するに、オートバイやタイヤの性能自体が、結局どのように人間(ライダー)に最終的に感じられるかということに重点が置かれているためと言っていいでしょう。

特にこの官能試験は、オートバイと言う2輪走行による特性が大きいため、まだまだ2輪では大変重要視されており、現在は4輪の世界ではかなりの部分でシュミレーターが実走行試験の代わりを行っているに対して、2輪ではまだまだテストライダーによる実走行(官能試験)による判定が行われているのです。

官能試験の詳細は企業秘密なので書くことは出来ませんが、かなり細かな点までテスト項目は及び、数十項目にも及びます。評価の仕方は各メーカー違いますが、5段階から10段階ぐらいにわかれて評価がされますので、相当細かな点まで評価されることになります。

また、タイヤがOEとして採用されるかどうかにおいても、オートバイメーカーの厳しい官能試験に合格しなければなりません。メーカーによっても若干違いますが、最終的に複数のテストライダーが全て項目において、基準の段階をクリアしないと採用されません。

そのため、タイヤメーカーのテストライダーとオートバイメーカーのテストライダーの「感性」が一致していないといけないのですが、まあ、そこはお互い「テストライダー」なので、ほとんど問題になることはなく、お互いの判定基準については一度お互い同じ製品をテストをし、お互いの評価を「すりあわせ」をするだけで2回目からは「あ・うん」の呼吸でオートバイメーカーのテストライダーが意図するところの製品を作ることが出来るようになります。

こうして厳しい「官能試験」をパスしたものだけが、日の目を見ることになるのですが、OEタイヤでオートバイメーカーの官能特性に対応するために10回以上細かな仕様変更をしたり、開発に2年以上かかったりと、裏方では「官能特性」をめぐり、様々な涙と笑いのドラマがあるのです(笑)。

つまり、官能特性とはftr250spさんが疑問をもたれたように如何に「気持ちい〜感じ」と言うことといってもいいかもしれません(笑)。どんなにハイパワーなオートバイでも、どんなにハイグリップであっても、乗りにくかったら意味がないですから。そういった意味でもMotoGPマシンも如何に「乗りやすいか」が開発の重要なポイントとなっており、信じられないかも知れませんが、街乗り出来るぐらい乗りやすくなっています。

オートバイが2つのタイヤで走行する以上、どんなにシュミレーション技術が発達しても、「官能特性」を重要視するテストはなくならないと言っていいでしょう

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