テストライダーという仕事

長らく乗っていなかったら空気圧の点検を(^^)

テストライダーの仕事

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Mr.Gripmanのテスト結果最新記事のみメインの「テストライダーという仕事」という書庫に掲載しています。Mr.Gripmanの他の記事につきましては、「Mr.Gripman」の書庫にてご参照ください(^^)

テストライダーは仕事の性質上、生命保険に加入することが出来ないことが多い。というか、加入できない。危険な職業従事者の筆頭に上げられるぐらいなのである。危険職業従事者としてもいくつかレベルがあるのだが、テストライダーやテストドライバー、潜水士などは最高ランクに属している。

じゃあ、万が一の場合どうなるかというと、各メーカー独自のシステムで対応している。まあ、互助会みたいなやつかな。死亡で1億ぐらいは出ると思う。障害が残った場合でも、相当額が出るし、会社からはずっと給料や年金なども支払われる。前にも書いたが、このようなことを想定して、SSバイクなどの、危険度が高いテストはほとんど契約テストライダー(現役プロライダー。ほとんどワークスライダー)にさせていると言う面もある。非情ではあるが、契約テストライダーだったら、一時的にお金だけ払うだけで済むからだ。社員だったら一生面度を見なければならない。

海外のメーカーであると、対応する保険会社があるので、そういう特殊な保険に加入することになるのだが、この掛け金がハンパじゃないらしい。本当に凄いらしい。

ちなみに、海外旅行保険というのがある。海外旅行などに行ったことがある人は知っているかと思うが、外国で怪我や病気になった場合に支払われる保険だ。保険会社によってはテストライダーとして保険に加入できるのだが、その金額は1週間でなんと10万円!もちろん掛け捨てである。すごすぎる。1ヶ月で40万、1年で480万・・・。とても個人では加入出来ない金額だ。しかも死んでも1000万円しか払われない・・・。

意外かもしれないが、どのテストライダーも、テスト中の転倒はほとんどない。全く転ばないと言うわけではないが、転倒しても年に1、2回ぐらいだ。その転倒のほとんどは、小排気量の細いタイヤの時に起きているので、ダメージも小さい。これは別な機会に話をしたいが、テストライダーのレベル、経験によって、出来るテストと出来ないテストにも分かれているのだ。

また、事故防止のため、テストコースの整備はもちろんのこと、テストコースの使用条件、テストの仕方など、ものすごくこと細かく規定されている。全てが安全のためなのだ。

テストライダーと年齢

バイクは何歳まで乗るのか・・・という記事にたくさんの方からコメントを戴いたので、ちょっとテストライダーと年齢のことについて書いてみたい。

テストライダーって意外に重労働。暑い、寒いはあたりまえ。転倒の危険もあるし、何時間も、何日も連続で乗りっぱなしっていうこともある。体力勝負とは言わないが、体力があった方がいいことにこしたことはない。

私は40代前後であるが、結構テストライダーとしては年を取っている部類になる。最近はオートバイメーカーのテストライダーと打ち合わせをしても、めったに私より年上のテストライダーと話すことはない、というか、いないというのが現状だろう。

タイヤメーカーもオートバイメーカーも、テストライダーの数は各メーカ絶対に公表はせず、トップシークレットであるが、ほとんど20代〜30代で占められていると思われる。

テストライダーになってもすぐにやめてしまう人もいるが、数年続けられると、ずっとやるようになるのがパターン。でも、絶対人数が少なく、入社も数年に一人とか言う程度なので、なかなか人数が増えず、若い者が去っていく傾向が多い。若い現役レーシングライダーと契約して、一部の仕事をさせているということも影響して、なかなか40歳を過ぎてもテストライダーをしているというのは少なくなってきている。また、申請すれば部署変えも出来るからである。

私はまだ最新のSSのテストもすれば、スクーターのテストもしている。珍しいといえば珍しい部類に入るだろう。私ぐらいの年齢になれば管理職になるので、テストの采配を決めることが出来、300km/hの領域でのテストがいやならば、「おい、○○君、ちょっとこのテストの担当頼む」なんて若い奴にやらせることが出来るのだが、私は別にしんどくもないので、スケジュールがあいていれば、自分でやったりしている(笑)。こんな楽しいこと若い奴にやらせてたまるか(笑)。

戦闘機のパイロットは40歳を過ぎると、階級があがることもありほとんどデスクワークになり、年に、操縦資格を維持するための規定された数十時間しかフライトを行わないが、その点、テストライダーは希望さえすれば、ずっと現役で乗っていられるのだ。まあ、でも実際には定年間近でSSのテストをしているテストライダーって聞いたこと無いけど(笑)。

若い者を育てなければならないので、自分の好みでテストを選ぶことは出来ないということもあるが、年を取ってもイブシ銀の走りを若い者に見せてやりたいとは常々思っているところではある。

定年最後のラストランは、その時代の最高峰、最速といわれるオートバイのテストが出来れば最高だなと、密かに今からほくそえんでいる俺である(笑)。

ヘルメットについて

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びいきゅうさんから質問がありましたので、ここでお答えさせていただきます。質問内容は「シューベルト製ヘルメットについて」です。

ヘルメットは命を守る「最後の砦」といっても過言ではなく、事故における死亡原因も頭部損傷が1位となっています(ちなみに2位は胸部強打)。

テストライダーの間でも、ヘルメットに対する気の使い方は半端ではありません。ヘルメットを汚くしているテストライダーは一人もいません。ヘルメットも2年ぐらいで交換するぐらい気を使っています。また、見た目ではなく「如何に機能的か」を主眼においてヘルメットを選んでいます。

基本的には日本製ヘルメットは文句なしに世界ナンバーワンです。なによりも品質管理と検品体制は抜きん出ています。細部にいたるまでこだわりを持っているのが、日本製品といえるでしょう。

F1でも半数以上のドライバーが日本製のヘルメットを使用し手いることからもわかると思いますし、去年より帽体にカーボンを使用することが義務付けられましたが、カーボンを使用して帽体を作る技術が他社にになく、アライヘルメットがOEMで帽体のみを供給したというのは有名な話です。

ヘルメットにはいろいろと安全規格がありますが、帽体が硬ければいいというものではなく、あまりにも硬い場合、衝撃が頭に伝わってしまうことになります。帽体がある程度衝撃を吸収・緩和し、そしてインナーライナーが2次的に衝撃を吸収・緩和しなければなりません。

さて、このシューベルト製ヘルメット、ドイツ製ですが、実物を見たことがないのでなんとも言えませんが、帽体のみをみてみると、グラスファイバーのみで作られているようで、日本製のヘルメットのように、複合的に素材を組み合わせているようではないですね。

重さもジェットヘルメットタイプで1420グラムと記述されていますが、これはちょっと重いほうかと思います。

HPにはSNELL2005の記載もありませんし、安全規格に関して情報が少ないのでなんとも判断できかねるのですが、シューマッハがこのヘルメットを使用しているというのは興味深いですね。まあ、同じドイツ人として、この会社を選んでいる可能性もありますが・・・。

一度実物を見てみたいですね (^^)

シューベルト社のHPはこちらです :
http://www.schuberth.de/index.htm

何人かの方からコメントを戴いたのだが、ちょっと前に日産のテストドライバーの仕事を紹介する番組があったようだ。私は全然知らなかったのだが(笑)、ネットで検索してみると、あった!ちゃんとHPまである。

読んでみると、結構興味深い。2輪と4輪はもちろん別な乗り物であるが、仕事の中身は共通しているといえる。基本的には、性能テストの他に「官能テスト」というのがあるが、これは2輪も4輪も全く同じ。

機械では計測出来ない分野も多く、経験豊かなテストライダー・テストドライバーによって車両は完成される。どんなにシュミレーションが進んでも、どんなに機械精度が上がっても、最後は人間が判断するところに、「乗り物」としての面白みがあるのだと思う。

かのアイルトン・セナは、設計者が「物理的に絶対この速度以上で曲がれない」と計算したにもかかわらず、その速度以上でコーナリングをした。そんな話をこのHPを見て思い出した。

HPの中の1枚目と2枚目の写真に注目。1枚目はのヘルメットは「音」を聞くために耳の部分が開いており、2枚目の写真は夜間の危険を伴うテストなのでジェットヘルになっていますね。

この番組みたいな〜 加藤さん、なかなかいいこと言っていますよね。


HPはここです:
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/060511/

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