テストライダーという仕事

長らく乗っていなかったら空気圧の点検を(^^)

タイヤについて

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危険な知識

ちょっとびっくりしたサイトを見つけた。実は前回記事にしたバイアスタイヤに関する質問で、CB750の純正タイヤについて調べるためにネットで検索すると。。。とんでもないサイトがあったのである。

価格ドットコムの質問サイトと、GOOの質問サイトである。こういうサイトがあるのは初めて知ったけど、とんでもないウソが回答として投稿されているのである。

どんな人間が回答するかわからないところで質問をする方も問題だと思うのだが、もっとひどいのは回答する側。よくもまあ、ここまで自信たっぷりとウソを教えているかとあきれる。安全に関することなのでちょっと怒りすら覚える。知ったかぶりここに極まりけりである。ちなみにこのページで回答されていることすべて間違っています。

LI値(荷重指数)にすら言及されることなく、空気圧うんぬんの話がされている。危険極まりない。この回答を見て質問者が本当に空気圧を下げてしまっているのなら、回答者は犯罪行為ですらあると思う。

危険な知識、そして危険な行為だと思う。

バイク屋でも結構とんでもないことを教えているところもあるらしい。先日質問をいただいた中に、バイク屋に空気圧を200kPaにするようにアドバイスされたというのがあったけど、私が調べてみると、これはJATMA基準を下回る空気圧だった。JATMAを見ればすべてがわかるのに、バイク屋がそれをしない。どんな責任感で仕事をしているのだろうと思う。

私は今まで何度もこのブログで言っていることなのだけど、私は「たった数センチ四方」で「命」を支えていると言っても過言ではないタイヤについて、もっと知ってもらいたいという気持ちを持って僭越ながら続けさせてもらっているし、質問をいただいて、私自身疑問に思う時は、社内のタイヤ設計技術者に確認を取るほど慎重になっている。

タイヤは絶対になめてはいけない。たった数センチ四方で支えているからこそ、シビアにならないといけないところがあるのを一人でも多くのライダーに理解してほしいと願っています。

価格ドットコムの質問サイト:
http://bbs.kakaku.com/bbs/76103110055/SortID=10465602/

GOOの質問サイト:
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4483322.html

ご無沙汰しています。忙しくてなかなか記事をアップ出来なかったのですが、たくさんの方から質問をいただいていましたが、順番にお答えしますね(^^)

今日はtat*ta*ataさんの質問についての回答です。質問内容は、「去年95年型のCB750を中古で(11000km走行)購入しました。予備知識では純正タイヤはダンロップかミシュランのラジアルタイヤのはずですが、履いていたのはダンロップのGT501でした。メーカーがラジアルタイヤを指定しているバイクにバイアスタイヤを履いても別に問題無いとよく聞きますが、実際どうなんでしょうか。速度の遅い一般道の山道では特に不満は無いですが、高速で走行中、カーブの切り返しで車体がよれよれと不安定になるのは、フレームのせいなのかタイヤのせいなのか、僕のシロウト感覚では判定できません。(空気圧はしっかり管理しています)また、万が一事故に遭遇した場合保険会社に突っ込まれて保険金の支払いを拒まれるなんてことはないのかなと心配になったりします。」


なるほど。。。 まず、操安性の観点から見てみますと、CB750に装着するという前提となりますが、純正タイヤであるラジアルタイヤからバイアスタイヤに変更しても問題ないと思われます。実際、私はゼファー750と400でラジアルタイヤからバイアスタイヤに変更して乗ったことがあります。サーキット走行をしていますが、問題は全くなかったと言いきれるほどの操安性をみせてました。ちなみに、バイアスタイヤはIRCのRX-01とブリジストン(銘柄は忘れちゃった)を使用しました。

また、トップスピードも200km/hも出ないので、高速度域でその優位性を見せるラジアルタイヤの特性を享受することもあまりないともいえます。

操安性を語る上で、バイアスタイヤとラジアルタイヤの特性を理解しなければなりませんし、また、「なぜラジアルなのか」という事も知る必要があります。このことにつきましては過去記事(下記参照)をご覧になっていただきたいと思いますが、基本的にはラジアルは高負荷や対高速度に耐えるために開発されたものであり、リヤタイヤにガツンとトラクションをかけてグリグリタイヤをつぶしてコーナーを旋回させることにその存在意義があると言ってもいいでしょう。CB750やゼファー750や400では、峠を走る程度では、キャンバースラストモーメントで十分とも言えます。

保険会社の件ですが、LI値(荷重指数)やスピードレンジが同じであるならば問題にはなりません。バイアス・ラジアルで問題になることはないと言えます。

ただ、スピードシンボルに関してはZのバイアスがないので、現状としてはHかVを入れることになってしまいます。となりますと。。。「万が一」の時はNGという事になってしまいます。タイヤメーカーの見解と致しましても、大丈夫かと質問をされたら「ダメですよ ♡」となります。実際にスピードシンボルごとに使う素材も違えたりしていますので。

ただ、現在のタイヤは非常によくできていることもあり、公道で走行する程度なら、Hレンジでもそうそう問題が起きる可能性は低いと言えます。実際にHでもZレンジをクリアするタイヤものもあるほどです。全部ではありませんが。

でも車両が規定している以外のものを公道で装着するのは、万が一の際に保険会社に口実を与える理由になってしまうのは事実です。タイヤ会社でもそのように新入社員には教えます。

ただ、CB750 やゼファー400にHレンジやVレンジのバイアスタイヤを装着して問題となり、裁判でタイヤメーカーとして証言をすることになるのなら、「それが原因でタイヤ単体が事故を誘発するというのは少ないと考えられる」と答弁(?)することになると思います。そもそも、ゼファーを例に言いますと、以前はバイアスのHレンジが入っていたわけで、つい最近「なぜか」ZRのラジアルにしたという経緯もありますから。

ただ、LI値が規定されている通りのものが装着されているというのが絶対条件となりますが。これが低いものが装着されていたとなりますと、厳しい立場になると思います。

「荷重割り増し」という言葉があります。これはきちんと規格で決まっているのですが、たとえば、100km/h(Jシンボルの場合)まで許容されているタイヤを、60km/hしか出ない車両に装着する場合、荷重を△△kgまで増やしても大丈夫という規定があるんです。これを荷重割り増しと呼んでいるのですが、じゃあ、荷重が少なければ、スピードを上げても良いのかというような、「速度割り増し」(そんな言葉はないけれど)の規定はないんです。よって、荷重如何にかかわらず、スピードシンボルは守らなければなりません。

基本的にはスピードを出さないからと言って、低いスピードシンボルのタイヤを装着することはお勧めできません。「理由」があって、タイヤはHになっていたり、Vになっていたりするからです。この記事で説明したことは、低いスピードレンジのものを装着することを是認しているものではありませんので、その辺はご理解くださいね。


荷重指数に関する過去記事
http://blogs.yahoo.co.jp/pitts_driver/58713724.html

スピードシンボルとタイヤ強度に関する過去記事
http://blogs.yahoo.co.jp/pitts_driver/59463618.html

キャンバースラストとコーナリングフォース(1)
http://blogs.yahoo.co.jp/pitts_driver/38724358.html

キャンバースラストとコーナリングフォース(2)
http://blogs.yahoo.co.jp/pitts_driver/39381256.html

clu*hou*e9*0*さんとmocks rc 42から質問をいただきましたので回答いたします。質問内容は:「前後同一銘柄が大前提だと思いますが、銘柄違い、メーカー違いで装着なのはいかがなものでしょうか? 」

なるほど。。。(笑) 確かに前後違うものを入れている人を時々見かけるのですが。。。(^^; 

さて、回答といたしましては。。。想像されていたかもしれませんが、前後に同じメーカーでも違うモデルのものを装着したり、また全く違うメーカーのものを装着するのはダメとなります。それではなぜダメなのかを説明しますね(^^)

まず、タイヤには「プロファイル」というものがあります。これはタイヤの形状を指すのですが、レース用みたく径がきつい(とんがっている感じ)ものや、緩やかな径のものなどいろいろとあるのですが、そのタイヤの開発目的に沿って決められるのですが、重要なのは、フロントタイヤとリヤタイヤのプロファイルは、前後セットとして設計されているという点なのです。

たとえば、フロントタイヤの径(アールと言ったりします)がきついのに、リヤタイヤのアールが緩やかだと、アンダーが出たり、フロントがふらふらしたり。または、寝かしこみの際、交差点を曲がるような緩やかな感じで曲がろうとしても、前後タイヤがばらばらの動きをしたりし、ハンドルがきれこんだり、急に倒れこんだりする原因にもなるのです。

プロファイルだけでなく、トレッド幅も微妙に各メーカー変化を持たせておりますので、その影響もゼロではありません。

前後セットで設計されるのはなにもプロファイルだけではなく、使用されるコンパウンド、タイヤ剛性なども性能を決める大切な要素であり、フロント・リヤそれぞれがちぐはぐな性能を出さないようにするのは当然のこと、気が遠くなるほどのテストの末、前後タイヤの細かな仕様が決められるのです。このコンパウンドやケース剛性そのものの問題はかなり重要です。

そして、とくに重要とも言えるのが、パターン配列です。これはウエット性能を語る上で非常に大切です。ウエットの排水性は、意外かもしれませんが、前後それぞれにその役割を与えられています。たとえば、メッツェラーのZ6はリヤタイヤのセンター部分の大部分に溝がありません。それはそれで、接地感の向上や耐摩耗性の向上を得られるのですが、フロントタイヤで大きく排水をし、排水をしたところをリヤタイヤが走る、という設計になっているから可能となっているパターンとも言えます。Z6の場合、必ず前後セットで使用するように注意書きがあるほどです。

質問をいただきましたお二人は結構チャレンジャー的なタイヤが前後に入っていますね(笑)。上記の理由でお勧めできませんので、必ず前後セットのものを使用するようにしてくださいね。

それから、これは大変大切なことなのですが、タイヤは前後同時交換が基本です。これは片方だけの交換となりますと、前後のプロファイル形状の違いが大きくなりすぎることと、経年劣化の問題もあり、交換しなかったほうのコンパウンドが硬くなり、性能がもう片方のタイヤに比べて極端に落ちる可能性があるからです。そして、先の述べました通り、交換しなかったほうのタイヤの排水性が落ちてしまうこともその理由になっております。

何卒よろしくお願いいたします(笑)

BT-023の記事を続けようと思ったのですが、ちょっと耐摩について新たな情報があり、正確な記事にするためにちょっと精査したいと思っています。ちょっと時間をくださいね(^^) 

その間に、またまた空気圧に関する質問をくるうすさんからありましたので回答いたしますね。質問内容は:荷重指数ノーマルF:100/90-18 56H(2.25kg/cm3)、R:160/80-15 74H(2.80kg/cm3)に対し、現在、F:120/70ZR17(58W)、R:190/60ZR17(78W)の場合、基準がわかりません。オートバイはZL900です。また、JATMAはどこで買えるのでしょうか。」

JATMAを買いたいという人に初めて会いました(笑)。でも、これあると便利なんですよね。JATMAは本屋では売っていなくて、JATMAに直接連絡をして注文します(^^) 電話番号は03−3435−9092です。本が送られてから後払いするのだったかな?値段は2000〜3000円ぐらいだったかな?

さて、質問に対する回答ですが。。。実は、OEのサイズのタイヤ、古すぎてJATMA落ちしているんですよ。。。ずっと生産されていないタイヤはこうやってカタログ落ちすることがあるんです(^^; ということで、このサイズに対する空気圧のチャートはないのですが、LI値(56と74)からマックス荷重がわかります。

各マックス荷重は、フロントタイヤの56は224kg、リヤタイヤは375kgとなります。それでは、現在装着しているタイヤのチャートはどうなるかを見てみましょう。

<120/70ZR17 58W>

225kPa   250kPa   290kPa
195kg    215kg    236kg

<190/60ZR17 78W>

225kPa   250kPa   290kPa
350kg    390kg    425kg

こう見てみますと、フロントタイヤはOEのマックス荷重が224kgになっていますので、近い数字は250kPaとなります。また、リヤタイヤはOEのマックス荷重が375kgとなっていますので、近いものは250kPaとなります。

前回の回答と注意しなければならない点があります。それはタイヤ外径(OD)がくるうすさんの場合、大きく変わっている可能性があるからです。カタログ落ちしてしまっているためOEで装着されていたものの外径を調べることができなかったのですが、現在装着されているタイヤは、フロントが約600mm、リヤが650mmほどあります。つまり、結構なしり上がりになっているということなんです。

OEタイヤに近いタイヤで調べてみたのですが、前後の高低差はOEはおそらくリヤが10mm高くなっている程度、しかし、現在装着されているタイヤはリヤが25mmも高くなっています。ということは、フロントタイヤにかかる荷重は大きいということになるのです。これを考慮しなければなりません。

フロントタイヤは250kPaですが、現時点でも少し足りない感じなので、偏摩耗が起きていたり、腰感がないようでしたら、少し空気圧を上げる必要があります。

また、リヤタイヤに関しては、これは判断が難しいところではあるのですが、250kPaから290kPaの間で調節されることをお勧めいたします。190サイズ+ZL900という重量車で250kPaというのもちょっと。。。と感じるところがあるのですが、サスペンションセッティングとの兼ね合いもありますので、ご自身でベストな空気圧設定+リヤサスペンションセッティングをされることをお勧めいたします(^^)

しかし、すごいタイヤサイズ変更をされましたね(^^; ちょっとびっくりしました(笑)

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BT-023の話が結構長くなりそうなので、以前からいただいていた質問に対する回答を先に記事にしますね(^^)

零鷹さんから大変良い質問をいただきましたので回答いたします。カスタムなどをする人は参考になると思います。

質問内容は:「Hornet250に乗っているのですが、フロントが130/70ZR16(61W)という特殊サイズのため、去年の末に120/70ZR17M/C(58W)にしました。最近の大型車と同じ前後のサイズにする事で、バランスが取れるのではないかと考えました。荷重指数は下がっていますが、大型車でも耐えてる58wと250なので車重が軽いため、大丈夫じゃないか?という素人考えでいますが、実際どうなのでしょうか?後もう1つが、空気圧に関してです。純正ではフロントが225kpa。リアが250Kpaなのですが、17インチとなった現在、基準をどうすれば良いのか悩んでいます。17インチ化を頼んだお店の人は、200kpaを基準に。と言われたので、今はこれで合わせています。」

なるほど。。。4輪などはインチを変える際に便利なチャートみたいなのがあるのですが、2輪はそういうことをすることを前提には作られていないので、チャートがないんですねえ。ただ、JATMAという規格をみますと、適正空気圧やリム幅などについて知ることができます。

さて、それではJATMA規格に沿ってお話をしましょう。JATMAでは、荷重/空気圧チャートというのがタイヤサイズごとにあります。これは空気圧によって支えることのできる荷重(最大値)を知ることができます。我々はこれをマックス荷重とか言ったりしています。

ノーマルサイズである130/70ZR16 (61W)は、その荷重と空気圧は以下の通りになります。

空気圧:  225kPa  250kPa     290kPa
荷重 :  215kg    235kg     257kg

カスタムされたサイズである120/70ZR17 (61W)は、以下の通りとなります。

空気圧: 225kPa   250kPa   290kPa
荷重 : 195kg     215kg     236kg

さあ、どうでしょうか?

純正サイズの車両指定空気圧は225kPaとのことですので、フロントタイヤにかけられる最大荷重は215kgということになります。これを当てはめますと、17インチ化したフロントホイールは、250kPaにするのが好ましいことになりますが、この荷重指数はあくまでの最大値ですので、車重が比較的軽めのHornetの場合、おそらく195kgの荷重に値する空気圧を選択しても問題はないと推測されます。

気をつけなければならないのは、このサイズの下限値が225kPaとなっていますので、これより空気圧を下げることはNGです。ショップの方がなぜ200kPaとされたのかわかりませんが、このタイヤを装着している以上は、最低でも225kPaにしなければなりません。200kPaはちょっと低すぎるかも。腰砕けになっていませんか?また、偏摩耗とか起きてませんか?

250kPaが推奨となりますが、225kPaにするか、250kPaにするかは、これはサスペンションセッティングとの兼ね合いもありますので、いろいろと試されて調節されてみてはいかがでしょうか。225kgが低いと感じられるようでしたら、240kPaとか245kPaでもトライされてもいいかと思います。でも、あくまでも250kPaが基準ということを忘れないでくださいね(^^)。

あくまでも、Hornetという、250cc(168kg)なのに、リッターバイク並みのタイヤサイズが入っている特殊なケースに当てはめての回答になっています。実際、このバイク、私のZX-10(240kg)より太いタイヤが入っています。

今回の質問は空気圧を下げることを推奨しているのではないことを読まれている方はご留意くださいね。

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