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clu*hou*e9*0*さんとmocks rc 42から質問をいただきましたので回答いたします。質問内容は:「前後同一銘柄が大前提だと思いますが、銘柄違い、メーカー違いで装着なのはいかがなものでしょうか? 」
なるほど。。。(笑) 確かに前後違うものを入れている人を時々見かけるのですが。。。(^^;
さて、回答といたしましては。。。想像されていたかもしれませんが、前後に同じメーカーでも違うモデルのものを装着したり、また全く違うメーカーのものを装着するのはダメとなります。それではなぜダメなのかを説明しますね(^^)
まず、タイヤには「プロファイル」というものがあります。これはタイヤの形状を指すのですが、レース用みたく径がきつい(とんがっている感じ)ものや、緩やかな径のものなどいろいろとあるのですが、そのタイヤの開発目的に沿って決められるのですが、重要なのは、フロントタイヤとリヤタイヤのプロファイルは、前後セットとして設計されているという点なのです。
たとえば、フロントタイヤの径(アールと言ったりします)がきついのに、リヤタイヤのアールが緩やかだと、アンダーが出たり、フロントがふらふらしたり。または、寝かしこみの際、交差点を曲がるような緩やかな感じで曲がろうとしても、前後タイヤがばらばらの動きをしたりし、ハンドルがきれこんだり、急に倒れこんだりする原因にもなるのです。
プロファイルだけでなく、トレッド幅も微妙に各メーカー変化を持たせておりますので、その影響もゼロではありません。
前後セットで設計されるのはなにもプロファイルだけではなく、使用されるコンパウンド、タイヤ剛性なども性能を決める大切な要素であり、フロント・リヤそれぞれがちぐはぐな性能を出さないようにするのは当然のこと、気が遠くなるほどのテストの末、前後タイヤの細かな仕様が決められるのです。このコンパウンドやケース剛性そのものの問題はかなり重要です。
そして、とくに重要とも言えるのが、パターン配列です。これはウエット性能を語る上で非常に大切です。ウエットの排水性は、意外かもしれませんが、前後それぞれにその役割を与えられています。たとえば、メッツェラーのZ6はリヤタイヤのセンター部分の大部分に溝がありません。それはそれで、接地感の向上や耐摩耗性の向上を得られるのですが、フロントタイヤで大きく排水をし、排水をしたところをリヤタイヤが走る、という設計になっているから可能となっているパターンとも言えます。Z6の場合、必ず前後セットで使用するように注意書きがあるほどです。
質問をいただきましたお二人は結構チャレンジャー的なタイヤが前後に入っていますね(笑)。上記の理由でお勧めできませんので、必ず前後セットのものを使用するようにしてくださいね。
それから、これは大変大切なことなのですが、タイヤは前後同時交換が基本です。これは片方だけの交換となりますと、前後のプロファイル形状の違いが大きくなりすぎることと、経年劣化の問題もあり、交換しなかったほうのコンパウンドが硬くなり、性能がもう片方のタイヤに比べて極端に落ちる可能性があるからです。そして、先の述べました通り、交換しなかったほうのタイヤの排水性が落ちてしまうこともその理由になっております。
何卒よろしくお願いいたします(笑)
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