テストライダーという仕事

長らく乗っていなかったら空気圧の点検を(^^)

タイヤについて

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sr0*031*さんから大変良い質問をいただきましたので、回答させていただきたいと思います(^^)。質問内容は以下の通りです。
 
「ハイグリップタイヤが温度に依存して、ツーリングタイヤが低温からグリップを発揮するのはよくわかったのですが、ツーリングタイヤがもまれて温まった時の、低温時とのグリップ差はどれぐらいあるのでしょうか??私はZRXの1100に乗っていますが、金銭的な面からツーリングタイヤしか選択肢にありません。それでも一応ワインディングに行く時はタイヤが温まっているかなぁと気にしています。例えばですが、低温時を5としたらツーリングタイヤでの温感時はどれぐらいグリップがあがるものなのでしょうか?もちろん銘柄によってというところはあるのでしょうが、参考までに教えていただければと思います。」
 
さて、BT-016のようなかなりスポーツよりのツーリングタイヤでなければ、走り出していきなり転倒というリスクは限りなく低いと思っていただいて結構です。
 
さて、それでは、低温時と、温まった時のグリップ差はどのぐらいあるのか。大変いい質問だと思います。ツーリングタイヤど真ん中に代表されるものを前提にお話ししたいと思います。
 
たとえば、タイヤでいえば、Piot Road 2、RoadAttack、BT-021(恐らく023も)、RX-01、BT-045、Z6、Angel、Roadsmartとかかな。
 
ここで述べる温度の違いによる性能差というのは、冬場で冷えた状態&タイヤが温まった場合と、冬場&夏場で話をしたいと思います。
 
まず、冬場の場合。タイヤが冷えている場合と、温まった場合ですが、実はさほどそのグリップ力の差はありません。それほど低温でのグリップ力が確保されているということです。数字で表すのは非常に難しいのですが、温まった時の評価を5(5段階で)だとしますと、冷えた状態だと4.25ぐらいでしょうか。
 
恐らく、BT-021とかは、コースで走っても冬でも筑波で1分7秒ぐらい出る可能性はあります。2周目ぐらいから全開アタックが出来るほど、低温でのグリップ力を発揮するといってもいいでしょう。
 
それでは、冬場と夏場ではどのぐらいのグリップ力の差が見られるのか。こちらも、それぞれのメーカーで違いはあるので数字で表すのは非常に難しいところがあるのですが、温まってベストタイムが出るような状態を5といたしますと、冷えた状態は4.00ぐらいでしょうか。
 
理解していただきたいのは、我々はこのような方法では評価はしていないということです。と言いますのは、5段階評価で1違ってしまいますと、25%の差異が生じてしまうからです。「グリップ力」ということで話をした場合、物理的に、25%もグリップが違ってくるというのはあり得ない話だからです。感覚的に感じられる「例え」として今回使わせていただいています(^^)
 
1分5秒と1分7秒でも、数字の上ではその差異は3%です。でも、実際は全然違いますよね。
 
ツーリングタイヤだからと言っても、過信は禁物です。SSなんかはかなりパワーが出ていますので、暖まってもラフなアクセルワークは危険に直結しますので、女性に接するのと同様、あせらず、やさしくがタイヤに対する正しいアプローチの仕方だと思います(笑)。

Pilot Road 3入手!

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Pilot Road 3がついにやってきた!フロントタイヤだけだけど(^^;RRは今週中に手元にやってくる予定(^^)v
 
FRを手にした時、本当に驚いた。思わず「なにこれ?」と言ってしまったほど。何に驚いたかというと、実はタイヤが配達されたとき、外は大雪で、大変気温が低い状態だったにもかかわらず、コンパウンドが非常に柔らかったのだ。これは長年仕事をしている私でも、初めてといえるほどの軟らかさだったのだ。
 
いったいどうなってるの!? そんな言葉がぐるぐる頭をめぐり、何度もタイヤを触ってみてしまったほど。これは凄い。冷間時のグリップは相当期待できそうなことがうかがえる。
 
写真を見ていただくとわかるが、サイピングがグルーブ部分までの深さまで入っていることが分かる。凄いなあ。これがどんな操安特性をもたらすのが本当に興味しんしんである。
 
それにしても。。。!この寒さでのこのコンパウンドのさわり心地は本当に異次元の一言。テストをする際に決して先入観は持たないけれど、どのようなハンドリングを見せるのか。今から楽しみである。
 
もうすでに日本で発売になったので、どうやら日本で一番乗りの野望(?)は砕かれたけど(笑)、2月下旬には装着する予定。
 
装着次第また記事にしたいと思っています(^^)

 
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BT-016の温度依存性のことや、エナセーブの記事を最近アップしたこともあり、今日はいわゆる、「ツーリングタイヤ」について語ってみたい。
 
ちょっと前回の記事で訂正があります。それは、エナセーブが「SPORTSMAXと同等」と書いてあるのですが、「ROADSMARTと同等」の間違いでした。さっそく訂正させていただきました。すみません m( )m SPORTSMAXと同等だったら大変だ(^^;
 
メーカーにも色々と思惑がってツーリングカテゴリーを決めているのだけど、これは日本独特の悩みどころでもあるのも事実。というのは、日本の市場ってやはりグリップ至上主義なところがいまだにあるからだ。長持ちもしてほしいけど、グリップも欲しい、そんな声が強いのが日本の市場とも言える。
 
海外メーカーは意外にすみ分け(?)をしていて、例えば、BT-016レベルのタイヤを「ツーリングタイヤ」のカテゴリーには入れたりはあまりしない。耐摩耗性重視のものはそれはそれできちんと出しているのが普通。そういう意味では前回記事にしたDunlopのエナセーブは明確に耐摩耗性重視を謳った初めてのタイヤとも言える。力を入れるのもわかるような気がする。
 
BT-016のグリップ力とその性能は凄い。もう時効だから言うけれど、私はこのタイヤが出た時、某SS車(完全ノーマル)にて筑波で1分2秒台を出している。そんなすごいタイヤなのだ。そんなタイヤがツーリングカテゴリー!?となるのだけど、別に1000km2000kmでボウズになるわけでもないし、確かにツーリングにも行けるタイヤではあるので、問題にはならないのだろうけど、フロントタイヤが数千キロ走行時点で偏摩耗を起こしたり、冬走るのに不安があるタイヤはやはりクエスチョンマークかなあ。
 
ただ、BT-016レベルのグリップになると、耐摩耗性が犠牲になっていても問題視するユーザーはいないと思う。それほど「楽しめる」タイヤでもあるからだ。ただ、問題なのは、多くのユーザーがこのタイヤの温度依存性に気がつかないで使用してしまっている現状があるという事。「ツーリング」というカテゴリーに入っているという事で安心してしまうのかもしれない。そうなると、そういう表記をするのは問題とも言える。
 
タイヤメーカーは、タイヤをツーリングカテゴリーにするしないの明確な基準はないと言っていい。どんなタイヤを販売するのかどうかは、マーケティング部の意見が強く反映されるのが事実。結構なグリップ力を発揮していても、あまり耐摩耗性がよくなくても、「ツーリング」カテゴリーに入れないと売れないという懸念があるのは事実で、そこにメーカーの思惑が働いてしまうのだ。別にそうしてもいいのだけど、冬場に不安があるような時は、そうきちんと明記するのがメーカーの責務だとは感じている。別BSを責めているわけではないけどね。
 
BSでもいろいろとタイヤを見てみると、純然にツーリングタイヤとして販売されているものは、ウエットや寒冷時でのグリップ確保にウエイトを置いているのが見て取れる。
 
ちなみに、私のタイヤメーカーでは、本当にツーリングメインの方向性で販売されるタイヤに関しては非常に明確な基準を設けている。
 
1.耐摩耗性
2.ウエット性能
3.寒冷時におけるグリップ
 
上記の3つが基準となっているのだが、ツーリングタイヤの場合、弊社の場合はウエット性能を重視している。基本的にはウエット性能が確保できていると、コンパウンド特性の相関性上、寒冷時におけるグリップも良くなる。
 
掲載した写真を見ていただきたいのだが、装着しているのは我が社のツーリングど真ん中のカテゴリーに属するタイヤ。フロントタイヤにセンターグルーブが入っていることからもわかると思います。しかもバイアス。気温は7くらいの時に走行した時のもの。ちなみに、空気圧は指定空気圧で走行しています。K1300Rの記事を掲載した時の写真からもわかると思うけど、走行しているのは私です。
 
BT-016でも同じ条件下で出来ないことはないのだけど、ここまでやるのに何周も周回して相当タイヤを温めないといけないのも事実。ちなみに、CBR250RRで装着しているこのタイヤは2周目からこの状態。本来はもっとバンクさせられるのだが、これ以上やるとステップで路面を傷つけてしまうのでこれぐらいにしている。
 
この写真はプライベートで走行した時のものだけど、テストではウエットでも同じように走行しているのだが、フルバンクでも問題なし。もちろん、指定空気圧でである。
 
弊社では「ツーリングタイヤ」とは、このような気象条件下でも、このような走りが出来ることを指している。
 
もちろん、絶対的なドライグリップはBT-016の足元にも及ばないのだが、そういう事はBT-016とか、Pilot Powerに任せればいいと思う。これらのレベルのタイヤは本当に楽しいし、ライフが短くても文句はないよね、と言うほどファンライドが出来るからだ。
 
ちなみに、弊社ではこの手のツーリングタイヤのドライグリップの実力は、BT-021よりもっと下のレベルだけど、プロが乗るとここまでやれるという事。
 
もっと詳しい対象タイヤの名前を出すと、BSだとBT-045とかBT-092IRCだとRX-01レベルかな。これらのタイヤは真冬だろうが、土砂降りの雨だろうが、誰が乗っても不安のないグリップ力を発揮してくれるタイヤだ。RX-01は日本ではマイナーだが、アジアでは圧倒的な人気を誇り、OEとしても数多くのメーカーに採用されている実力を持つタイヤだ。我々のタイヤもアジア地区では良く競合相手としてRX-01とぶつかるほどである。
 
話がちょっとずれたけど、「ツーリング」ってやっぱり目を尖がらせて走るのがメインじゃないと思うし、そういう事を考えると、リッターバイク系で装着してもやっぱり最低でも10000kmは耐摩耗性が欲しいなあと思う。当然、普段通勤や通学にも使われるだろうし、雨の中でも使用されることを考えると、その部分には重点を置きたいものだと思う。
 
まあ、実情をよく知っている私としては、BT-016のグリップで4000km以上ももってしまうというのはそれはそれで驚きのレベルなんだけどね。耐摩耗性に関しては。
 
4000kmで交換でもいいからいいグリップ力が欲しいと言うのか、それとも、そこそこのグリップでいいから15000kmもって欲しいと言うのか。ウエットグリップはどうするのか。ドライグリップ力に満足していて、耐摩耗性が犠牲になっていることにユーザーが納得しているのなら、「ツーリング」もありかなとは思うけど、あまりにもハイグリップなタイヤは、その裏にあるリスク(ハイサイドや温度依存性)などについては十分理解する必要ありですのでご留意のほどを(^^)
 
エナセーブもウエットの特性が気になるところではあるが、Dunlopのこれからの進みたい方向性の意思が強く込められたタイヤだと思う。まさかエコタイヤをバイクでやるとはだれも思っていなかったからだ。
 
今回はツーリングタイヤについて書いてみたけど、いつかハイグリップタイヤについても書いてみたいと思います(^^)

Dunlop エナセーブ

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以前から何人の方から質問をいただいていたのだが、ネットで記事(下記参照)が掲載されたこともあり、今回はこのタイヤについて書いてみたいと思います。
 
代表的な質問として、tommy 12Rさんからこんなコメントをいただいています。
 
ダンロップからオートバイ用の低燃費タイヤが出るそうですが、PR2と似た方向なのかな?と勝手に憶測しています(笑)pitts_driverさんのインプレのようにPR2でも燃費がよくなるのならPR2でも低燃費タイヤをうたっても良さそうですよね」
 
さて、ミシュランの声を代弁(勝手にしてみました)してみると、「低燃費タイヤだって。ぷぷぷ。うちはとっくに低燃費だよん」という感じのような気がする(笑)
 
実際、Pilot Road 2は、このブログのインプレッション記事に詳しく書いてあるけど、恐らく燃費が上がらなかった人はいないはず。私も高速道路でいとも簡単にリッター20kmを超えるようになった。しかも二人乗りで。
 
低燃費対策をするのは、これはあまり知られていないのだけど、非常に簡単なこと。基本的には転がり抵抗を低減する方向性のコンパウンドを使用すればいいだけのこと。タクシーなんかは、特別なタイヤを装着しているのだが、この手のタイプのタイヤと言える。
 
コンパウンド的には、天然ゴム(NR、Natural Rubber)を使用すればいいだけの簡単なレシピともいえるのだが、これをやれば効果てきめん。この仕様は耐摩耗性を重視しているのだが、問題があるのだ。
 
それは著しくグリップが落ちるということ。しかも、ウエットでのグリップ低減が著しい。タクシーの雨の日の事故が多いのはこのためともいえるほど。
 
このダンロップのサイトでも、「天然ゴム系配合を採用」と正直に書いてある。まあ、普通の人は天然ゴムを使用することによる結果がどうなるか分からないから書いちゃっているのだろうけど、知っているタイや関係者は「おおっ、大丈夫か?」となってしまう。
 
ただ、サイトに書いてあるように、ウエットのグリップを確保するためにシリカを配合してあるのだけど、疑問は、天然ゴムを配合していない使用のタイヤに比べて、どの程度の性能が確保されているのかという点。
 
基本的には、シリカは対発熱やウエットに対して有効と言われている。実際、サイトに書いてある燃費向上の数字でも低速時より、高速時の方が上がっていることからもそれがうかがい知れる。
 
Dunlopはこのタイヤは、「ROADSMARTと同等の性能」という立場をとっているらしいが、それが10%の性能差なのか、それとも30%なのかが、今後このタイヤの信用にかかわってくるファクターだと思っている。
 
ただ、Dunlopの名誉のために言うと、たとえ30%グリップが落ちても、ROADSMARTの性能からいうと問題はないとはいえるかな。BT-021のドライグリップとウエットグリップが少し落ちたところで全く問題ない性能を発揮しているのと同じ。ROADSMARTもかなりのレベルでトータル的なグリップと耐摩耗性を確保しているタイヤだ。
 
Dunlopとしても、「ツーリング向けタイヤは将来全てエナセーブに統合」というのだから、相当な自信があるのだろう。通常のROADSMARTとはその性能差はあるせよ、実質問題ないレベルと思っていいのだろう。
 
Pilot Road 2の話に戻るけど、ミシュランは別段、低燃費で売っているわけではないけど、「乗ればわかるだろ」的なメッセージが強くこめられているタイヤともいえる。タイヤの軽さも突出しているし、耐摩耗性もBMW K1300Rで軽く15000kmを突破するほどのレベルである。寒冷時やウエット時のグリップはこれまた比類なきレベルになっている。
 
このダンロップがどこまでPilot Road 2に迫れているかはわからないが、あえて業界で初めてこのカテゴリーのタイヤを出したことは評価したいと思う。判断は結果的にはユーザーがするもの。はたしてロングセラーになるか?Dunlopの意気込みには今後も期待したい(^^)
 
Dunlopのサイトはこちら:
 
エナセーブの記事はこちら:
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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ついにミシュランHPにて発表されたPilot Road 3。Mini Vanzouさん、情報ありがとうございました(^^) しかし、今回は早いなあ(笑)。Pilot Road 2のときなんか、発売されてからしばらくしてもHPに掲載してなかったからな(^^;
 
テクニカル的な詳細について記述されているので、詳しくはそちらを見ていただきたいのだが、私が記事にして推測した通り、水の被膜対策として採用しているのが、主な理由となっている。
 
このアイデアを2輪タイヤに採用したこともすごいことだが、技術的に難しいこのサイピングの導入を可能にしたミシュランはやはりすごいと思う。
 
対ウエット性能向上をメインに掲げてはいるが、副産物的に、乗り心地も間違いなく上がっているはず。トレッド剛性に関しては絶妙なレベルで完成されているはずで、接地面の大幅な向上もさることながら、タイヤのウオームアップにも一役買いそうなパターンである。
 
また、嬉しいことに、Pilot Road 2同様、2CTも採用されているので、ツーリングライダーには嬉しい仕様だと思う。
 
日本への本格的導入は夏以降となるようだけど、早くデリバリーされるといいですね(^^)
 
Pilot Road 3のプレスリリースはこちら:

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