テストライダーという仕事

長らく乗っていなかったら空気圧の点検を(^^)

MotoGP

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現在MotoGPで大活躍している、中野選手と同級生だったという、なんともうらやましい方からコメント戴いたが、中野選手はかなりマシンの選定能力(セッティング能力のこと)が高いらしく、関係者の間ではものすごく評価が高い。全然勝てなかったカワサキが、常に入賞するようになっているのも、彼の功績によるといってもいいだろう。このクラスのオートバイになると、ただ乗るだけではなく、様々な環境の変化(サーキットや気候)に対するセッティング能力が求められる。ただ単に速く乗れるだけではワークスライダーにはまずなれない。

長いオートバイレースの歴史の中で、名前が語り継がれるほど、関係者の中で選定能力が高かったのは、片山敬済、平 忠彦であろう。ホンダのレース関係者を「片山より選定能力が優れているライダーはいない」といわしめ、平 忠彦については、彼がいなかったら、ウエイン・レイニーは世界チャンピオンになれなかったといわれているほどだ。ウエイン・レイニーが世界チャンピオンを決めたとき(このとき平忠彦はヤマハワークスマシンのテストライダーだった)、真っ先に「Tairaのお陰で世界チャンピオンになれた」とコメントしていたぐらいだから、その能力はすごかったのであろう。

カワサキを世界のトップレベルまでに成長させた中野選手。表彰台の常連になるのも近いと思う。MotoGPに名前を残す名選手になるであろうし、これからも「ライムグリーン」を応援したい。この間のもてぎのMotoGPで中野選手の帽子買っちゃったもんね(笑)。あの独特のライディングスタイルにもしびれる〜!頑張れ中野選手!

MotoGP (3)

新聞で翌日見ると、もてぎとしては、過去最高の集客だったらしいが、それでもたったの6万人台。はっきり言って、少ない。メインスタンドなんて全部埋まっていなかったのは信じられなかった。ヨーロッパ開催のレースだったらありえない話である。次にあったマレーシアGPだって、同じアジア開催なのに、グランドスタンドは全部埋まっていた。観客数はもてぎを下回っていたが、人口比率を考えたら、上出来だ。今回、正直言って、この客の入りでは、選手に失礼だと思った。少なすぎるのだ。ヨーロッパだったら10万人なんていうのは当たり前だ。

チケットは高すぎとは思わないが、あそこまで集客できないのなら、小学生、中学生、高校生はただにしろといいたい。家族で来る場合は、子供は全部タダとか、夫婦やカップルは半額にするとかすればいいじゃないか。地元の小学校や中学校の生徒をなぜ招待しない。ヨーロッパでは授業参観の一環として、学校ぐるみでレースを見に行ったりする。そのことを考えると、日本は本当にレース後進国だ。また、3ナイ運動なんていう馬鹿げたことが世間にまかり通っていたのも、こんな結果を導く遠因になっているのだろう。

6万人はもてぎとしては、過去最高らしいが、笑っちゃうぜ。MotoGPで開催されるレースの中では最低の部類だ。バイク王国日本として、10万人も集められないなんていうのは、「開催資格なし」といわれても仕方がない。去年は5万人だって言うから、あきれる。カタールはたったの3000人しか入場者がいないが、開催されているのは政治力のためだろう。もてぎでの開催も決して「政治力」で開催されているだなんて言われないようにして欲しいと思う。

MotoGP (2)

興味深かったのは、カタールではどのタイヤメーカーのユーザーも、多くのライダーが口をそろえて、予選のタイムアタック時、予選用のタイヤより、決勝用のタイヤのほうがマッチングしていたといっていたことだ。ちなみに、当然だが、予選用と決勝用とでは、タイヤは全然ちがう。コンパウンドが違うだけでなく、構造も違っていたりする。同じタイヤに見えても、全く別物なのだ。また、MotoGPクラスとなると、タイヤの種類もハンパじゃない。コンパウンドだけでなく、大きさも違うのもある。マシンに合わせてタイヤのサイズを決めたりするのだ。

予選用のタイヤより、決勝タイヤの方がいいという結果これは珍しい現象でもあり、ライダー自身、その理由がつかめないでいたのが実情のようである。それにフロントタイヤのグリップ不足を訴えていた選手も多い。これはコーナリング中のグリップ不足というより、コーナーに侵入する際のグリップ不足に悩まされていたようで、コーナーへ進入する際のライン取りを変えたりいろいろとしてみたらしいが、うまく行かなかったらしい。

前回、気温と路面温度について話をしたが、同じ34度でも、カタールとマレーシアでは路面温度は相当違っていたと推測する。湿度が違うからだ。同じ外気温でも、湿度が低い方が路面温度が高くなる。冷えやすい反面、温まりやすいともいえるのだ。また、このカタールは砂漠のど真ん中にあるため、砂が入り込み、かなり滑りやすいらしい。路面温度が高く、すべりやすいという状況はタイヤにとって最悪だ。恐らく、決勝では路面温度は50度にも達していたと想像出来る。

もてぎやマレーシアではアドバンテージを見せていたブリジストンであったが、このカタールの路面温度は想定外であったろうし、テストもできなかったのであろう。路面温度が10度前後、タイヤ開発時想定より高かったのではなかろうか。これは、もちろん、ブリジストンだけでなく、ミシュランにも言えることだ。ちなみに、タイヤは基本的には高温になるほど性能が落ちる。路面温度が50度というのは、どんなタイヤでも性能を発揮するのは難しいであろう。

今回のタイヤ選びの難しさは、リヤタイヤとフロントタイヤのマッチングの問題であったといえる。どちらかにあわせると、チャタリングが出たり、ホンッピングが出たり、または、グリップが十分でなかったりしていたのが現状であろう。

ただ、タイヤというのは、タイヤ単体だけの性能だけでは語れない。コースやマシンとの相性もの問題もある。タイヤの生み出す「安定性」というのも意外に難しい。タイヤ作りはそんなに甘くはないのだ。ミシュランの開発もすさまじい。そんなに簡単にはその牙城を崩せはしないだろう。このことについては、また別な機会に書いてみたい。

レースは十分楽しめるものだった。125ccと250ccは最初から最後まで混戦でハラハラドキドキの展開であったし、250ccでは青山選手が優勝し、日の丸が掲げられた。君が代を聞きながら、日本人として誇らしく思ったのは私だけではなかったであろう。MotoGPは波乱含みの展開で、ロッシ選手がタイトルに王手をかけていたが、他の選手と接触して転倒。天才といわれる走りをもっと直接見たかっただけに、残念であった。しかし、あのクラッシュはないよなって感じではあったけど。レースは玉田選手が3位に入り、それなりに盛り上がったが、彼もケガが完治しないでのこの結果は凄いと思う。天気も良かったし、十分楽しめたMotoGPであったかな。

MotoGP (1)

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少し前になるのだが、ツインリンクもてぎにて開催されたMotoGPに行って来た。いつもテレビでしか見れない、世界最高峰のライダーを目の前で見れるとあって、何日も前から楽しみにしていた。タイヤメーカーのテストライダーの視点からちょっと観戦記を書いてみたい。

当日はカンカン照りのまさに真夏日。34度と発表されていたが、この外気温じゃあ、タイヤ泣かせだろう。タイヤエンジニアが腕を組んで悩んでいる姿が想像できる。タイヤエンジニアはライダーに過去のデータなどをもとにどのタイヤが適切かアドバイスをするが、あとはライダー次第だ。ライダーの経験値がこの辺でものを言う。前後のタイヤ選定をどうするか、悩んだろうなー(笑)。

このことは別な機会に詳しく書きたいが、気になるのは日本製タイヤの実力だ。現在のところ、ミシュランの一人勝ちといってもいいだろう。125ccと250ccではダンロップも頑張っているが、最高峰のMotoGPではブリジストンはなかなか勝てないでいる。ウェットなどの特殊な条件化ではそこそこの性能を発揮しているが、ミシュランには足元に及ばないのが現状だ。しかし、ここにきて、ブリジストンの台頭がめざましい。今回のMotoGPでもブリジストンのDUCATIが優勝した。失礼だが、この快挙とも言える結果にブリジストンのエンジニアが涙したのは想像にかたくない。

ブリジストンは今回新しいコンパウンドのタイヤを投入したと聞いた。母国で開催される世界選手権で、なんとか勝ちたいというのは日本人なら当然の気持ちであろう。今回結果を出すのは、ブリジストンの至上命令だったに違いない。タイヤの開発には数年かかるのが普通だ。世界中のテストコースで、数年前から真夏の暑い日に一生懸命テストを行っているテストライダーと開発エンジニアの姿が目に浮かぶ。

昨年度は玉田選手がブリジストンを使用していたが、どうしてもレース後半にタイヤが持たなくなる展開が続いた。今回のもてぎは外気温34度(決勝)、マレーシアは40度(決勝)にも達したという。マレーシアの予選は34度だったが、上位5人のうち4人がブリジストンユーザーとなっているし、決勝でもDUCATIが優勝していることからしても、ブリジストンの優位性は明らかだ。外気温が34度〜40度にも達する中で、十分なグリップが確保できたということは、大きな前進であるといえよう。これからが楽しみだが、課題も多いはずだ。

というのは、予選外気温34度、決勝39度となったカタールでは予選、決勝ともにブリジストン勢は精彩を欠いた。もちろん、タイヤのみの性能で全てを語れないが、もてぎやマレーシアで見せたアドバンテージはなかったといえる。カタールは非常に特殊な場所であることも考慮しなければならない。まずは湿度。外気温だけにとらわれてばかりではいけない。カタールは砂漠の真ん中にある珍しいサーキットであるが、湿度は限りなくゼロに近い。湿度が60%〜80%にもなる日本やマレーシアとは、タイヤや路面温度に対する影響が大きく違ってくる。加えて、かなり滑りやすい路面でもあるようだ。カタールは昨年からレースが開催されているが、この特殊な気候下での十分なデータ収集(テスト)が出来ていなかったのは想像に難くない。

次回はこのカタールで露見した問題点について話をしてみたい。

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