テストライダーという仕事

長らく乗っていなかったら空気圧の点検を(^^)

テストライダーになるには

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興味深い話題ではあるかと思うが、それでは、どうやってテストライダーになるかという話をしたい。実に不親切なことに(笑)、どのメーカーも「こうしたらテストライダーになれますよ」なんてことを公表していないので、始末が悪い。ほんと態度悪いよな。

「テストライダー」にもいくつかあると前以前にも書いたが、大部分は主要オートバイメーカーとタイヤメーカーに限られてしまう。ということは、オートバイメーカーは4社、タイヤメーカーは2社、日本全国で、たったの6社しかチャンスがないということになる。状況としては非常に狭き門だ。随時募集しているというわけでもなく、しかも、募集広告をしない場合もある。というのは、後で記述するが、レース関係者からテストライダーを採用してしまうことがあるからだ。募集といっても一人とかなので、一体年間に何人採用されているかということを考えると、非常に狭き道といえる。

まず、オートバイメーカーであるが、某社は毎月のように募集している(笑)。「テストライダー」としては謳っていないので、電話して自分で確認して欲しい。ウルトラA級の難易度だ。応募はかなりあるようだが、ほとんど採用されていないと聞いている。

他の3メーカーも「テストライダー」としてはなかなか募集をしていない。注意しなければならないのは、メーカーによって、テストライダーの取り組み方が違うということ。純然に乗るだけのテストライダーというのはまずないし、エンジニアを兼ねることを要求するメーカーもある。こまめにHPをチェックしたり、電話で直接確認しなければならないが、思い切って相談するのもいいと思う。学生だったら、どうしたらそういう仕事に就けるのか、ということを聞くのも手だ。早いうちに聞いておけば、それなりの資格を取得する余裕も出てくる。

当たり前だが、オートバイメーカーやタイヤメーカーに勤めるのは、それなりの経歴を求められる。エンジニアリングの知識は必須であるし、先に書いたように、オートバイメーカーでは、実際エンジニアがテストライダーを兼ねる会社もある。限定解除を持っている程度じゃ話にはならない。オートバイに乗れるのは当たり前の話なのだ。また、他のコラムで書いたことであるが、スーパースポーツなどの、オートバイの限界域のテストはプロの現役ワークスライダーがすることが多いので、実際、バリバリの走り屋じゃなくても、テストライダーは務まるので、エンジニア的な要素が優先されるところがあるのである。

そういう意味では、理工学系の大学に進み、エンジニアとしてメーカーに就職するという手もある。先にも書いたが、オートバイメーカーによって、「テストライダー」の位置づけというか、役割が違ってきているので、各メーカーに問い合わせるのが一番いいと思う。参考までに、どのメーカーもいわゆる「テストライダー」という言葉はあまり使用しない。社内的にも対外的にも、「実験」とか「操安」とか言う言葉を使うことが多い。HPなどを見る際に参考にして欲しい。

タイヤメーカーの場合、HPなどで募集をしていることがある。ブリジストンとダンロップともに、インターネットを利用して募集をしているが、こちらも、オートバイメーカー同様、突発的であるし、随時あるわけではない。ダンロップはつい最近募集をしていたが、契約社員としての募集であった。タイヤメーカーの場合も同様、こまめにチェックする必要がある。HPで募集していなくても、変な話、募集を受け付けるときもある。これからテストライダーになりたいという人は、ドンドン電話してみるべし。

タイヤメーカーの場合、レース関係から採用される場合が多々ある。レース関係とは、レースをしている人間からという意味である。レースをしてそこそこ走れるようになると、メーカーがタダでタイヤを出すようになる。いわゆる、「サポート」だ。そこから人間関係が始まるのだ。わかるかな〜?この意味。

オフロードタイヤのテストライダーの場合は、ちょっとオンロードのタイヤ開発とは違った方向で行っている。オンロードのタイヤのテストはほとんどタイヤメーカーのテストライダーが行っているが、通常、オフロードタイヤ開発のほとんどのテストは、現役モトクロスライダーと契約して行っていることが多いので、モトクロスライダーの人は、タイヤメーカーのレース担当者や開発担当者との出会いを大切にして欲しい。しかし、モトクロスライダーはオンロードよりはるかに国際A級になるのが難しく、しかも、テスト開発に従事出来るのはその中でもほんの一部というのも事実。こちらもまた狭き門である。

モトクロスのオートバイ開発も、ほとんど契約ライダーが行っている場合が多い。元ワークスライダーとか、現役トップライダーがこの仕事の恩恵に与れるのだが、その数は恐ろしいほど少ないのが実情だ。全開バリバリでテストを行うらしいが、マシンの性能を100%引き出すのにはワークスライダー並みの腕がいるということらしい。アクセルをひねればスピードが出るオンロードとは、その辺が違うようだ。

とにかく一番良いのは、もしこれを見ているあなたが学生ならば、早いうちから、メーカーに電話(人事部でOK)をし、将来テストライダーになりたいが、どうしたらいいかと相談することだ。臆する事はない。必ず丁寧に相談に乗ってくれるはずである。たぶん(笑)。また、理工系云々と書いたが、これは絶対ではない。文系はダメというわけではない。私も実は文系の出身者だ。また、高卒だからダメ、ということでもない。中途入社も大歓迎なところもあるので、とにかく、トライして欲しい。

意外かも知れないが、最終的には本人の「やる気」「熱意」が重要となってくる。当たり前だがテストライダーの仕事は「開発」である。世界最先端の開発をするにはそれなりの、情熱が必要なのだ。「情熱が新しいアイデアを生み出す」という考え方が開発関係者として大切な一つではあるので、要はそういうことなのである。

今回は仕事の「探し方」を中心にしてみたが、次回は、テストライダーになるに必要な「資質」について話しをしてみたい。

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