[http://blogs.yahoo.co.jp/blognews2005 メディア レボルーション] というブログで 『日本のエネルギーについて考える』 というシリーズを見つけた。 政界、経済会のご意見番に話を聞いている、かなりプロフェッショナルなブログである。 シリーズを読んでいて、気になる事がたくさんでてきた。 政治家や企業の役員さん達は、有権者や株主に都合の良いことを話す傾向がある。 日本のメディアも(アメリカ同様)これらのご意見番に都合の良いニュースばかりを事実のように流している傾向があるように思えて仕方がない。 そこで、メディア レポリューションに出てきている方々の話を読んで気になったことを書いてみようと思う。 第3回は、原子力委員会の木元教子さんのインタビューから木元さんは、過去にアナウンサーやキャスターの経験を持ついわゆる一般の人である。 そのせいか、インタビューのコメントからは、政治家や大企業の役員等にみられがちな傲慢さが感じられない。 原子力委員に選ばれた後、国民に対して情報を提供するための >市民懇談会を立ち上げ、国民の意見を吸い上げる活動を5年間行ってきた とか、 > 10年以上前までの前提は、『人は過ちを犯さないし機械は壊れない』。だから何か起こった時には隠すということがあった。 今では、 > 『安全第一』が原子力発電の原則」とした上で「(2005年原子力政策大綱では)『人は過ちを犯し、機械は故障する』ことを大前提とした上で、安全確保の手立てを考えた」 など、民間出身者らしい取り組みがみられる。 政治家になる勉強しかしてこなかった人たちは、一般の社会との間に考え方のギャップが生まれやすいようなので、政治に一般人が加わることは、おおいに奨励されるべきだと感じる。木元さんは、プルサーマル計画と高速増殖炉開発について、 > 日本が期待されているのは、核の平和利用に加えて、日本の持つノウハウを使って各国をお助けすること」 といっている。 日本は世界に期待されているのか、利用されているのか? 現在日本で使用・検討されている原子力発電技術には大きく分けて2種類ある。 軽水炉による発電と高速増殖炉による発電で、それぞれ原子炉の構造と燃料が異なる。 商業化されている原子力発電所は軽水炉による発電であるが、この発電に必要となるウラン原料は、地球上にあまり多く存在しない。 数十年の時間稼ぎは出来るのだろうが、恒久的な解決策にはなり得ない。 そこで高速増殖炉による発電技術が注目された。 この技術の利点は必要となる燃料が豊富にあること。 しかし、原子炉の構造上、火災・爆発の危険がある。 さらに使用する燃料と後にできる核廃棄物から高いレベルの放射能が放出されたり、核爆弾の原料に成りえる物質が残ったりとマイナス面も多い。 欧米でも検討されたが、経済性と安全性の面で利点が見られないという理由で、多くの(全ての?)国がこの技術の開発を中止している。 日本でも『もんじゅ』火災事故の後、開発活動は中断されていたが、実用化に向けての検討が再開されたようである。 核の恐怖を一番よく知っているはずの日本が、国土と国民を放射能汚染の危険にさらしながら、この危険な技術の開発をボランティアしているとは皮肉なことである。 軽水炉発電と高速増殖炉発電のハイブリッドがプルサーマルと言える。 プルサーマル発電は、再処理された使用済み核燃料を、軽水炉で核分裂させて電力を得ようとする技術である。 高速増殖炉による発電よりは危険性が少なくなる可能性はあるのかもしれないが、原子力発電自体が多くの危険を含んでいることに変わりはない。 それに、高いレベルの放射能が放出される核燃料を使用するため、燃料輸送、使用、処理の際の放射能汚染の問題は残ったままだし、核爆弾の原料を保存することになるので、テロの標的になったり、関係ない他人の戦争に巻き込まれてしまう危険性もある。。 また、核燃料の再処理にかかる費用が大きいため、商業化は難しいという指摘もある。 次世代原子力発電の経済性・安全性の問題を日本が解決できるかどうか、欧米諸国は高みの見物である。 また、省エネルギーについて木元氏は、
> 車の台数が増え排出量が伸びている。そして産業用エネルギーの省エネは進んでいるが民生用、つまり我々の暮らしの中でのエネルギー使用量も伸びている。 と、民生によるエネルギー消費が今後も増え続けることを懸念している。 この指摘はもっともで、 環境省 によると、1990年から2003年にかけて、産業からの二酸化炭素排出量はあまり変わっていないのに対して、家庭からの排出量は30%以上増えている。 ただし、 部門別 でみると、家庭から排出される二酸化炭素量は全体の14%程度で、38%が産業から、21%が運輸からとなっている。 産業や運輸への政治的圧力も必要である。 |
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