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企業法

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【ご質問】安く簡単にできる起業なら、どの会社?


起業を考えていますが、当面は自分1人で事業を
やっていけるかどうかを見極めようと思っています。

新会社法を活用して、個人事業でなく、
会社を起こしたいのですが、
「安くて簡単にできる」方法がいいのです。

新しくできたというLLPを含めてご指南ください。



【お答え】


「安くて簡単にできる」ということであれば、
「株式会社」よりも「合同会社」のほうがいいでしょう!

なおLLPは、会社でなく組合です。
また、1人ではできませんのでご注意を。




安くて簡単にできる起業を目指されているのであれば、
「LLP」や「合同会社」が適しています。
「株式会社」「LLP」との比較も交えつつお話いたします。


■特徴1 設立費用が安い


設立費用についてですが、
「LLP」は登録免許税6万円のみ、
「合同会社」は登録免許税6万円、印紙税4万円の合わせて10万円です。

一方、「株式会社」は登録免許税15万円、印紙税4万円、
定款認証費用52,500円の合わせて
最低でも約24万円の費用がかかります。

つまり、「LLP」をつくるのがもっとも安いですが、
「合同会社」も「株式会社」よりはかなり安くつくることができるのです。

(専門家に依頼すれば、司法書士報酬等の別途費用もかかります)


■特徴2 設立後の手続きが簡単


設立後の手続きですが、
「株式会社」の場合、決算公告が義務付けられています。

また、株式譲渡制限会社の機関として、
最低でも株主総会と取締役を設ける必要があります。
その取締役の任期は最長10年です(定款への記載が必要)。

一方、「合同会社」「LLP」については、
決算公告の義務や取締役の任期はありません。



上の2点の特徴から、「合同会社」が安くて簡単につくられることが
おわかりいただけましたでしょうか。
それでは、合同会社のその他の特徴についても
見てみましょう。



■特徴3 1人でもつくれる組織


「株式会社」及び「合同会社」は出資者が1人でも
つくることができますが、
「LLP」は最低2人いないとつくることができません。

どういうことかと言うと、LLPの成立に際しては、
「有限責任事業組合契約」を締結する必要があります。
要は、1人ではLLP契約が結べないからダメ! なのです。

一方、「株式会社」「合同会社」なら、1人でつくることができます!



■特徴4 個人の個性を重視した人的組織 


「合同会社」及び「LLP」は、個人の個性を尊重した人的組織なので、
人の信用力なくしては成立しない組織といえます。
つまり、社員(出資者)の信用力=会社の信用力です。

一方、「株式会社」は、資本金(お金)やモノが
会社の信用力を担保する物的組織です。
つまり、資本金(お金)やモノ=会社の信用力です。



□「合同会社」が「LLP」よりも優れている点


「LLP」は組合なので、社員(出資者)に対して
報酬(給与)を支払うことは難しいのですが、
「合同会社」は法人なので、社員(出資者)に対して
報酬(給与)を支払うこともできます。



□注意点


「合同会社」よりも「株式会社」のほうが
ブランド力があり、信用力も高いという利点はあります。

また「合名会社」「合資会社」も、
「合同会社」同様に「安くて簡単にできる」会社です
(ただし知名度は低いですが……)。

なお、個人事業のままでいるのか、会社にするのかについては
税金面での有利・不利がありますので、ご注意下さい。



【結論】


「安くて簡単にできる」ことを最優先するなら、
設立費用が10万円で済み、決算公告の義務や役員の任期もない
「合同会社」がおすすめです。


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