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キャッシュ・フローの表示区分
キャッシュ・フロー計算書の表示の方法は?
→営業活動のキャッシュ・フローの表示方法には、営業活動のキャッシュの動きを総額表示する「直接法」と、税金等調整前当期純利益に加減する形式で表示する「間接法」とがある。
「直接法」(様式1)
営業収入、原材料又は商品の仕入のための支出等主要な取引ごとにキャッシュ・フローを総額表示する方法である。
「間接法」(様式2)
税金等調整前当期純利益に、非資金損益項目の金額、営業活動に係る資産及び負債の増減額並びに「投資活動によるキャッシュ・フロー」及び「財務活動によるキャッシュ・フロー」の区分に含まれるキャッシュ・フローに関連して発生した損益項目の調整額を加減して「営業活動によるキャッシュ・フロー」を表示する方法をいう。
損益計算書の項目のうち、キャッシュが増減しない項目(非キャッシュ項目)と貸借対照表のキャッシュの増減項目を加減算して調整するものである。
※間接法は作成が比較的容易なため、アメリカでも多くの企業はこの間接法を用いている。
【重要ポイント】
いずれの方法を採用しても「営業活動のキャッシュ・フロー」の額は一致する。
「営業活動」の表示方法として、「直接法」または「間接法」のいずれかの選択適用を認めている。ただし、変更した場合、表示方法の変更となる。
間接法の仕組み・調整項目は?
→間接法の具体的記載方法を要約すると次のようになる。
税金等調整前当期純利益
非資金損益取引の調整
減価償却費、連結調整勘定償却額、持分法投資損益、貸倒引当金増加額等
小計欄以後の「営業活動」、「投資活動」及び「財務活動」に係る損益項目の調整
営業活動に係る資産及び負債の増減
小計
営業債権の貸倒償却損、たな卸資産の評価損等の営業活動に係る資産及び負債に関連して発生した非資金損益項目は、税金等調整前当期純利益の計算に反映されるとともに、営業活動に係る資産及び負債の増減に反映されることから、結果的に「営業活動によるキャッシュ・フロー」に影響を与えることになり、税金等調整前当期純利益に加減算する非資金損益項目には含める必要はない。
ただし、これらに重要性がある場合には、税金等調整前当期純利益に加減算する非資金損益項目として扱うことに問題はないと考える。この場合の営業活動に係る資産負債の増減額は、該当する非資金損益項目考慮前の額となる。
小計欄以後の「投資活動」及び「財務活動」に係る損益項目の調整とは、例えば有形固定資産売却損益、投資有価証券売却損益等であり、これらの損益項目は、営業活動に関連しないため、税金等調整前当期純利益からその影響を排除する。
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