|
〜内部利益率法〜
内部利益率法とは、投資額=収入額となる割引率(資本コスト率)を求め、
その率を比較することにより有利・不利を判定する方法です。
「収入=支出」なので、「利益率=割引率」となります。
その為、内部利益率法といいます。
計算方法は至って簡単。
投資額を1年分の現金流入額で割り、それを年金現価係数とした場合の、
割引率がいくらかを(年金)現価係数表で見ればOKです。
(1) 投資額÷現金流入額=年金現価係数
(2) 年金現価係数表より、割引率を求める。
※正味現在価値を求めて確認
その1年分の現金流入額というのは、平均した金額になります。
毎年同じならその金額ですが、毎年違うなら平均額が1年分です。
また、年金現価係数表の値ぴったりにはなかなかならないので、
その場合は近い方をとるか、きちっと計算するかは問題の指示によります。
− − − − − − − − − − − − − − − − − −
[ 試行錯誤法 ]
これは、現価係数が一番近いものを内部利益率とする方法です。
その値が近いものを候補にし、その現価係数を使い正味現在価値を求め、
その結果、一番ゼロに近いものを選ぶのですが、
毎年の現金流入額が同じ場合に限り、
年金現価係数の一番近いものがそのまま回答となります。
[ 例1 ] 毎年の現金流入額(キャッシュインフロー)が同じである場合
次の資料により、投資案の内部利益率を求めなさい。
1.投資額:2,500(残存価格なし)
2.増分現金流入額(正味利益増加額)
1年目 2年目 3年目
─── ─── ───
1,000 1,000 1,000
3.現価係数
[ 現価係数表 ]
n\r 8% 9% 10%
1 0.9259 0.9174 0.9091
2 0.8573 0.8417 0.8264
3 0.7938 0.7722 0.7513
[ 年金現価係数表 ]
n\r 8% 9% 10%
3 2.5771 2.5313 2.4869
2,500÷1,000=2.5(年金現価係数)
年金現価係数表より、9%と10%の間であることが分かります。
9%との差→2.5313−2.5=0.0313
10%との差→2.4869−2.5=△0.0131
よって10%
[ 例2 ] 毎年の現金流入額(キャッシュインフロー)が違う場合
次の資料により、投資案の内部利益率を求めなさい。
1.投資額:2,500(残存価格なし)
2.増分現金流入額(正味利益増加額)
1年目 2年目 3年目
─── ─── ───
900 1,000 1,100
3.現価係数
[ 現価係数表 ]
n\r 8% 9% 10%
1 0.9259 0.9174 0.9091
2 0.8573 0.8417 0.8264
3 0.7938 0.7722 0.7513
[ 年金現価係数表 ]
n\r 8% 9% 10%
3 2.5771 2.5313 2.4869
(900+1,000+1,100)÷3=1,000
2,500÷1,000=2.5(年金現価係数)
年金現価係数表より、9%と10%の間であることが分かります。
しかし、現金流入額が毎年同じではないので、年金現価係数は使えません。
そこで、9%と10%の正味現在価値を求め、どちらがゼロに近いかを求めます。
9%の場合
(900×0.9174+1,000×0.8417+1,100×0.7722)−2,500=16.78
10%の場合
(900×0.9091+1,000×0.8264+1,100×0.7513)−2,500=△28.98
よって、9%
[ 補間法 ]
キリのいい何%という数字ではなく、その間を計算により求めます。
通常は、小数点第2位ぐらいまでを表示させます。
具体的には、試行錯誤法の正味現在価値を求めるところまでした後、
その2つの間のゼロになる点を求めそれを%に反映させます。
[ 例 ] 上記の例2の計算結果を基に、補間法により内部利益率を求めなさい。
なお、小数点第2位以下は四捨五入すること。
9%と10%との正味現在価値の差
16.78−(△28.98)=45.76
9% ?% 10%
┣━━━━━╋━━━━━━━━━━┫
(16.78) (28.98)
1%×16.78/45.76=0.36695・・・・%→0.37%(四捨五入)
内部利益率=9%+0.37%=9.37%
|