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〜直接標準原価計算〜
全部原価計算では、固定費も単位当たりの配賦率を求め、配賦していましたが、
直接原価計算では固定費は全額その時の費用とされ原価にはなりません。
よって、操業度差異や固定費能率差異は発生しません。
その代わりという訳ではありませんが、固定費予算差異があります。
でも、この予算差異も結局は固定製造間接費に含められるので、
損益計算書を作成する問題では、実際額だけを見ればOKになります。
上記の他、変動販売費についても予算額を用いている場合には、
「変動販売費差異」というものが生じますが、
それはただ単に、実際額と予算額(標準額)との差がそのまま差異になります。
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[ 例 ]
次の資料により、直接標準原価計算による差異分析をしなさい。
[資料]
1.製品単位当たり標準変動製造原価
直接材料費:@100円×10kg=1,000円
直接労務費:@200円×5h=1,000円
製造間接費:@300円×5h=1,500円
2.固定製造間接費予算額:2,000,000円
3.製品単位当たり標準販売費:@500円
4.生産データ
月初仕掛品: 200個(1/2)
当月投入量:1,200個
当月完成品:1,100個
月末仕掛品: 300個(1/2)
5.実際発生データ
(1) 変動製造原価
直接材料費:@110円×11,500kg=1,265,000円
直接労務費:@205円×5,800h=1,189,000円
製造間接費:1,800,000円
(2) 固定製造間接費:2,010,000円
(3) 変動販売費:@550円×1,000個=550,000円
材 料 加 工 費
┌─────┬─────┐┌─────┬─────┐
│月初仕掛品│完成品 ││月初仕掛品│完成品 │
│ 200 │1100 ││ 100 │1100 │
├─────┤ │├─────┤ │
│当月投入 ├─────┤│当月投入 ├─────┤
│1200 │月末仕掛品││1150 │月末仕掛品│
│ │ 300 ││ │ 150 │
└─────┴─────┘└─────┴─────┘
直接材料費差異:1200個×1,000円−1,265,000円=△65,000円
価格差異:(@100円−@110円)×11,500kg=△115,000円
数量差異:(1,200個×10kg−11,500kg)×@100円=50,000円
直接労務費差異:1,150個×1,000円−1,189,000円=△39,000円
賃率差異:(@200円−@205円)×5,800h=△29,000円
作業時間差異:(1,150個×5h−5,800h)×@200円=△10,000円
変動製造間接費差異:1,150個×1,500円−1,800,000円=△75,000円
予算差異:@300円×5,800h−1,800,000円=△60,000円
能率差異:(1,150個×5h−5,800h)×@300円=△15,000円
固定製造間接費予算差異:2,000,000円−2,010,000円=△10,000円
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