私は介護施設で働いているので、宿直という業務があります、いまはちょっと人手が足りなくて月に3回やります。
介護職員の夜勤と違って、オンコール電話や外線を受けて取り次ぎをすることと、定時の巡回が仕事。特になにもなければ、それ以外は寝られます。時には、体調不良の利用者を受診に連れて行く運転者になったり、救急車を呼んだ時には同乗していった職員を迎えに行ったり、といった業務もありますが、めったにはありません。
人によっては緊張して眠れないということもあるらしいけれども、私は神経が図太いので、けっこくグッスリ眠れます。それでも1日仕事してその日の夜は帰らずに宿直して翌日はそのまま1日仕事する、というのは、この歳になると、けっこうキツイものです。
先日それでやっと帰ってきた宿直明けで仕事してきた日でした。その日は夫は1日休みで、翌日の面接に向けて質疑応答の模擬練習なんかをやっていたらしいのです。面接というのは夫の職場での役職アップというか、待遇アップのための面接、という感じです(詳しくは内緒)。
私がふと夫に聞きました、明日着ていくスーツの準備はしたの?
そこらにあるでしょ、と夫が探し始めたけれども、冬物のウールのスーツと礼服しかない。
夫は普段は制服があるので、通勤は私服でいいので、スーツは特別な時しか要りません。
私もうっかりしていたのですが、面接があると聞いたときに、前にスーツ着ていったよね、その時のスーツで間に合うよね、と確認はしませんでしたが、それは冬物のウールのスーツだったのでした。
スーツが無いっ!と夫婦で気づいたのが夜の8時過ぎ。あわててネットで調べても、普通の紳士服店はたいてい7時まで。ちょっと遅くてイオンなんかは9時まで開いてるけど、もう間に合わない。
ついつい私も愚痴が出ます。
「なんで確認しなかったの?今日いちにち休みだったんだから、無かったら買いに行けたでしょう、こっちは宿直明けで仕事してきてクタクタなの」
夫は夫で、口には出さなかったけど、私がいい加減に言った、スーツあるんじゃない?の言葉を無条件で信じきっていたのでしょう。
まぁ、本来なら妻である私が確認して準備するのが普通かrもしれなけど、うちは共働きの多少逆転夫婦。
逆転というのは、まぁいろいろな意味で。
夫はうっかりやで、ドジなのは、骨身にしみて知っている私としては、やはり私の責任が重いのが事実。
それでもその日の私は、ホントに疲れていて、夕飯つくる気力もなくて、帰ったらお風呂に入って早く寝たいと思って帰ってきているものだから、そこからそんなアクシデントが起こったら、素直に謝れないし、勘弁してよ、という気持ちしか出てこない。
二人でネットで探して、出てきたのが24時間営業の高円寺の紳士服店。
高円寺ってどこだっけ?って感じだけど、いよいよ本当にそこしかない。となったら、都内だし、車なら行けなくはない。二人で決死の覚悟で出かけました、久しぶりにETCもセットして。
高速、しかも首都高、そして都内の一般道、怖いよぉぉぉ。でも行くしかない。
行きは夫が運転してアクアラインを通って、首都高で迷いつつ、なんとか着きました、その店に。
無事にすぐ近くのコインパーキングに停めたのが、もう11時は過ぎていたと思います。
夫は最近、少し痩せたので、困ることなく、まぁまぁの値段のスーツを買い、すそ上げは今日中ですか?と店員に聞かれて内心「あったりめぇ〜だろっ!だからここまで来たんだろっ!」と叫びつつ、ハイ、お願いしますと言って、待つこと30分。やっとスーツを手に入れて、帰りは私が運転して帰ってきました。
行きと同じコースで帰るつもりが、なぜかアクアラインに行けずに、首都高から湾岸に入って帰ってきました。
家に着いたのがもう1時近かった?いや、1時過ぎてた?
夫は明日の面接が〜・・・・とうめいているけど、イヤイヤ、私だって明日も仕事だってば。
その日は雨模様で気温が下がった日だったので、そこからお風呂に入って、寝たのが私は3時過ぎ。
それでもいつも通り、6時ごろには目が覚めて、夫を起こして、駅まで送ってあげました。
ああ、つらかった。
こんなつらいこと、二度とイヤだ、と思いながら、夜の9時にスーツが無いことに気づいて、そこから結局買って手に入れられたってことは、スゴイことだよ、と夫を励まし、なんとか面接もこなさせました。
ああ、つらかった。
首都高はイヤだ、怖い。
それでも、都内だからそういう店があり、車だから夜中でも行けて、千葉だからその店にも行けた。
これを不幸と思わず幸運と思わなければいけませんね。
しかしその翌日の私の仕事のつらかったことと言ったら・・・・
これもそのうち笑い話になるでしょうが、いまはまだ、思い出すだけでゾッとしますわ。