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死が近づくと人は仏様のようになって行きます。 様々なしがらみが取れ、死への準備が出来るからなのでしょうか・・・。 「死は和解をもたらす」 そう言って涙を流すお父さんを見て、胸が苦しくなりました。 そんな父の元へ現れた息子。 この状況にならなければ、素直になれなかった親子は今、今までのありとあらゆる感情から解き放たれ、一時たりとも離れずに最良の親子関係を築いているようです。 残された時間は僅か・・・ 半年振りに対面した父を見て息子は何を思ったのか。 変わり果てた父の姿に殺意を抱くほど憎んでいた父への感情は闇の彼方に葬り去られたに違いない。 そして自分が本当に求めていたものは父親だったことに今更ながら気づかされる。 「僕にはまだ親父が必要だ、聞きたいことがまだまだ沢山ある、だから死なないでくれ。」 死と言う現実を叩きつけられなければ、気が付く事すら出来なかった様々な感情。 一人の人間として人を愛する心を持ち始めた少年は今までの後悔を胸に、残された時間を必死につなぎとめようとしている。 「お父さん、彼はお父さんを愛してるよ。いつもお父さんのやって来た仕事を褒めていた。尊敬していたのよ。でもね、お父さんから電話がある時、いつも辛そうだった。それはね、泥酔状態で電話をかけてくるお父さんがとても嫌だったんですって。話したいことも満足に話せなかったって。会っても素直に心を開けなかったのはそんな感情が渦巻いているからだと思うよ。」 彼の渡ハ前に彼の思いをお父さんへ代弁しました。 それを聞いて涙を流していたお父さんです。 「ぴよみちゃんと折角、仲良くなったのになぁ〜。元気になって一緒にお酒が飲みたかったなぁ〜。」 現世は無理だけど来世で飲もうね、父ちゃん。
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