古今東西のオリジナル小説( ´−`)

小説の締切って大変ですねぇ〜〜プロの方達の凄さが分かる!

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   もう春です。。。がわっちは冬っす。。。実は長いこと入院してますた。。。
病気と言えば病気ですが・・・・

 『ホントは怖い家庭の医学』ではないですが。。。「ホントは怖い手荒れ」・・・・で入院してました・・・。1月中旬に母が4日間ほど入院して仕事と家と病院を言ったり来たり・・・その時に酷い手荒れをしてしまい・・・ですが簡単なハンドクリーム程度しか塗らず放置・・・・

 具合が悪くなったのは1月下旬頃・・・赤く腫れ上がった手はグローブ並みに・・・皮膚科に行ったらハンドクリームを渡されただけで・・・そのすぐ後に全身に倦怠感が・・・起きあがろうにも起きあがれず><><車を運転できない母が友人に頼んで近所の順天堂病院の救急に連れいってくれてそのまま入院・・・???な私でしたが、なっなんとっ!内臓に細菌が侵入していた事が判明。。。原因は手荒れ・・・と担当医に言われました・・・あかぎれを起こしてた傷口から細菌が体内に入ってのこの大惨事約2ヶ月の入院・・・手術は無い投薬治療で長期入院なんてありえない〜〜〜って先生に再三退院をお願いしたんですが、手のあかぎれが完全に治らないと無理っと一括・・・2ヶ月間ただひたすら紫外線治療の繰り返しと採血・尿検査等々を繰り返し・・・ですが〜驚異のスピードで2ヶ月で退院してまいりました。元々免疫力があるらしく、規則正しい生活などで細菌がいなくなったとの事。。。抵抗力のない人がこの手の病気と言うか怪我(?)をすると最低でも4ヶ月コースだそうです。。なのでブログは手つかずになってしまってました><会社がいい会社だったのでノートパソコン持ち込んで、入院中在宅仕事してました。私は主に書類作成がメインの仕事なので助かりました><でも就寝が早い為、滅多にインターネットを開くことが出来ず。。。只今うらしま状態っす><小説も書ける暇が無く・・・でしたが、退院して早一週間明日から仕事完全復帰です!    
         みなさん!手荒れにはくれぐれもご注意を!

忙しすぎて。。。。

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去年の夏から気づくと更新ままならない程忙しく。。。。(;。;)来月こそはと早半年。。
家には寝に帰るだけの日々。。。休日は掃除に買い出しでヘトヘトに。。。
ももちゃんいるから癒されてますが。。。ももったら携帯電話を見せるだけでも飛んで逃げていく始末で写真が撮れない。。。まだ2枚。。。。更新が〜〜〜><><


 でも来月に向けて小説もボチボチ更新して行きます!

会社で長期休暇とる子が出てきて、まだまだ更新ままならない状態ですが3月くらいからマメに更新!マメに訪問!やってきます!

 写真は旭山動物園のカピパラくんです!大好き〜〜(^^)

【土竜探偵事務所】「レナスの狗51」

    
 新宿歌舞伎町、異世界と言われる町。そこは昼と夜の顔が全く違う町。六本木、渋谷
など若者の集う町は数多くあるが、夜の新宿歌舞伎町は一種違う「異世界」が、多数
存在する町だ。


 「クゥーン・・・」
 碓井の周りをヨロヨロとしながら回る・・・・

 「ど・・・うして?・・・神界に帰ったんじゃぁ・・・」
 太郎を見る碓井。太郎も少し驚いているから、太郎も碓井と同じ気持ちなの
だろう・・・・

 「・・・先生?・・・レナスと話せるんですか?」

 碓井が太郎に問いかける。

 「いえ・・・何も・・・前と同じで・・・何も」
 そう言うとマントが脱げそうになりながら、レナスの前に膝を折る太郎。
 「!!」
 その姿に碓井が真っ赤になりながら見つめる。道行く人も足を止める。
天使が犬と会話をしているような、宗教画のようなのだ。金糸銀糸の長い髪がレナスに
被るようでレナスも神々しく見える(神だからか?)

 「先生っ目立ちますってっ」
 加納が慌ててマントをかけ直す。太郎はそのままレナスを凝視・・・・

 「自らに新たな試練を課したのですね・・・・」

 太郎の静かな問いにレナスがゆっくりだが頭を垂れた・・・

 「うっ嘘っだって・・・レナス・・・100年だよ?章人に会う為に又・・・
100年も・・・」
 事情をレナスから聞いている碓井はびっくりだ。又同じ試練を受けるなんて・・・
いや自ら課すなんて・・・

 「・・・そうですか・・・それじゃあこれからは又『レナスの看板犬』ですね」

 微笑む太郎。レナスのビー玉のような瞳が太郎を見据える。
 「先生・・・」
 「今回はレナスが決めたことのようですから、僕達は見守るしか出来ないでしょう?」

 「そ・・・そうですけど・・・」
 歯がゆい気持ちでレナスを見る。愛くるしいビー玉の目はジッと碓井を見る。もう
あの神話の中の神様ではない・・・普通の犬のレナス・・・

 「・・・こう考えればいいんじゃないんですか?レナスの事情を知る我々が、
100年後の人にレナスの想いを記しておけば、記してあのペンダントを100年後に
レナスに触れさせてあげるように!」
 「あ・・・」

 戦後間もない・・・レナスの事情を知る人のいないあの時とは違う・・・全てを
知っている人がいる・・・全てを知らなかった智親が、それでも2人を思って護符を
守り続けて、今ここで智親の『バトン』を碓井らが受け取った・・・

 「そう考えれば、これは試練ではなく『楽しみ』になりますよ!」
 笑顔でレナスを見つめる太郎・・・碓井も自然と笑顔になる。

 「フフ・・・桜さん大喜びですね!」

 レナスの思わぬ登場に辞める騒動はどこかに消えた。碓井は加納の舎弟の車で家路に
着く為、乗車する。


 「・・・あの加納くんの舎弟・・・碓井さんのファンらしいですよ・・・」
 「えっっ!!」
 鴇の一言に顔面蒼白になる太郎。その一言を加納も聞いていた。
 「ハハハッだからって碓井さんに手は出さないっ・・・・え・・」
 太郎達の元に戻る加納と交代で一目散に車の方に走り出す太郎。

 「・・・先生の想い人に手出すやつなんか歌舞伎町にいやしないのに・・・」
 「加納くんも出しませんからね・・・」
 シレッと話す鴇・・・・

 「あれ?・・・バレてた?」
 頭をかきながら視線を泳がせる加納。
 「歌舞伎町ナンバーワンホストの行動にしてはぎこちなかったですから」
 「・・・ちぇっ・・・鴇さんには敵いませんよ」

 ヘコたれない加納はやはり元ナンバーワンホストである。(死人だけどね)
 「・・・でも、これからが大変ですよ。先生の過去を調べていくんですから・・・
下手な心霊事件の依頼の方が何倍も楽な事でしょう・・・」
 「ああ・・・」
 真剣な2人の会話にレナスの表情も何故か真剣になっている。

 「碓井さんのあの性格では・・自分もやると言い出すでしょうし・・・まぁあの
霊能力は使えますから助かりますが・・・そうなると彼女も守らないと・・・」
 「だな・・」
 

 「先生っ」
 太郎が信号待ちで止まっていた車に追いついた。髪は加納に借りたゴムで束ねて
いるが、その目立つ金髪で思いっきり人目を引く。


 「タ・・・タクシーで・・・帰って下さい・・・」
 鴇から預かった2万円を窓から碓井に渡す。
 「へ?タクシー?」
 今車で送ってもらってる最中に何言い出すの?な表情の碓井。・・・に戸惑う
太郎・・・が一言。

 「そいつは碓井さんに変な事するかもしれませんからっ」
 「えっ?」
 「しませんしませんしませんっっっ」
 顔面蒼白になる加納の舎弟。
 「そんなの分からないでしょうっ家に着いた途端に襲い掛かる算段でもっ」
 
 バカッ
 
 太郎をグー殴りする碓井。

 にビックリする太郎。

 「変な事考えないで下さいっっ」
 そう言うと車から降りて太郎から2万円をふんだくる。
 「タクシーで帰ればいいんでしょっ」
 「碓井さん・・・」
 頭を手で撫でている間抜けな太郎を見つめてため息の碓井・・・

 「ごめんなさい・・・先生がこう言うんでタクシーで帰りますね」
 「は・・はい・・・分かりました・・・」
 舎弟はそのまま車を走らせた・・・

 「碓井さん・・・その、ほら歌舞伎町の人間て危ないのが・・・その・・・多い
から・・・だから・・」

 睨む碓井。
 「危ないのは先生達で慣れてますっ」
 ドキューン・・・的を射抜かれた太郎・・・その通りだが、危険の分類が違う気も
する。

 「ちゃんとタクシーで帰りますから、先生は鴇さん達に髪切ってもらって下さい」
 少し微笑む碓井はそのまま駅前ロータリーに向かった。

 (先生・・・いつの間にか苗字で呼ぶのに戻っちゃったみたい・・・まぁいいか)
 ちょっぴり乙女な考えをしながら碓井はタクシーへと乗り込む・・・・

 かなりの大騒動が繰り広げられた歌舞伎町は、もういつもの賑わいを取り戻していた。


  そしてレナスはいつもの所定の場所、『骨董屋レナス』の前に・・・

                               完

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【土竜探偵事務所】「レナスの狗50」

    
 新宿歌舞伎町、異世界と言われる町。そこは昼と夜の顔が全く違う町。六本木、渋谷
など若者の集う町は数多くあるが、夜の新宿歌舞伎町は一種違う「異世界」が、多数存在する町だ。

賑わいと喧騒が交差する歌舞伎町の中、碓井はひたすら無言で駅へと歩く。ホストや
ホステスが碓井に挨拶するも返事のないまま・・・・

 「まっ待ってっっ碓井さん」
 加納が碓井の腕を掴む。振り払おうとするも加納の力に押されもう片方も掴まれる。

 「離して下さいっ」
 碓井の大声に呼び込みのホストらが視線を移す。ただでさえ歌舞伎町の顔である
加納と一緒にいるせいで通りの中央でのやり取りに人だかりも出来る。もう一人の顔、
鴇も遅れてやってきた。

 「碓井さん・・・一旦戻りましょう・・・」

 鴇が碓井を誘導するも
 「もういいですっ終電だし帰ります」

 鴇の手を振り払い駅へと向かう碓井を加納が慌てて捕まえる。
 「ストップッストップッ家には車で若いのに送らせるからっ待って」
 「腕掴むのやめてくださいっ」
 「だって今帰ったら二度とここに来なくなるんでしょ?」
 「当たり前ですっ辞めるって言ったんですからっ」
 加納が大きな壁となり碓井の行く手を阻む。必死な加納。

 「碓井さん・・・先生の事、我々も上手く説明出来ないんですよ・・・」

 鴇が静かに口を開く・・・鋭い眼光の鴇が、更に眼光をするどくしながら話す。
(無論、碓井に怖がられてしまう為、視線を外して)

 「先生自身が自分の事を分かってないんですから・・・」
 「え?・・・」
 一瞬言葉を無くして、加納に視線を移す・・・加納が静かに頷く・・・鴇が続ける。 

 「我々も・・・先生の強力な霊能力に不気味な怖さを持ってました・・・第一死者を
蘇らせる事自体、聞いたことも無い・・・それでも、桜さん含め歌舞伎町で先生を良く
知る人はあえて核心を先生に聞いたことが無かった・・・」

 「・・・そ・・・そうなの?」
 やはり加納を見ると頷いていた。
 「聞けないよう・・・先生が無意識に《そう》仕向けていたんでしょう・・・そして
いつの間にか、先生が『何者』なのか誰も聞けなくなったんです・・・」

 しばしの沈黙を加納が破る・・・
 「鴇さんがさっき聞いたんだよ・・・その核心を・・・」
 今度は鴇に視線を向ける碓井・・・その碓井に鴇が続ける。
 「・・・先生は泣きながら自分でも自分が何者か分からないと・・・そう言って
ました・・・」
 「だから俺達は先生の素性を調べる協力をする事にしたんだ・・・」

 「ですが、高天原にまで行ってしまう先生の素性を調べていけば、今まで以上の
恐ろしい怪事件に巻き込まれるも必死・・・だから碓井さんを巻き込みたく
なかった・・・話せなかったんです・・・あの場には桜さんもいましたし」 

 「そ・・・そんなの・・・ちゃんと言ってくれれば・・・」
 自分の短気さに気恥ずかしくなる碓井・・・
 
 「人形事件で、碓井さんが怖いものが嫌いでもちゃんと乗り越えてくれたから・・・
話して協力を仰ごうとも思いました・・・碓井さんの霊能力は強いから我々も心
強いと・・・ですがそれでもまだ幽霊が苦手で、女性だし・・・そんな事を考えて
いたら・・・躊躇してしまったんです・・・」

 大騒動にならなさそうだと判断した人だかりが散り始めた頃、太郎到着。

 「せ・・・先生?」
 加納が引きつる・・・・鴇も無言・・・碓井も口を開けたまま太郎を凝視。

 髪の毛を隠そうとマントに包まって顔だけだしていたのだ。顔も目深に被った
マントのせいで殆ど見えない・・・ギャラリーもこのマント男が太郎だとは
分からない、どこの異常患者だ?みたいな目つきをしている。加納も鴇も、先程の
太郎と一緒にいなければ分からない見事(?)な変装だ。

 「う・・・碓井さん・・・あの・・・」
 ビクビクな太郎。碓井の怒りの度合いが分からないので、怯えた子供状態だ。

 「先生、もう碓井さんは怒ってませんよ」
 鴇がフォローを入れる。加納も頷く。それでもオドオドと碓井を見る。

 「・・・・」
 ため息を付いて碓井が口を開く・・・
 「辞めませんよ・・・バイト」

 「ほっ本当っっ?」
 少し明るい表情になる太郎。

 「でもここ毎日仕事してるから、3日程お休みはもらいます。一応OLですから」

 「・・・3日休んだら・・・来てくれる?」
 確認をする太郎。

 「大丈夫ですよ、ちゃんと出勤しますから・・・」

 「本当に本当?ちゃんと来てくれる???」

 「・・・・」
 シツコイと言わんばかりの碓井の視線に加納が気づき太郎を促す。
 
 「先生っ碓井さんも先生と同じで疲れてんですから、3日後には出勤してくれるん
ですから、ねっ帰りましょ!」

 「う・・うん・・そうだね・・」
 加納が太郎の腰に手を当て、事務所に戻るように促す。

 「あっ今日のバイト代・・・昨日の分も合わせないと・・・」
 「先生、私が渡しておきますから・・・」
 鴇がズボンのポケットから財布を取り出す・・・何とも奇天烈な行動・・・

 「3日後でいいですから、こんなセンター街のど真ん中でバイト代渡さないで
下さいっ」

 (3人同時に)「はいっ」

 いつもの碓井の笑顔がそこにはない。先程の事で、笑顔を作る余裕は流石の碓井にも
ないと言う事だが・・・恐持ての人間らにも一目置かれるセンター街の顔の面々が、
たかだか一バイトに過ぎない霊能力がある程度の碓井に戦々恐々している・・・そんな
光景が、碓井の気持ちを和らげてはいる。

 「・・・・!!」

 3人の後ろに、見覚えのあるシルエットを見つける。

 「レッ・・・レナスッ!!!」
 碓井の叫び声に3人も振り返る。
 そこに老犬のあのレナスがいた。
                                 つづく

【土竜探偵事務所】「レナスの狗49」

    
 新宿歌舞伎町、異世界と言われる町。そこは昼と夜の顔が全く違う町。六本木、渋谷
など若者の集う町は数多くあるが、夜の新宿歌舞伎町は一種違う「異世界」が、多数
存在する町だ。

 「・・ん・・」
 ゆっくりと目を開ける碓井・・・ボンヤリとヒビの入ったコンクリートの天井を
仰ぐ・・・

 「あ・・れ?・・ここ先生の・・・」
 ゆっくりと身体を起こす碓井の横に桜もいた。


 「!さっ桜さんっ」
 驚き真っ赤になる碓井。美女と並べられて寝かされてれば驚きもする。

 碓井の声に桜が眉を動かす。
 「・・・」
 ゆっくりと瞼を開く桜。心配そうにのぞき込む碓井を確認した。

 「未来ちゃん・・・」
 「・・・なんで桜さんが私の横で寝てるんです?」
 ・・・桜も???な状態で碓井が質問。お互い訳も分からず太郎のベットで寝ていた
のだから仕方なし。碓井は高天原から太郎が連れ帰ってくれたんだと理解したが、殆ど
悪霊(ハヤセ)に身体を則られ記憶があやふやな桜は辺りをキョロキョロと見渡す。。。

 「あ・・・桜さん、ここ先生の寝室です」
 「・・・・」

 キョトンとしている桜。。。。。碓井が無言で頷くと・・・

 「えええええええええっ!!!!!!!!!!」
 近所に轟く桜の歓喜な悲鳴。。。に隣の部屋で髪を切っていた太郎達が驚いて飛び
込んできた。。。。。素早い条件反射・・・

 「あっ・・・」
 碓井が太郎の髪の色と長さに気づく。その表情に太郎が青ざめる。。。

 「あ・・・う・・碓井さん・・こ・・これは・・・その・・」
 髪切り用のマントで顔から頭までをゆっくり隠す太郎。。。を肩で隠す鴇と
加納・・・・

 「いや〜良かったね碓井さんっ無事生還でき・・」
 無理なフォローをする加納の肩を押しやり太郎に近づく碓井。コソコソと鴇の後ろに
隠れる。
 「ちょっとっ先生っ」

 怒る碓井。

 「は・・はいっ」
 マントに頭をすっぽり隠し直立する太郎。(これも条件反射・・・)

 マントからこぼれ落ちる髪の毛・・・・

 「太郎先生!髪が金髪〜〜〜!!」

 声を出したのは桜だった。むちゃくちゃ大喜びでベットから飛び出す。さっきまで
悪霊に取り憑かれ眠っていた女性とは思えない。

 マントを碓井にひんむかれる太郎。これから切ろうとした矢先の桜の悲鳴だった為、
そのままの長さだ。天使の絵画にでも出てきそうな金糸銀糸の床までの長さの髪に碓井
唖然。桜大興奮・・・

 「・・・何ですか?その髪・・・」
 引きつり青ざめる碓井・・・

 「こ・・・これはですね・・・」
 必死に言葉を探す太郎。だが碓井を誤魔化して納得させる言葉が見つからない。
すると鴇が太郎の前に出る。
 「先生はどんな姿でも先生ですよ」

 真面目な表情をする鴇に一瞬躊躇する碓井だが・・
 (グイッ)
 鴇の胸ぐらを掴む。
 「意味不明な説明はやめて下さいっいつもいつもそうやって誤魔化してっ鴇さんも
加納さんもっ・・・」
 どちらかと言えば可愛い系の顔の碓井だから睨んでも怖くも何ともないのだがそれ
でも突っかかってくる碓井に戸惑う鴇たち・・・

 「私だってこの探偵事務所で・・・バイトでも働いてるんですよ・・・もういい加減
隠すのやめて下さい・・・」 

 真剣に太郎を見つめる碓井。

 「う・・・碓井さん・・」
 たじろぐ太郎・・・の背後から桜が抱きつく・・・

 「さっ桜さんっっ」
 真っ赤になる太郎。桜がこれでもかと言うぐらい強く太郎に抱きつく。
 「太郎ちゃんは太郎ちゃんよ〜!何者でもいいじゃないっ」
 抱きつきながら碓井に向かって喋る。
 「金髪ロン毛の太郎ちゃんも素敵よね〜っねぇそのまま切らないでっ」
 桜が太郎に囁く・・・
 「離れて下さいっっっ」
 退かそうとする太郎だが、何故か力が入らない様子・・・に鴇が気づいて桜を退かす。

 「んもーーっ何すんのよー鴇さんっ」
 桜を担ぎ太郎から引き離す。

 「先生は疲れてるんですから、休ませてあげて下さい」
 鴇が碓井を見ながら言った。まるでこれ以上聞くなと言わんばかりに・・・


 「・・・・分かりました・・・結局のけ者なんですね・・・」
 いつもの雰囲気ならここで折れるハズの碓井が噛みついた・・・・

 「碓井さん・・・」
 鴇が桜を加納に渡し碓井に近寄ろうとした。太郎も心配そうに碓井を見る。


 「今日限り辞めさせてもらいますっ」
 「えっ」
 「えーーーっ」
 一同驚く

 「未来ちゃん・・・何言い出すのよーーっこんなに時給のいいバ・・」
 桜が碓井を宥めようと近づく・・・が

 碓井はそのまま飛び出した。(勿論、部屋にあった自分の荷物を持って)

 「ちょっっ碓井さんっ」
 腕を掴んだ加納は睨む碓井に恐れをなして掴んだ手を離した・・・

 「ちょっと加納ちゃんっ何してんのよっ追っかけなさいよっ」
 桜が加納を叱咤する。その声に鴇も反応し追いかける。加納が後に続く。
部屋には桜と太郎が残った。太郎をジッと見つめて大きなため息をして桜は事務所に
戻って自分のバックや上着を持ってきた。
 「・・・未来ちゃんの衝動的な辞めます発言でそこまで落ち込むかなぁ・・」
 太郎はショックで動けないでいたようだった。そのあまりな落ち込みように桜も
薄々は気づいていた事を認めざるを得なかった・・・

 「太郎ちゃんが一目惚れしたんでしょっだったら一緒に追いかけなさいよっ」
 桜の大きな声で我に返る太郎・・・
 「さ・・桜さん・・・」
 「私がどんなに頑張っても太郎ちゃんは見向きもしてくれなかった・・・そんな
表情や・・・私に見せたことのない表情を未来ちゃんには見せてたんでしょ?加納
ちゃんや鴇さんから聞いて凄く悔しかった・・・」
 桜が俯いて・・・しばらくの沈黙・・・の後の太郎の一言。
 「僕が・・・一目惚れ?」
 「はぁ?」
 太郎のボケ発言に驚く桜。
 「・・・碓井さんに・・・一目惚れ・・・そっかぁ・・この変な気持ちが恋
なのか・・・」
 新しい発見をしたような明るい表情の太郎。・・・太郎は恋とはどんなモノか分
かってなかったようだ。歌舞伎町ナンバーワンの桜の思い人は恋もしたことがない
奥手の人間だったのだ。

 「・・・まいったなぁ・・・」
 そう呟いて太郎の部屋を出ようとする桜・・・思い続けてれば振り向いてくれる
だろうと思っていた。ライバルが増えても負けないと思っていても、想った相手が
好きになってしまった相手では・・・流石の桜も白旗をあげざるを得ない・・・・

 「桜さん・・・御免・・その・・・君の気持ちを・・」
 「・・・」
 沈黙する桜・・・一呼吸大きく深呼吸をして振り返り太郎を見る。
 「私はいいからっさっさと追いかけなさいよっ」
 「はっはいっっ」
 慌てて追いかける太郎。髪の色も長さもそのままで(髪切り用マントも付けたまま)


 パモアドが大騒ぎが通り過ぎたと判断し、部屋に入ってきた。
 「ンモォー・・・」

 桜の髪をモグモグしながら・・・桜を慰める。
 「何よパモアド・・・私は・・・平気よ」
 パモアドに向かって話す桜。瞳からは光るモノが流れ落ちる。
 「へ・・・平気だから・・・ちょっと待ってて・・・」
 そう言って、パモアドの太い首に手を回しながら座り込む・・・

 いつもは桜を見ると大興奮のパモアドが・・・静かに桜が顔を上げるのを待って
いた・・・。本当に桜が好きなのだ・・・
                                  つづく

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