|
日本では、アーティストとして成功するために
伝統的に「公募団体に所属する」という方法があります。
海外でも、そういう団体はあるものの、通常は大学の芸術のコースで
「いかに自分の作品を売るか」という講義があるので、団体に頼らなくても
自分の作品を売る方法を理解して、大学を卒業し、自分のキャリアを発進させます。
日本では大学の講義で、そういうものはありませんでした。
そもそも日本は「美術品を買う」習慣は、一部の、お金持ちの道楽としてだけだったので
市場が狭すぎて、大学も「芸術道」という発想でしか教育が難しかったのかもしれません。
「作品を売る」という発想が大学教育にはありませんでした。
芸術学部を卒業した学生は、自分のキャリアを築く方法も知らないまま、普通の会社に就職します。
勿論、大学に行けば卒業したOBの"コネ"によって美術の仕事にありつける事もありますが、
何人にひとりの確率でしょうか。
「せっかく、大学を卒業したのに、作品の発表の仕方がわからない・・・」
そういう部分をカバーするために、公募団体という「アカデミー」が存在する意義があるようです。
「いきなり独立して活動はちょっと自信がない。やり方がよくわからない」
という方は団体に所属して芸術家としてのキャリアスタート、というのがよいと思います。
最近の若いアーティストは海外の経験も豊富ですし、大学の講義も変わってきているので
「まずは団体で」という考えは昔に比べると随分廃れてきてしまいましたが、
現在の日本では、「団体に所属して活動」というのが、まずは一般的だと思われます。
ここで、団体に所属することのメリットとデメリットを記載するのは
日本でアーティストとして頑張っていこう!という人には役に立つと思います。
勿論、選択は自由です。
団体に所属しようが、所属しまいが、要は「アーティスト」として自立できる事が一番です。
<会に所属することのメリット>
1、「○○会所属」というだけで、画廊での価格(価値)が上がることもある。
2、憧れのアーティストが、その方が所属する団体に入れば、直接指導してもらえる機会がある
3、仲間がいるので、技術を切磋琢磨することができる。勉強の機会がある
4、会主催の展覧会に合格しやすい。
5、個展等アーティストとしての活動を行う際にアドバイスを受ける機会がある。
6、人脈がたどれる。
<会に所属することのデメリット>
1、煩雑な事務作業がつきもの。
2、個性が叩かれる場合がある。
3、人間関係がややこしいこともあるよう。
4、実力主義か?と問われると少しギモンな点がある。年功序列的な部分がある。
<会の選択>
1、展覧会を観にいき「自分の作風」と「会の作風」を比較する。
あまり画風が異なると会に所属する意味がなくなる。
それ以前に高い出品料を出して出品しても合格できない。
2、尊敬する芸術家がいるなら、その芸術家のたどった団体に出品してみる。
○○先生がおられるので、○○会に応募しよう!
3、会に所属しないまでも、出品して「○○会」「○○賞受賞」というのを頂けば、
自分の経歴として残ります。画廊にアピールしやすいです。
実際、これだけの為に出品されるアーティストもちらほら。。。
がんばりましょう!
|