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原題:THE COLOR OF POMEGRANATES
時間:73分 製作国:ソ連 配給:シネセゾン 日本公開日:1991/4/ 監督 セルゲイ・パラジャーノフ 出演: ソフィア・チアウレリ・・・青年詩人・詩人の恋人・尼僧・天使・パントマイム M・アレクヤン・・・・・・幼年時代の詩人 V・ガスチャン・・・・・・僧院の詩人 G・ゲゲチコリ・・・・・・老いた詩人 O・ミナシャン・・・・・・公爵 18世紀アルメニアの詩人・サヤト・ノヴァの生涯にオマージュを捧げた美しい映像詩。愛と才に溢れた詩人の生涯を宮廷や修道院を舞台に描く。そこに映しだされる人々の情熱や感情を、台詞のほとんどない映像言語で綴っている。それは豊かな詩であり、舞踏であり、そして全編動く絵画である。絢襴な美術品のような美しさを放ち、また神秘的で謎めいた儀式性と様式美に彩られている。そしてエキゾチックな音楽と詩情は魂までも酔わせる。映画史上でも特別に例外的なポテンシャルを持つ傑作である。 映画『ざくろの色』は、18世紀アルメニアの詩人サヤト・ノヴァの生涯に沿い、全8章の映像詩編で綴られる。
第1章・詩人の幼年時代 雷雨に濡れた膨大な書物を乾かす日常の風景。幼いサヤト・ノヴァに、書物への愛が芽生える。 第2章・詩人の青年時代 宮廷詩人となったサヤト・ノヴァは王妃と恋をする。琴の才に恵まれた彼は、愛の詩を捧げる。 第3章・王の館 王は狩りに出かけ、神に祈りが捧げられる。王妃との悲恋は、詩人を死の予感で満たす。 第4章・修道院へ入る 詩人は修道院に幽閉された。そこにあるのは婚礼の喜び、宴の聖歌、そしてカザロス総主教の崩御の悲しみ。 第5章・詩人の夢 夢の中に全ての過去がある。幼い詩人、両親、王妃がいる。 第6章・詩人の老年時代 彼の眼差しは涙に閉ざされ、理性は熱に浮かされた。心傷つき、彼は寺院を去る。 第7章・死の天使との出会い 死神が詩人の胸を血で汚す。それともそれはざくろの汁なのか。 第8章・詩人の死 詩人は死に、彼方へと続く一本の道を手探りで進む。だが肉体が滅びても、その詩才は不滅なのだ。 “映画”という媒体を用いてこれほどまでに“芸術性”を極めた作品も他にはないでしょう。 私は冒頭のざくろの汁が滲み出るシーンからすでに「この映画は普通じゃない!」と思ったものです。 入念に計算されつくしたカメラ構図、エキゾチックで心地よい音楽、どこまでも幻想的に語られていく詩人の生涯。 台詞は圧倒的に少なく、人によっては「眠くて非常に退屈!」といった批判もあることでしょう。 しかし、本作の場合はそういった批判は全くの無意味となります。 本作は“映像詩”という言葉がこれほど相応しい作品が他に見当たらない、というほど映像美学にとことん磨きがかけられた作品なのです。 ここまでくると余計な台詞、ナレーションは一切必要ありません。 それらは必要最小限に止められ、全編映像をメインにストーリーが語られていくのです。 しかし、それ故に多少の“難解さ”は否めない作品でしょう。 “映像がメイン”ということは、裏を返せば「大部分の物語の意味は観る人の想像に委ねる」とも言えるかもしれませんから。 しかし、一度本作に魅入ってしまえば、ラストまで飽きることなく楽しむことが出来るでしょう。 映像の1つ1つが完成度の高い“絵画的”な要素を持っており、言うなれば本作は“動く絵画”のような 極論を言ってしまえば、映像のみを追っても十分に堪能できる傑作と思います。 もう1つ驚くべきことは、青年時代の詩人役のソフィア・チアウレリが複数の役を演じている、という点でしょうか。 詩人役だけでなく、後半の天使も彼ですし、なんと詩人の恋人も演じているのです。 これは後で知ったのですが、結構びっくりしたものです。 “絵画”などの芸術が大好きで、映画に興味がある、という方にとっては、この上ない大きな衝撃を受ける作品になると思います。 “映画”という、“映像の芸術”の1つの極み、と言っても過言ではない作品なのですから。 個人的評価 ★★★★★
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あらら、やっぱりMijahさん、パラジャーノフお好きだったんですね〜!ワタシは実家にこれを録画したビデオがあって何故か未だに未見なんですが、彼の『火の馬』、これもスッゴイですよ〜!!
最初の感想は『何だこれは!!』です。もうキレイ過ぎて、涙が出そうな位感動しました!!ワタシのBest5に入ります!!
・・・ただ今これは絶版みたいで、なかなか見れないみたいですが・・・。
http://www.youtube.com/watchv=4mCkxiZ90oE&mode=related&search=
OPですがゼヒ!!・・・ってもう見てたりして!
長々失礼しました、ついでにTBもさせて下さいね☆
2007/7/21(土) 午前 7:04
anemoneさん〜、せっかくリンクも貼ってくれたのですが、サイト閲覧できません〜(>_<)しかし、『ざくろの色』はとてつもない作品でした!映画でこれほどの衝撃を受けたのは滅多にないです!(いや、初めての衝撃だったかも!)
『火の馬』、前からすっごく気になってたんですが、やっぱり観るのが困難です…。でも是非是非観てみたい…!!
TBありがとうございます☆
2007/7/22(日) 午前 0:09
はい、anemoneさん遂にこの映画再見、そしてレビューUp致しました!!・・・なかなかUpするのに難しい映画でしたけど。
でもやっぱり凄かったですね〜。確かに『映像の芸術』ですね。
『火の馬』とは又違った映像美、そしてSofiko Chiaureliの男にも女にもなれる美しさ・・・。集中しすぎて、疲労するほどでした。
でも昔と変わらない感動を今でも得る事が出来たのは、この部分に関してはワタシは何も変わってなかったんだなと少し安心もしました。
あの冒頭のシーン、ワタシも好きです☆
TBさせて下さいね!
2008/1/16(水) 午前 3:20
ついに再見されたんですね☆
難解さはあっても本当に凄い「映像芸術」ですよね!!
私は何度観ても感動してしまいそうです!
冒頭のシーンからしてすでにただごとではないですよね!!
TBありがとうございます!
2008/1/16(水) 午後 2:40
配給期限切れで最後の上映ということで、京都みなみ会館に観に行ってきました。主演のソフィコ・チアウレリは、女優なんですよね。最初観た時は青年と王妃が交互に出ているのに同一人物とは全く思いませんでした。美青年が女性だったとは!シーン1つ1つが絵画のようで強く印象に残る作品でした。
[ jk5**2nn*ture ]
2008/9/28(日) 午前 11:48
To jk5**2nn*tureさん>あ、女優だったんですか…!?私、てっきり男とばかり思ってました…!
いや、また新たな驚きが…!!ますますこの作品の素晴らしさが増えていきますね〜!
私はDVDで初めての鑑賞でしたが、これは冒頭からしびれっぱなしでした☆
2008/11/4(火) 午前 11:45
DVDを購入したら安心してしまって未見でしたが、やっと観ることができました!購入して良かった〜。私のベスト映画の中に入る素晴らしさでした!なんて美しく、シュールで、素晴らしい映画なんでしょうね!美術、衣装、画面に写るすべてが印象に残りました。
たびたび観たい作品です。詩人も美しい人でしたね♪
これは「火の馬」もいつか観れるのを楽しみにしておこう!と思いましたよ。TBさせてくださいね。
2008/12/13(土) 午前 0:43
To かりおかさん>これは私にとっても映画ランクのかなり上位に入り込んだ作品です!
何より最初に観た時の映像に鳥肌が立ったほどでしたし…!一人で痺れてましたよw
ちょっとした難解さはありますが、これはずっと大事にしていたい映画の一つとなりました☆
TBありがとうございます!
2008/12/23(火) 午後 8:58