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きょう、雨が屋根をたたく音につられ、急に古いCDが聞きたくなってジャズを堪能しました。
マイルス・デービスのトランペット、オスカー・ピーターソンのピアノ、ジョアン・ジルベルトのギター…。部屋から見えるゲレンデの残雪に、自分なりの足跡を見つけた思いがしました。
ジャズと初めて出会ったのは、大学時代でした。
場所も店の名前も忘れましたが、地下にあったジャズ喫茶へ友達が連れて行ってくれました。
まだ70年安保の名残があったころ。うす暗い店内にジャズのレコードの音が流れていました。
ベースの低音がやけに腹に響くような感じだったのを覚えています。
友達との話がひと段落し、しばらく黙って聞いていると、次第に胸が熱くなってきました。
悲しげな感じがしたのかもしれません。空しくもなりました。
スローなジャズが私の「未熟な人生」を物語っているようにも聴こえました。
といっても、ジャズにそれほどのめりこんだわけではありません。
ビートルズ世代の私には、やはりビートルズの音楽が一番の思い出になっています。
リバプールでは、バスへ乗った途端にビートルズの音楽が流れてきました。感動ものでした。
曲名にもなった「ペニーレイン」にも行きました。
「レット・イット・ビー」を聞きながら、
「なるようにしかならないんだよな」などと自分に言い聞かせることもありました。
それでも、ジャズをたまに聴きたくなります。誰のものでも、どんな曲でもいいのです。
ニューヨークへ行ったとき、ジャズの生演奏を聴きたくなって、小さな店に入りました。
タバコの煙がライトに照らされ、その向こうからピアノとドラムとトランペットの音が重なり合って耳に届きました。
そして、またまた胸にズキンと…。
きょうもまた、知らず知らずに胸が熱くなりました。
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