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全英オープンゴルフの最終日。
午前3時過ぎまで、テレビに釘付けだった。
59歳のトム・ワトソンはプレーオフで破れ、歴史的な優勝を果たすことができなかったが
同年代の私たちに大きな希望を与えてくれた。
口元がペコちゃんに似ている。一つ一つのプレーが終わった途中での笑い顔は余裕にも見えた。
経験を生かし、淡々とプレーしているようだった。
が、死力の限り戦っていたはずだ。
久々の優勝争い。そして、気を抜けぬ死闘は、ワトソンにとっても厳しいものだったろう。
ボギーをたたき、最終18番で36歳の選手に並ばれたとき、
すでにワトソンの集中力は切れていた。
急にショットが狂いだした。あのワトソンですら……。
強かった若き日を知っているだけに、信じられない光景でもあった。
でも、自分のことを考えればよくわかる。
年を取ると、集中できる時間が短くなる。
体力の消耗が気持ちをなえさせることもある。
相手は若いから、という気後れも出てくるのだ。
やはり、優勝して欲しかった。
しかし、それ以上に大切なものをワトソンは残してくれた。
それだけでいい。リポーター役の青木功ですら、涙声だった。
ひいき目だからではなく、みんな感動したのだ。
明日の早朝、優勝をかけたソフトボールの最終戦がある。
最近は三塁を守っていて、若い選手が打席に立つと少し下がってしまうことがあった。
打球の速さが怖くなってきたのだ。
レベルは違うが、そんな私に勇気を与えてくれたワトソンの4日間。
持っているものをすべて出し切ろう。
グラウンドでは年は関係ない。
結果はどうでようと、納得のいくプレーをしよう。
まだまだ出来るはず、と自信を持って……。
そんなことを教えてくれたワトソンに感謝!!
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