おじさんの白馬日誌

大自然とのふれあいを楽しんでいます

無題

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全12ページ

[10] [11] [12]

[ 前のページ | 次のページ ]

オールウェイズ

 貧乏な時代だった。でも、人の心に温かさがあった。みんな前を向いて歩き、目標や夢を持って進んでいた。もちろん「核」である家族の絆は、何よりも強いものだった…。
 テレビで「ALWAYS 三丁目の夕日」を見た。昭和30年代の下町が舞台。自分の少年時代と重なり合うシチュエーションは、当時の文化や生活を思い出させ、ふるさとの山河、今は亡き両親のありがたさを彷彿させてくれた。
 
 見ながら、今の世知辛い世の中と当時の違いを考えていた。
 万年筆を欲しそうに見つめる子供。でも、万年筆は大人の持つものだった。心の中で「大人になったら万年筆を持つんだ」と思っていたことだろう。持ち物にしても、食べ物にしても、着るものにしても大人と子供の区別があった。少なくとも子供に「目標」ができ、大人を尊敬する気持ちも生まれた。大人は「大きくなるのが仕事」の子供を物心両面で応援した。
 
 冷蔵庫、洗濯機、掃除機の三種の神器を持つために、主人である夫は懸命に働いた。そんな背中を見ながら、妻や子供は夫を尊んだ。贅沢をせず、冷蔵庫やテレビを買うための我慢をみんなでしていた。家族の中心であるお父さんは怖い存在でもあった。どの家庭にも柱というか屋台骨がしっかり立っていた。

 この時代の通信手段は、電話よりもまだ手紙だった。手紙は、書いている時に相手の顔を思い浮かべながら文字をしたためる。だから、文字の変換に気を取られるパソコンと違い、自然と真心がこもった文章になる。そして、親しき仲にも礼儀の言葉があふれる。

 「昔がよかった」とは言わない。ただ、そのころに比べて、なくしていけないものまで失ってしまった。それがさびしい。
 衆院議長が、「議長席から見ていると、議席で新聞を読んだり携帯電話を使用する議員が目に付く。若い議員はルールを知らない人もいるのではないか」と言ったという。国会議員ですら、マナーが身についていない。委員会での採決を欠席したという女性議員は、国会議員という職をどう思っているのだろう。そんな人たちが「今の教育は…」などと言っても、説得力に欠ける。
 教育の基本は家族が作るもの。教科書の勉強は二の次で、最も大事なのは人として生きていくための教育だと思う。相手への思いやりを教えることができたら、それだけでいじめはなくなるし、自殺も減ってくる。だらしのない議員に任せるより、ここは親がしっかりしなければ。
 そんなことを考えさせられた2時間半でした。
 
 
 

ぬくもり

イメージ 1

 「雪囲い」。雪国とは関係のない地方の人が聞いても、何のことかわからないかも知れませんね。家を雪から守るための防護壁とでも言ったらいいのでしょうか。
 初めて白馬で冬を迎える私もついにきょう、知人とともに雪囲い作りに挑戦しました。知人の手際のよさに感激しながら一緒に作ったですが、もっと感動したのは雪囲いに使う材料を地元の人が無料で提供してくれ、しかも運んできてくれた、ということです。
 作るにあたっては、数日前から知人と相談していました。材木を何にするか、何本必要なのか、などをそれとなく検討し、買い物に行く段取りもできていました。ところが、数日前に地元の材木店が「雪囲いや薪用の切れ端を無料で提供します。取りに来てください」とチラシを配布。頂いてみようと前日に電話したところ、「トラックがないならダンプで運んでやるわ」とのことで、雪囲い作業当日の朝、古材木の束をダンプで持ってきてくれました。
 束をみると、長さ2メートルぐらいの切れ端が何十本も。その中から、松の表皮が残った切れ端を選び、早速雪囲いの材料にしました。これがなかなかいい感じで、見栄えも良く、何かすごく得をした思いにさせられました。

 都会では絶対にありえない田舎の人のぬくもりを感じました。何にでもお金がかかる時代。というより、何とか人からお金を巻き上げようという人が多い時代です。それを「余っているんだからタダで持っていきな」と簡単に言い、「ワゴン車じゃ無理だから、ダンプで運んでやる」とまで言ってくれたのです。感謝感激です。

 よって、私にとって初めて作った雪囲いは、他の家やペンションとは一味違ったものになりました。買ってきたきれいな木材もいいのでしょうが、ここにしかない雪囲い、というのも魅力です。
 白馬という田舎に来て、いつも人に助けられ、ありがたさを実感しています。まだまだ田舎には人の心が残っています。人に対する思いやり、気配り、気働き。忘れかけていたものに再会したようで、晴れ晴れとした気分の一日になりました。

 「おじさんバンドでもやったら。団塊の世代の人たちが昔のようにグループで音楽を楽しもうと思っても、やる場所が無いんだもの。ここなら喜んで集まってくれるかもよ」。
 きょう、泊まりにきてくれた先輩の言葉です。団塊の世代よりちょっと早生まれの先輩はジャズが好きで、仲間と集まってはいろいろなところでジャズを演奏し、歌っています。もちろんプロ並みの声量とリズム感があるからこそできることなのですが、今は仕事の繁忙期からちょっと外れてゆとりのある時間が持てるようになった人たちが、かつて鳴らしたギターを持ち出し、あるいドラムを物置から引っ張り出しては演奏に夢中になっていると言います。

 そう。グループサウンズの演奏に酔い、フォークに自らの恋愛や生き様を重ねた年代は、みなあのころが懐かしいのです。「僕は無精ひげと髪を伸ばして 学生集会へも時々出かけた 就職が決まって 髪を切ってきたとき もう若くはないさと 君に言い訳したね…」。学生運動に走りながらも、就職しなければならなかった現実。もう若くはない、とそのとき思った今のおじさん、おばさんたちが、何十年の経過とともに「まだ若い」と信じ、昔とったキネズカをもう一度、と情熱を燃やしつつあるのです。

 この気持ち、良くわかります。私自身、「愛と死を見つめて」の映画の中で浜田光男が弾いていた「禁じられた遊び」に触発されてもギターを買った口です。そのあとも高校3年生を送る会で、バンドを組んで演奏したりしました。下手の横好きで、いまでもたまにギターを弾いたりしています。
 だから、先輩の言葉はすぐにうなずけました。幸い、私のペンションの近くには他のペンションもあまりなく、かなりのボリュームで演奏できます。実現できるかどうかはともかく、いいアイデアかもしれません。少しまじめに考えてみたいと思っています。

 と考えているうちに、「サロ165」がよみがえったら、車中での演奏会でもいいのでは…と思ったりしました。きょう頂いただいさんのコメントではありませんが、昔の少年鉄道ファンの年代とグループサウンズに熱中していた年代は共通しているのではないでしょうか。そんなのできたら最高!  
 夢って膨れ上がりますね。

  

何でなの?

 みんなが知っていて、私だけが知らないとしたらとても恥なことなのですが、腹立ちついでにあえて書きます。
 県内の地方銀行の両替機でお金を両替しようとしたら、「手数料100円を入れてください」の音声。何のことかとびっくりしました。具体的にいうと、2万円を1000円札20枚にしてもらおうと思ったのですが、そのためには2万100円かかる、というわけです。そのときは2万円しか持っていかなかったので、結局は両替せずじまい。理不尽だと思いませんか? だって、単純計算だと2万円が1万9900円になってしまうのですよ。窓口なら一円もかからずに両替してくれたのかもしれませんが(実際はどうなのでしょう)、腹が立って腹が立ってそれどころではなく、すぐに銀行を出ました。
 それにしても、銀行というのは不祥事があると一般市民の税金で助けられているはずなのに、普段は汲々としている市民から取れるものは取るという算段。これって、他の銀行も同じなのですかね。
 サラリーマン生活で一生を終わっていたら、こんなことにすら気づかなかったのかもしれません。その意味ではいい体験になったのですが、それ以来、買い物でのお釣りをしっかり取っておくようにしています。そうそう、ちょっとした待ち時間があったので、地元のパチンコ屋さんに入ったら、両替機のところに「両替だけはお断りします」と書いてありました。きっと、銀行で両替するよりこっちの方が手数料を取られない、という目ざとい人がいたのかも……。

イメージ 1

 ペンションのすぐ脇に、1960年代に活躍した国鉄の車両「サロ165−33」があります。緑とオレンジの鮮やかな色に包まれた40.7mの車体は今でも堂々と、そして優雅にその姿を表しています。今では全国でもあまり見られなくなった珍しい電車で、各地から電車マニアが訪れるほど。我々世代には、とにかく懐かしい電車なのです。
 湘南海岸などを走り「みかん電車」と呼ばれたこの電車。前オーナーが国鉄からの払い下げによって20年ほど前に手に入れたもので、当初は車内をレストランやカラオケルームとして使っていたそうです。しかし、歳月には勝てなかったようです。いつしか天井に空いた穴から雨漏りがするようになり、リクライニングシートも傷んでしまいました。車体の周囲もさびが浮いています。私がペンションを引き継いだ今春、車内は使えないような状態で、そのままにしておきました。

 ところが18日の土曜日、前オーナーの知り合いが東京から訪ねてきてくれ、車両の傷み具合を見てくれました。「このままでは、もったいないね」が開口一番。全体を見回した結果、木でできた屋根の傷みがひどく、まずは屋根の応急措置に当たってくれました。屋根を含め、全体を修復するには温かい日が続くような季節でないと無理なので、とりあえず雨漏り対策だけで終わったのです。「本格的な修理は来年の夏かな」ということになりました。

 修復の技術もノウハウも持ち合わせていない私にとって、今回の手に職を持つ方の訪問は何よりも嬉しかったのですが、一人、二人の力では改修作業もはかどらないかもしれません。
 そこで、こんなことを考えてみました。かつて国鉄に勤めていたり、工場で電車の製作に当たっていた方、電車に興味のある方や大工仕事が何よりも好きな方などに呼びかけ、修復できないものか、と。泊まるところと食事は当然提供させていただきます。
 「よみがえれ サロ165」というおじさんの夢を、全国の多くのおじさんの力で実現できたら、素晴らしい夏になることでしょう。そんなことを思っています。
 
<秘話>
 実は払い下げの「サロ165」の値段は40万円だったとか。多趣味の前オーナーのことですから、そこまで理解できるのですが、『パッと買い』だったため、運搬賃にまでは気が回らなかったといいます。それでも一度買ったものを手放すわけにはいきません。とにかく、江戸っ子ですから。電車区や運送会社に連絡しながらことを進め、ようやくペンションの隣までたどり着いたのですが、実際にかかったお金は1000万弱だったそうです。道楽もここまでくると、大したものですよね。

全12ページ

[10] [11] [12]

[ 前のページ | 次のページ ]


.
pke*200*0*01
pke*200*0*01
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

Yahoo!からのお知らせ

過去の記事一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事