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花の月は慌ただしく過ぎて行き、明日はもう5月。 庭にモッコウバラが花盛り。
紅型染めをしている友が
・鯉のぼりを作って 見せに来た。 粽でも作らなくては… 先日来、レンガ造りの富岡製糸場の画像がTVにしばしば映し出されて、 旧友に借りたまま、返しそびれている本を取り出しページを繰った。 ここではじめて工女として働いた士族出身女性(和田英)の自らの体験記録 『富岡日記』。 明治6年、信州松代より15名の少女らが技術伝習のため、上州富岡の製糸場へ向かう。 上田、軽井沢を経て碓氷峠を越え、3日がかりで富岡へ。 <ご門前にまいりました時は、実に夢かと思うほどに驚きました。 生まれまして煉瓦造りの建物など、まれに、にしき絵ぐらいで見るばかり、 それを目前に見るのでありますから…> 日記に描かれた製糸場が突然脚光を浴び出した。 繊維産業の黎明期の長閑さも漂う日記を読んで語った友の消息は、 今は絶えて本を返す術もなく、遠い昔のこととなってしまった。 何故かフタバアオイを人から貰った。 フタバアオイといえば5月15日、京都の葵祭で桂の枝とともに 衣装や頭につける葉〜斎王代の御輿にも。 だけど我が家は葵祭とは全く無縁…どう扱えば〜 さまざまなことが入り混じり、ただ雑然と時が過ぎて行く。
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