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木のさま憎げなれど、楝の花いとをかし。かれがれにさまことに咲きて、 かならず五月五日にあふもをかし。 清少納言『枕草子』 三七段 今日はまだ、旧暦では四月だけれど、楝は薄紫の花を木いっぱいに咲かせてる。 楝(おうち)は別名栴檀(せんだん)とも…
薄紫の花もいいけど、
・葉を落とし始めた晩秋に 丸く群がる実が見える風景も好きと、 見上げていたら 花影に去年の実が残ってた。 楝ちる川辺の宿の門遠く、水鶏声して夕月すずしき夏は来ぬ 佐々木信綱作詞「夏は来ぬ」四番 川辺の楝を撮ってみた。
「さきに行くよ」と、
・綿毛が 遅れて咲いた花に 声をかけているような… ヘラオオバコの穂を伸びた雄蕊が取り囲む。 群れる穂の周囲にはいくつもの雄蕊の輪、これがわけもなく楽しくて… 薄紫の花咲く下で、草たちがせっせと居場所を広げていく初夏の候。
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