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小川の畔の紫陽花の花陰で
戯れているのは誰? <ね〜、どこか遠くへ行きたいな> <遠くの景色を眺めてみようか> <梢の先まで舞い上がるのね>
<小川の向こうに
大きな通りがあるよ。
車がたくさん走ってる><車の走る通りは嫌! それよりあちらはどうかしら・・・ お花畑が見えるでしょ?>
<待てったら〜
君の羽、何だか変だよ。 傷んでないか?> <いいの。気にしないで> <やばいよ・・・> <雲が白くてまぶしいな> <そんなに高く舞い上がって、何処まで行くのさ> <あの白い雲の上で休みたい・・・>
<大丈夫かな、あの二人>
紫陽花の花陰から アオサギが現われて ふと呟いた。 <蝶には負けていられないな> アオサギが飛び立った後には小川の痩せた瀬音がかすかに聞こえるばかり。 梅雨の長い中休みのお昼下がりのことでした。
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習作ノート
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