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今回のケアンズ出稼ぎでも悲しい人に出会った。
ケアンズのカジノにはVIPルームがある。そのには、バカラテーブルが5台、ブラックジャックテーブルが2台、そしてルーレットが一台置いてある。スペースはゆったりとしていて、食事をするスペースや、マッサージチェア、バースペースなどがあって、とても居心地がいい造りになっている。
週末以外はがらんとしていて、プレイをしている人はあまりいない。
私が到着したのが月曜日だったので、予想通りVIPルームはガラガラで誰もいなかった。
一人の女性を除いては。。。
ケアンズへの出稼ぎは今回を含めて4回目だが、この女性、いつもいる。
ケアンズに住んでるのか?それともこのホテルに住みついてるのか?
そっとディーラーに聞いてみると、ホテルに長期滞在しているようだ。
年齢は40歳前後。中国系で、生まれは上海らしい。何人かの連れの男性は目撃したが、旦那ではないようだ。毎日のように一人でプレイをしている。毎回のベット金額は日本円で4万円ほどか。
ケアンズは「プライベートテーブルシステム」と言って、予約をすれば、プレイするテーブルを独占する事が出来る。彼女は一人でプレイするのが好きらしく、いつもそうしている。
私もプライベートが好きなので、このシステムが気に入っている。
彼女のテーブルの横で私もテーブルを予約し別々にプレイしていた。
しかし、隣がうるさい。とんでもなくうるさい。
彼女は喜怒哀楽がそうとう激しく、隣のテーブルにいても声がうるさくてたまらん。
勝てば笑うし、負ければキレる。まったくわかり易い。
ディーラーの人達とも顔見知りらしく、甘やかされているようだ。
こんな女房だけは、ごめんだな。
週末になるにつれだんだんと人が増えて来た。
いつもより多いような気もする。ピットボスに聞いてみると日曜日にバカラ大会があるらしい。
なるほどね。
彼女と私のテーブル以外は、どのテーブルも定員一杯になってきた。
その時、隣の彼女とカジノホストが部屋の隅で大声で言い争っている声が聞こえた。
よく聞いてみると、
彼女
「なんで人が多くなったからって、私がテーブルを譲らなければならないのよ。隣の日本人のテーブルを使えばいいじゃないの」
カジノホスト
「いえ、でもあちらの日本人のお客様は事前にテーブルを予約されてましたから」
彼女
「私だって毎日予約してるじゃない」
カジノホスト
「ですから、今日は予約を受け入れられないと申し上げているわけで。。。」
そうかそうか、席が足らないってことか。
私はケアンズへ来る前にメールで滞在中のテーブルをプライベートで予約しておいた。
よかったよかった。
が。
程なくして、日本人のカジノホストが私の所へ来てこう言った。
「すいません。今日はもうプライベート出来ません。解放して頂けますか?」
そこで私。
「お隣も解放されたんですか?」
カジノホスト。
「いえ、お隣はプライベートです。ご予約されてましたので」
なぬ???
私
「マネージャーを呼んで下さい」
一部始終を見ているディーラーやピットボス達はなぜか私に笑顔を向けている。
そして30分後マネージャーが来た。私は、お隣とカジノホストとの会話も含めた事の顛末を説明した後にこう言った。
「私は事前に滞在中のテーブルの予約をしています。全テーブルがお客様でいっぱいってことなら私も考えますが、あなたは、というかこのカジノは、お得意様(隣の女性)の為なら、事前にテーブルを予約した私との約束を破ってもいいとお考えなんですね?」
マネージャー
「少々お待ち下さい」
そして5分後。
マネージャー
「どうぞ、ゲームを続けて下さい」
隣の彼女はブチギレて、中国語でなんか言いながら部屋を出て行った。
マネージャーが席を外した後、ディーラー二人が声を揃えてこう言った。
「Congratulations!!」
どうやら彼女、そうとう嫌われていたようだ。
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