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それは2017年11月1日のことでした。
「11/24公演 ソリスト変更のお知らせ」 2017年11月24日(金) 19時開演 サントリーホール(プログラム②)
TDKオーケストラコンサート2017
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サイモン・ラトル(指揮)
<プログラム②>
R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 Op.20
バルトーク:ピアノ協奏曲第2番 ト長調 Sz.95
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
このコンサートのチケットは取っていなかったのですが、ピアノがユジャ・ワンだと知っていたら、行きましたよ!(ラン・ランのファンの皆様、ごめんなさい。ラン・ラン、心配ですね。)
その後、ユジャ・ワンが2018年3月13日(火)に再び来日すると知り、今度は迅速かつ確実にチケットを入手しました。
しかし、チケットを取ったことで満足してしまった私は、この演奏会の曲目はおろか、協演者さえ知らなかったのです。そのことの優先度が低かったのですね。
JHさんのブログで、このコンサートが以下の内容であることを初めて知りました。ユジャ・ワンに加えて「春の祭典」まで聴けるなんて、とてもラッキー!
2018年3月13日(火) 19:00開演 サントリーホール
ブラームス: ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 op.15
ストラヴィンスキー: バレエ「春の祭典」
ユジャ・ワン(ピアノ)
ニューヨーク・フィルハーモニック
ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(指揮)
このコンサートは昨日だったのです。もちろん行きました。事務所を出るとき、外出先の上司から電話がありました。「△△△の□□□さんの資料をメールで送ってほしいんだけれど……」「そんな人、知りません(ガチャッ!)」
コンサートに遅刻したら、どうしてくれるんだ!です。
今年初めてのサントリーホールです。ソールド・アウトとのことで、2階席の一番後ろまでお客さんが入っています。いい感じです。
側に座っていたお姉さんは、クラシックのコンサートが初めてなのか、スマホでステージ(ニューヨーク・フィルの練習風景)を撮影していましたが、突然「あっ指揮者だ!」と小さく叫びました。それはズヴェーデンではなく、指揮者の譜面台にスコアを置きに来たオジサンでした……。
客席の照明が落ち、ユジャ・ワンとズヴェーデン(本物です)が登場します。ユジャ・ワンの衣装は、彼女としては普通で安心しました。
以前もらったサインを再掲(この衣装ではありません。) ヨハネス・ブラームス
ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 作品15
第1楽章:実演で聴くのは初めてかも? 第1主題が始まります。この曲は独奏ピアノが登場するまでが長いです。若書き(24歳の時の作品)ですから、オーケストレーションが薄い感じがします。
やっとピアノ・ソロが始まります。オケの伴奏がずれているような……。でも、こんなにもブラームスらしく弾けるようになったユジャ・ワンの成長を心から嬉しく思います。
この楽章には、ブラームス・トリルという「オクターブを親指と薬指で弾きつつ、薬指と小指でトリル」という、想像もつかない難所があるのですが、さすがのユジャ・ワンも大変そうです。「〇〇さんもここは全然弾けてなかったなぁ」と、以前実演で聴いた記憶がやっと蘇りました。
第2楽章:この楽章が一番良かったかもしれません。切々とした歌とピアノの高音の美しさが際立っていました。いつまでも聴いていたかったです。ブラームスがクララに「あなたの穏やかな肖像画を描きたいと思って書いた」と気障なことを述べたという音楽。次の楽章は、間を置かずに開始されるであろうという予感がしました。
第3楽章:お客さんに咳をする暇も与えず、ピアノが疾走します。後はフィナーレまで一直線。ニューヨーク・フィルの、少々くすんだ響きもブラームスにふさわしく、ズヴェーデンも情熱的な指揮でピアノに応えていました。
約50分という長くて短い時間が終わり、盛大な拍手。何度も呼び戻されたユジャ・ワンのアンコールは、彼女の定番「シューベルト/リスト編曲:糸を紡ぐグレートヒェン」でした。
「春の祭典」目当てのお客さんばかりで、これで拍手が終わってしまうかと思ったら、まだまだ拍手は続き、2度目のアンコールが始まります。ノリのいいお客さんでよかった。「メンデルスゾーン:無言歌集 op.67-2 失われた幻影」
オケのメンバーが退場し始めて、やっと拍手が終わります。
ところで、ブラームスのピアノ協奏曲第1番は、既に記事を書いています。
2009年9月20(日)の記事です。今年は2018年ですよ。喜びも悲しみも幾歳月。
これでまたしばらくはユジャ・ワンのピアノが聴けないと、寂しい気持ちになりましたが、今年の12月1日と2日に再び彼女がサントリーホールにやって来るのです。
12月1日(土)サントリーホール
ブラームス: ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.83
マーラー: 交響曲第1番 ニ長調 「巨人」
12月2日(日)サントリーホール
プロコフィエフ: ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 op.26
ブルックナー: 交響曲第9番 ニ短調
えーと、指揮とオケは、ゲルギエフでミュンヘン・フィルです。
話は戻り、後半のストラヴィンスキー「春の祭典」、とても素晴らしい演奏でした。CDや映像で観聴きするのと違って、やっぱり「生春」は視覚効果が絶大です。そちらの感想は、一家言をもつGM氏が詳しく書かれているので、私は遠慮します。「書かなくていいんじゃない?」って言われたし。
なお、アンコールは、ワーグナーの「ワルキューレの騎行」でした。「ニーベルングの指環」を香港フィルと全曲録音しているズヴェーデンらしい選曲でした。「春の祭典」の後では、このぐらいの曲でないと締まらないのでしょう。
終演後、ぐらごるみささんと会食しました。ぐらごるみささんと初めてご一緒したのはサントリーホールで、その後に行ったのも同じ店でした。すっかり帰りが遅くなってしまいましたが、コンサートの翌朝に感想をアップしている、ぐらごるみささんの睡眠時間が心配です。
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お店を覚えていなかったことについて、「孫がいる年齢だから心配」のくだりを修正したな!?
昨夜はほとんど寝ていない。あのハルサイを聴いて、そして見て、眠れる訳がないでしょう。
大体、年を取ると眠りが浅くなるのだよ。と、同級生の貴殿に付言しておこう。
ミュンヘンpo行こうかな。マーラーの1番だし。
もしサイド席を取るなら絶対L側にすべし!
2018/3/15(木) 午前 0:00
ソリストが弾き始めるまでの長い時間は、ベートーヴェン5番協奏曲1楽章に似ていると思います。
ベートーヴェンの場合は行間ですが、なんらかの影響はあるかと。
ブラームスはオケ出だしのfから、過去や社会的しがらみと訣別したいと願う悲劇的な意志が働いているように感じられ、個人的に辛くなる種類の音楽。でもピアノのソロでシフトチェンジ。しかも叙情的で限りない優しさに満ちた世界。
あれこそクララだと思うのです。
それとブラームストリル。あの部分作曲当初は無かったように思うのです。もう少しありきたりで素直な音符がおかれていた。クララによる補筆説です。
つまり2人は愛しあっていた。
ぜひ沢山の演奏会行きましょう!
[ JH ]
2018/3/15(木) 午前 11:36
ぐらごるみさん
投稿と同時に手直しを始めているのですが、拙ブログを常時チェックし、投稿直後の第1稿を暗記するほど読んでくださっているのですね。ありがとうございます。あなたのような熱心なファンに、このブログは支えられているのです。
また、私と会食したことが嬉しくて眠れなかったご様子。食事ぐらい、いつでもして差し上げますから、お体を労わってくださいね。
ミュンヘン・フィル公演で、またお会いしましょう。
2018/3/15(木) 午後 10:09
JHさん
若かった頃、いや、今でも十分若いのですが、ブラームスが一番好きな作曲家と公言していました。その頃は、ブラームスのピアノ協奏曲は第2番のほうが好きで、どちらかと言うと、第1番は苦手な曲でした。
しかし、今の私は第1番、特に第1楽章に心惹かれます。さらに限定すると、ピアノ登場以降の部分に、ですけれど。
この曲にはブラームス晩年の諦観はなく、憧憬に支配されていると感じます。クララ・シューマンの共作のような協奏曲ですしね。
ブラームスとクララのことを考えるとき、自分だったら14歳も年上の女性に恋するだろうかと思うのですが、真実は当人同士にしかわからないことでしょう。
2018/3/15(木) 午後 10:10