避難場所

…のつもりで始めたこちらのblogのほうが、前のblogを凌駕しメインになりつつある…

全体表示

[ リスト ]

この夏に連載の始まる、高村薫の新作に合田雄一郎が
登場するようだ、という情報に接してから、
合田が登場する未読のものを片付けている(笑)わけですが、
「照柿」に続き、このたび「レディ・ジョーカー」を読了しました。

(1)「レディ・ジョーカー」一味(笑)
(2)蠧之出麦酒
(3)東邦新聞
(4)合田をはじめとする、警察関係者
と、多彩な登場人物をカテゴライズするだけでも4つあり、
複雑にからみあっているこの物語全体に対し、
なかなか語る言葉が見つからない、というのが正直なところです。

なので、とりあえず合田に焦点をしぼって感想を述べるとすれば、
「あなたはいったい何をそんなに苛立っているのですか?」
というところでしょうか。
彼が強靭な意志と精神力の持ち主であることは、仕事ぶりを見ていれば
すぐわかることです(城山社長の「かばん持ち」をこなす合田を見よ!)
が、その割には、ある時、ちょっとしたきっかけでキレて、
何もかもぶち壊しにする可能性が、常に背中に張り付いているような、
そんな描写が頻出するのは、なぜなんだろう…?
少なくとも、半田よりは、今の職業にしっくり合っている(笑)合田は、
わけのわからない衝動につき動かされて、わざわざ半田のレベルにまで
下がって中途半端な挑発などする必然性はないと思うのです。

でも思えば、この合田という人物の中の矛盾を読む、というのが
この「レディ・ジョーカー」を含め、合田シリーズ(笑)の
主題なのかもしれませんね。


あと、細かなことをいくつか書きます。
(1)ビール、それもできれば「キリンクラシックラガー」あたりを
無性に飲みたくなりました。
余命いくばくもない老人の
「日之出は、うまいなぁ…」なんてつぶやきを聞かされた日には、ねぇ。
(2)笑ってしまった一節(下巻118ページ)
「宣伝部と広告代理店が頭を絞って考え出したそのコピーは、
なかなかのブラックユーモアだった。」
ちなみにそのコピーというのは
「ひときわ暑い夏です」。
ま、確かにね。
(3)野崎女史の、最後の手紙に涙…。
(下巻413ページ。文面をここに引用することは控えさせていただきます…)
しかし、あの合田の唐変木(笑)さえ、
うすうす気づいたことを、あの聡明な城山社長がわからなかった、
というのはどうなんだろう?
あ、それだけ執務中の野崎女史が完璧だった、ということなのか…(泣)。

トラックバック先blog
http://xxxsoraxxx.blog11.fc2.com/blog-entry-292.html
http://blogs.dion.ne.jp/koo/archives/3441659.html
http://d.hatena.ne.jp/popon-x/20060506
http://blog.livedoor.jp/yutakanaryoma/archives/14559223.html
http://hotaru2005.exblog.jp/2607183
http://blog.livedoor.jp/cheelend/archives/50288931.html

閉じる コメント(2)

顔アイコン

pocopocopocopoさん、TBありがとうございました。 私も、この作品を読んでビールが飲みたくなりました♪ 合田シリーズの新作が出るんですね。こちらで初めて知りました。 合田と加納、ど〜なるんでしょうねぇ(笑)私は、シリーズの中では「マークスの山」が好きです。特にハードカバー版♪

2006/7/2(日) 午後 6:09 [ そら ]

顔アイコン

pocopocopocopoさん、「レディ」読了おめでとうございます。私もpoco×3+poさんと同様の理由で、「レディ」読破中です。ただ私の場合、はじめの部分で随分読み進めなかったところがあり、まだ、下巻が読めてません。 しかも途中で、私自身のブログを「破壊」してしまうという行為に至り、気分はさしずめ、ぶち壊しにかかる「合田」と言ったところでしょうか。(大笑い) 「新潮」連載開始、楽しみですね。気も早く「新潮」7月号から購読してます。

2006/7/9(日) 午後 0:03 [ nokaziya ]

開く トラックバック(3)


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事