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螢 映池 写真集ブログ: 謹賀新年 2012年が良い一年となりますように

五輪の書

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RICHMOND OLYMPIC OVAL

五輪の書【空の巻】

今回は『五輪の書』最終巻の空。

空色のきれいなリッチモンド・オリンピック・オーバルという建物。大会期間中はスピードスケートの会場として使用された。

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2008年12月12日に正式にオープンされ、五輪本番を控え、試験運転のような形でこれまで数回大会を催してきた。フレーザー川(お馴染みの)に面しており、川の向こう側にはバンクーバーの空の玄関、バンクーバー国際空港がある。だからバンクーバーに空からやって来る人達(窓側に座っている)の着陸前の目には、この建物の変わった屋根が嫌でも見えるらしい。何も、嫌がらなくてもいいじゃないか。それは卑猥なものではなく(どんなものでも卑猥に見えるのはあなたのせいです)、先住民達の描く美しいアオサギの翼の形なのだから。

ご存知のように、カナダ人は先住民と自然をとても大切にする。それは素晴らしいと思うのだが、僕にはどこかそれが便宜的で、言い訳がましく、時に小賢しく思えるときがある。ここを抑えておけば後で困らないという政治的な配慮とでも言うのか、この先住民と自然に対する基本的超低姿勢が、逆の見方をすると、僕にはカナダ建国以来背負わされている<呪い>のように思えるときがある。アメリカと同様、カナダは先住民から土地を奪った。ただアメリカ人と違うのは、カナダ人はいつまでもうだつの上がらない居候のように振る舞い、大家(イギリスおよび先住民)の機嫌を損なわないようにすることで、世間(世界、アメリカ)の顔色を窺っているように思われる。それが、無害ないい奴と思われたいためなのか、それとも無垢で純情な本心なのか、京にいる源義経のような立場になったことのない僕には、今だはっきりとわからない。

それはともかく、

「五輪の書』空の巻は兵法の本質としての<空>について書かれてある(らしい)。<空>とは何か。未読だけれど、調べました。

宮本武蔵 書。
もちろん空はなきなり。あるところを知りてなきところ知る。是則(これすなわち)空也(くうなり)。

ここから容易に連想されるのは、般若心経の有名な一説、色即是空、空即是色であると思われる。『空』とは無きものであり、同時に在る。禅とか瞑想とかの『空』。無我の境地。おそらく武蔵の言う『空』の心も、その一つかと想像できるが、ここではあまり形而上的にならず、禅問答のようなことはあえて避けて通りたい。ならば、何か?

ならば、『0』(ゼロ)

これなら感覚的にわかりやすい。『0』は、僕達が子供の頃から知っている数の概念であり、その記号である。何もない状態。所持金が0円なら、財布は空っぽであり、この財布がいわゆる『空』ってやつだ。何も難しくはない。全部ありったけの金を使いきってしまえば(借金してはいけませんよ)今日から君も『空』の境地を体験できるのだ。そしてこの記号の『0』。この形、スピードスケートの400mトラックに似ているではないか? もともと、オーバルと言う言葉は長円形を意味し、陸上競技場やクリケットスタジアムを指す名称として使用されてきた。

くるっと一周して、
リッチモンド・オリンピック・オーバルに話を戻す。

オーバル(省略しました)は、LEEDという組織が基準とする、環境に優しく、エコな建物だけに認められる銀ランクを授かっている。オリンピックとは違い銀は上から3番め(プラチナ、金、銀と続く)になるが、その特徴として、雨水の再利用と暖房効果が上げられる。暖房は氷を作る時に発生する熱を使用し、雨水はアオサギの翼の形をした屋根から溜められ、会場内のトイレの水洗に使われ、余った水(使用した水ではありません)は、会場の外にある人口の池に注がれる仕組みになっている。で、この池の上には赤い金属でできた網が掛けられ、環境アートの一部となっている。(上の写真の右端に少し見えます)アーティストはJanet Echelman。網はsky lantern(空の提灯)と名付けられ、池と網を含む庭はWater Sky Garden(訳すまでもないですね)と呼ばれています。以上はウィキペディアを参照。ちなみに、オーバルは海抜0m。

ファイナル・ラップ

オリンピック期間中、カナダ人は大いにはしゃぎ、大いに楽しんだ。始まるまでは売れてなかったチーム・カナダのジャケット等も始まってからは飛ぶように売れた。ふだん楽しみの少ないところだから、このはしゃぎぶりは凄まじく、特に最終日に男子ホッケーがアメリカに勝ったときは、気を失わんばかりの狂気の沙汰であった。カナダは最終コーナーから一気にラストスパートを駆け、全身全霊でゴールに飛び込んだ。次の日、街はしんとしていた。わかっていたことだけど、終わったのだという悲しみが街に充満して、それが騒ぎすぎたツケとなって返ってきた。すっからかん。すっぴんぴん。燃え尽きた後の一種の放心状態。その心の空虚さをカナダ人達(特にバンクーバーの人達)は、オリンピック・ブルーと呼んだ。

下は、川の向こう側にあるバンクーバー国際空港内の土産物店。少し前の写真だから、現在、在庫があるかないかは不明。ださいロゴだと思うけど、毎日見ていたので慣れてしまった。帰国する日本選手団もこの前を通ったのだろうか?

いや、待てよ。
まだ終わっちゃいねえぜ。
パラリンピックがあるじゃないか。

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【空の巻】はここで終了。によって、『五輪の書』はひとまず完となる。この先、バンクーバーの建物を巡る話として続けていこうかとも思うが、おのおのがた、どう思われる?

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