|
眠る前に歯を磨く それは歯のためとか そんなことではなく ずっと遠くへ行くための 準備なのだ 僕は自分の悲しみが あの娘の瞳に映るのを見る 日常に開いた虚しい穴 狭い部屋の中は がらんと 時間に取り残され 空気は どんな微かな音をも伝える 胸の鳴る音 息をする音 視線がわずかに動く音 ’ 「テレビつけてもいい?」 あの娘の声が 熱を確かめるように額に触れた 「ああ、そうしよう」と 僕は言った |
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2008年04月23日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]


