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Minolta HI-MATIC 7S ブラックモデル。 これは1966年に発売した銀色の7Sを黒く塗装しただけもので、何と発売は1971年。輸出専用機とは言え、その間が5年だなんて、ミノルタはいったい何をしとったんじゃい、と言いたくなる。 5年だよ。バカにしないでよ。海外だからって、なめられちゃあ黙っていられねえ。だいたい日本のカメラ業界はどうして輸出専用機として、わざわざ機能を省いた安物をつくることが多いのかいつも疑問に思っていた。よく日本のユーザーの目はシビアだからとか何とか言って言い訳しているけど、本当にそうなのか? もちろん海外にそういう需要があってのことだろうが、5年前に発売したものを、色を塗り替えただけで新製品のごとく販売するのは、少々インチキ臭くないか?(そう言いながら、買いました) 5年の間にはいろんなことが起こる。 5年経てば、いろんなことが変わる。 特に1966年から1971年の間はロック界において激動の5年だった。 ジム・モリソン(ドアーズ)、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリンらがデビューし(1967年)、その絶頂で死んでいった。(70年から71年にかけて、皆、享年27歳だった) これだけでも世界は大きく変わったと言えないだろうか? ロックとともに見る1971年。 1月 ジャニス・ジョプリン遺作『パール』発表 4月 ドアーズ『LAウーマン』発表 4月3日 『仮面ライダー』放映開始 7月3日 ジム・モリソン、パリのアパートで死亡 7月20日 マクドナルド日本一号店銀座にオープン 8月1日 ジョージ・ハリソン主催『バングラディシュ難民救済コンサート』 9月 日清『カップヌードル』発売 10月 ジョン・レノン『イマジン』発表 4月に『仮面ライダー』が始まってから、日本は変身ブームになったらしい。だから1971年のキーワードは『変身』。こじつけっぽいが、カップヌードルだって一種の変身、マクドナルドはきっと日本の食文化を大きく変えただろう。それに、死とは究極の変身である。 ジャニス・ジョプリンは1970年10月4日に死亡した。彼女の天才はモンタレー・ポップ・フェスティバルで見いだされるものの、なかなか理想のバンドに巡り会えないまま、ライブをこなしていく日々が続く。ようやく結成したベストバンド、フル・ティルト・ブギーのメンバーと『パール』を録音中に急死。『パール』は遺作として死後に発表され、全米チャートを独走。ロック界初とも言える、本格派女性ロックボーカリスト。もったいないくらいの生粋のロックンローラー。ちなみに『パール』は生前の彼女の愛称だった。惚れたよパール。あんたの歌に。 きっとジャニスはずっと長い間土の中で眠っていたんだと思う。幼虫のように。仲間内で孤立しがちだった彼女は好きだった音楽、フォークやブルースの温かいスピリットの奥に潜って自らを守り、貪ることで自らを成長させていったのだと思う。そしてある時、陽のあたる場所へ出て、上へ登って、なりふり構わずあらゆるものを受け入れた。降り掛かるもの、目の前に塞がるもの、それらすべてを。これがロックなのだ。もちろんそれは、ずっとずっと上へ行くために彼女にとって必要だったから。 『パール」を聴くと、ジャニスは飛び立ったのだという印象を受ける。聴いている間、サナギが蝶になる過程をきわどく目にしているような気分になる。ジャニスの変身。カフカの変身。ミノルタの変身。 さて、ミノルタの変身は、シャネルズのようにただの黒塗りだけだけど、このカメラ、何が驚いたかと言うと、その大きさ。全然コンパクトではない。僕はハイマチックと言えばコンパクトだと思い込んでいたけれど、届いてびっくり、ペンタックスMEより大きい。オリンパスXAの倍くらい。持ってまたびっくり、重さにしてXAの3倍以上。 クリスマスなのでほんの少しカラーにしました。全部カラーの方がきれいなのですが、なにぶんモノクロをメインとしていますので、ここまで、すんどめ。 ちなみに上に映っているのはオリンパスXA。こちらはてらっと飾りみたくツリーにぶら下げています。ハイマチック7Sでは、ぶら下げるなんてとても無理です。(ハイマチックはこの数字機種だけが大きいようで、ハイマチック7、9、11はどれも大柄) 大きさを気にしていないせいか、このカメラとてもよく写ります。もちろんレンズも明るくて大きい。まあ、それも当たり前と言えばそれまでですが、レンズの交換ができない、スプリットイメージのみの一眼レフ、と言えばわかりやすいかも。僕ならそれを聴いて、『ほー。でも、それって、どっこも取り柄になってないやん』って…… 悪口ではないんですが。 1971年マクドナルドが銀座にオープンした日。ハンバーガー1個80円。1万人以上の客が訪れた。ビール140円。かけそば100円。 同年9月に販売開始した、日清カップヌードルは100円でした。 So, this is Christmas. では、皆さん、Happy Xmas..... |

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