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例えば一秒後 すっかり変わったあなたと すっかり変わった僕とが出会ったとして あなたは僕の家をもう一度 訪ねてきてくれるだろうか 『home:』螢 映池 (2007)
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写真の中の写真 記憶の中の記憶 目の前を 無人のバスが通り過ぎる |
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おそらく僕に 僕の人生があるように あなたにもあなたの人生がある 想い出すこと あなたが拾った石のこと まだポケットにある石のこと あなたがその場にいたということ 記憶の地図の上をたどって 持って帰った家のこと あなたがその時 幸せであったということ |
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「がんばれ ダディ」 苦しい時ややりきれない時に 「がんばれ ダディ」 知らず知らず声にも出さず 「がんばれ ダディ」 繰り返し 「がんばれ ダディ」 僕は自分に向かって言っていた 「がんばれ ダディ」 |
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かばう 生まれたときから それが 何であるか どこにあるのか 知っていようと いまいと 歪む それは知ることを 拒む 何であるか 名をつけて呼ぼうと どこまでも 追い求めたと して かばう 眠っている間にも 歪む 指先のとどく下 目が見える先 または 逆に 折れる ぶつかって 邪魔になって 時間がなくなって 消える 帰ってきたときに言う
ただいま その声を英語で記せば I am home になる |


