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poetography
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「お言葉ですが 名前にこだわるのは 少し感傷的ではないですか?」 「あなたは名前が 必要じゃないと思うんですね」 「そんなことないです 名前を呼ばれるととてもいい気持ちですわ とくにわたしにぴったりだなっていう 名前なんかだと」 * 『さようなら、ギャングたち』 高橋源一郎 |
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みお みの ちの もにりん みのちん ちのぴん ぴのっきお 僕はあの娘の名前をいろいろに呼ぶ これらはこの先も まだまだまだまだ 増えていくらしいのだ |
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不思議なことに 彼はその瞬間われ知らず 幸福と悲しみの両方に うち震えている まるで前と後に 同時に進んでいるような 未来と過去の両方に向かって 進んでいるような そんな想い そして時には いや時にはという以上に それはしばしば起こるのだが 時にはこうした想いのあまりの強さに 彼の人生はもはや現在の中に 存在しているように 想えなくなってしまう * 『記憶の書』 ポール・オースター |


