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「随分登ってきたなぁウインディ。」 「ガウッ!」 ある地方、そしてある山を行く一人のトレーナーと1匹のポケモン。 彼らはどこにでもいる旅をするトレーナー。 だが一週間ほど続いていた嵐のために、しばらくの間足踏み状態だったようである。 今日の朝ようやく許可が出たため、こうして旅を再開したようである。 「しかしまぁ、」 「ガウウ」 「これは凄い霧だなぁ。」 「ガルッ」 それもそのはず。 本来この山は登山するものではなく、洞窟状になっている中を進んでいくはずのものである。 だが中は安全確保ができていないというために、先を急ぐトレーナーはある程度整備が終わった外を進むことになったのだ。 「・・・・・聞いてないよな、こんな霧。」 「ガウ」 「・・・・・迷ったなぁ。」 「ガウウウウン」 霧とは水蒸気を含んでいるものである。 いくら鼻が効くウインディとは言え、この中を迷わず進んでいくのは困難だったようだ。 「食料はたっぷりあるが、この霧はきついなぁ。大丈夫かウインディ?」 「クウゥーン」 長い霧の中登山を続けていたためか、ウインディは少し疲れ気味の様子。 とはいえ、周りはこの霧である。 どこから野生のポケモンに襲われるか、また土砂が崩れないかなど危険が多い。 「しかし、嵐の被害がすげぇな。木々が一切見当たらない。」 「元は緑の沢山ある良い所だったんだけどね。」 「そう聞いてたんだがな。」 「残念だよね。」 「あぁ。・・・・・ん?」 「お前誰だっ!」 「え?」 会話に自然と参加してきた一人の少年。 傍にはゲンガーの姿もあった。 「あぁごめん。僕はシオンって言うんだ。この近くの町に住んでるんだよ。」 「へぇ〜、そいつがどうしてこんな所に?整備されたとは言え、まだ危険な状態だろここ?」 「僕はよくこの山に遊びに来てたんだよ。だからここは僕の庭みたいなものさ。」 「そりゃ頼もしい。迷っちまって困ってたんだ。町まで案内してくれないか?」 「う〜ん、今はちょっと待ってね。僕はこの山のポケモン達と作業中なんだ。」 「作業?」 「うん。この前の嵐の被害のね。」 見ればどこにいたのか、いつの間にか周りにはこの山に住んでいると思われるポケモン達が沢山。 「みんな僕の友達だよ。」 「すっげー!こんなにいたのか!」 「ガウウウ」 「どうしたウインディ?」 トレーナーはウインディが警戒していることに気付いたようだ。 しかも、普段よりも相当強く威嚇している。 「大丈夫だって。こいつら悪い奴じゃなさそうだしさ。」 「グルゥ」 きっとこの霧の中疲れたんだろうと思って優しく頭を撫でる。 すると渋々といった感じで警戒を解くウインディ。 「君の友達?」 「あぁそうさ。大事なパートナーだよ。」 「そっか。僕にとってのゲンガーみたいな子なんだね。」 「ゲッシシシシシシ」 「お、やっぱそのゲンガー君のポケモンか!」 楽しそうに会話をし始める2人。 ウインディとゲンガーは2人の後を付いていく。 どうやらトレーナーが作業を手伝うことにしたようだ。 「ここら辺も結構ひどいな。」 「だね。でも大丈夫、みんなで力を合わせればすぐさ。」 見るとゴーリキーなど力自慢のポケモン達が岩などをどけ、そこをイシツブテなどがきれいに整備していく。 鳥ポケモン達が木々を運んでいき、水ポケモン達が泥などを洗い流す。 「すげー息ぴったり。こりゃあ出番ないかもな。」 「ははは、まぁできることを手伝ってくれれば良いからさ。」 「おし、いっちょやるかウインディ!」 「ガウッ!」 それから数時間後。 「ありがとう。今日はこのぐらいにしとくよ。」 「お、了解。」 「手伝ってくれてありがとう。日が暮れる前に町まで案内するよ。」 「そうだった。頼むぜ。」 「うん。足元に気をつけてちゃんとついてきてね。足を踏み外したらタダじゃすまないから。」 「分かった。ちゃんと付いてくよ。まぁこれだけ護衛がいてくれたら安心だけどな。」 どうやら山のポケモン達も付き合ってくれるようである。 これだけの数、そしてこの山に詳しいのだからこれほど頼もしいものはない。 30分ほど歩くと、霧も薄くなり麓に町も見えてきた。 「ここまで来れば大丈夫かな?」 「ん?一緒に行かないのか?」 「僕はもう少しみんなと山をきれいにしてから行くよ。」 「そうか。なんか悪いな。」 「良いよ。それより、これからの旅気をつけてね。その子を大切にしてあげて。」 「勿論だ!色々とありがとうな!」 「どういたしまして。」 「それじゃあまたいつか!」 「うん。またね。」 2人は別れの挨拶を交わした。 ウインディに乗り町に向かっていくトレーナー。 「またね・・・か。それはまだまだ先のことだよ。僕達の分も・・・頑張ってね。」 シオンと名乗った少年はトレーナーを見送って、ポケモン達と共にいつしかその場からいなくなっていた。 そして、あれほど濃かった霧も嘘だったように無くなった。 麓の村 「ようやく町だあああ!」 「ガウーン!」 「お前さん、あの山を越えてきたのかい?」 町について深呼吸をしていると、この町の老婆に話しかけられた。 「そうですけど。」 「まだ整備もそこまで進んでおらんかったじゃろうに、大変じゃったろうて。」 「えぇまぁ、途中で濃い霧なんかにも見舞われましたが、親切な方に道案内して頂いて。」 「霧?親切な方?」 「えぇそうです。んで名前は確かシオンって、」 「シオンじゃと!?」 その名を聞いたとたん、老婆は驚きの表情に変わった。 「そやつ、ほんとにシオンと言ったのか?」 「えぇそうですが、どうかしたんですか?」 「いや、シオンという子はな。」 「先日までの嵐で行方知らずになっておるんじゃよ」 「・・・・・え?」 トレーナーの顔が引きつった。 「嵐の最初の日に、山のポケモン達が心配じゃと言って、ゲンガーと共に行ったっきりじゃ。 捜索隊も出たがもう無理じゃろうと言われておったんじゃが。」 「そんな。」 トレーナーは老婆に詳しく話を聞いた。 あの山は普段霧など出ないと言うこと。 シオンだけではなく、山のポケモン達の多くが行方知れずであること。 町の整備隊が手をつけていないはずの場所が、何故かきれいになっていること。 トレーナーは思い出していた。 最初のウインディの異常なまでの威嚇。 もしかすると。 「ウインディ、お前。」 「グルルル」 「そうか。そうなんだな。」 「ガウン」 ウインディはそうだと言わんばかりに頷いた。 後日、捜索隊は洞窟内で埋もれていた多数のポケモン達と一人の少年の遺体を発見した。 死亡推定時刻は嵐の最初の夜。 そして少年の握りしめていたモンスターボールの中身は空になっていたと言う。 「おじいちゃんその話本当?」 「本当だとも、お爺ちゃんが実際に体験した話さ。」 「そっかー。それであの大きなお墓の塔ができたんだね。」 「そうとも。あの嵐で無くなった沢山のポケモン達をゆっくり休ませてあげるために。 そして、そのポケモン達を最後まで守ろうとした凄い男を休ませるためにね。」 「そっかー。その人凄かったんだね。」 「そうとも。お爺ちゃんなんかじゃとても敵わなかっただろうな。」 「う〜ん、よし。私あの塔に行ってお参りしてくるね!」 「おお、そうしておやり。きっと皆も喜ぶじゃろうて。」 「えへへ、そうかな〜。じゃあ行ってくるねフジおじいちゃん。」 「気をつけて行ってくるじゃぞ。」 シオンよ。 まだまだワシはお前に再開する訳にはいかんのう。 ここは シオン タウン シオンは むらさき とうとい いろ ここは ポケモンの れいはい とう ポケモン タワー End あとがき 唐突に始まったこんな小説もどき。 皆さんいかがでしたでしょうか。 ポケモンの世界には明らかにされていない謎が沢山あり、どのような経緯でそれができたのか分からない場所も多くあります。 ですので、それを自分で考えてみようと思いやってみました。、 初回である今回はカントー地方、シオンタウンを題材にして自分なりに考えてみました。 イワヤマトンネルは何故岩山と呼ばれるほどなのか、ポケモンタワーがシオンタウンにできた意味。 それらを自分なりにオリジナルを加えてやってみました。 作中のトレーナーは最後に分かりますが、フジ老人の若い頃です。 ウインディは完全にオリジナルです。 ゲーム中にウインディを連れている描写は一切ないですし。 そして何より、シオンという少年も完全オリジナルです。 でもこういった話もありなんじゃないでしょうか。 かなり文脈がおかしかったりする場所もあると思いますが、素人の書いた小説もどきということで大目に見てやってください。 今後も、何か思いつき次第このようにつらつら書いていくと思います。 この建物はどうやってできたんだろう。 このポケモンってこういうのもありなんじゃないかな。 あの人ってどんな経緯であぁなったんだろう。 ポケモンの世界は考えればいくらでもお話が作れると思います。 とはいえ、それをまとめるのが難しいんですけどね。 良ければ、お題というか題材を募集しますので、何か面白そうなものがあれば教えてください。 自分のオリジナルの解釈で良ければ、こういったように書き連ねていこうと思います。 では、ここまで読んでくれた皆様ありがとうございました。
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2011年10月06日
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夢ネイティオ育てるために森に行ったらいませんでしたよっと。 てことで、誰かくださいな。 個体とか特に気にしませんので。 あ、でも♀でお願いしますね。 ネイティ遺伝 しねんのずつき ドリルくちばし ふいうち はねやすめ ヤミカラスから遺伝できるってことで。 第四世代じゃないと全部同時遺伝できないですけどね。 既にBPは、第四世代でのバトルステージでメタグロスが頑張ってくれて十分たまってます。 敗戦理由が相手の影分身って流石のクオリティですねこの野郎。 フワンテ&ロトムの2匹を送ってくるついでに、遺伝させて連れてこようかと。 後、明日明後日辺りに配付記事載せますね。 数多いんで、詳しい個体値までは書きませんが、即戦力クラス(必要個所20以上)と親用で分けようかなぁと思います。 となると、ほぼ親用ばっかりなんですが。(ぁ まぁその時に決めますわ。 では、今日はこれで。
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