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裏の純君が新学期が始まって初めて事務所に顔を出した。
「おじちゃん、学校行って来るね!」
「おお!勉強ちゃんとしてこいよ!」
「うん!おじちゃんもガンバってね!この問題できる〜〜?」 (またきたぞ!(^_^))
(オイオイ純くん。キキョウ(桔梗)の花しってんのかよ〜)
東京もまた、朝から雨。
校庭は人影もなく雨だけが光っている。
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無題
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家を出て線路沿いに少し歩くと小さな雑木林がある。
以前はゴミが捨てられ汚い林にみえたが、周りに立木がなくなってくると、空腹時に最後に残った一口のオニギリのように妙に愛着をおぼえる。
足下に気をつけながら真っ直ぐに林を抜ければ彼の家の勝手口に繋がる近道だ。
「只今金欠中」 この札が下がっていれば彼は在宅だ。
お内儀とは先ほど線路道で出会った。「ラドンセンターに踊りに行くのよ。」
彼女の趣味は日本舞踊とか・・・仲間が大勢いてラドンセンターに毎日のように行く結構なご身分と見ているが、すれ違った時の香水の匂いで今頃噎せる。
話は横道にそれたが勝手口は目の前にあった。「只今金欠中」(いるな・・・・・)
日当たりのよい6畳の部屋のガラスの向こうで影が動いた。
またヘラブナ釣りの浮き作りで孔雀の羽を削っているに違いない。
彼の在宅を確かめ、家の周りを一回りして駅ビルの酒店に足を向ける。
まだ駅ビルは開店前で、花屋さんが店先で開店準備に忙しい。
レンギョウ・スモモ・トサミズキ・アザレア・ツツジ。
春は花やさんも店が狭くなるくらい花・花・花でにぎやかい。
開店前の一時を彼に上げる使い古しのビジネスPCから最後の更新を試みる。
今度はこのPCから「只今金欠中」の彼が釣果を現地から私に送ってくれることになっている。
酒を一本付けて2番目のご主人様にこのPCを可愛がって貰おう。
まだ酒を飲めるコンディションでもないし、呑む気も起こらない寂しさが「只今金欠中」のジョークとは比べられない切なさが頭をよぎる。
開店30分前。 待つのも長いな〜∈^0^∋
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飼うことに迷うこともあったが、本道を外れることによって楽になった。 |
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夏に燃えた海の熱気を冷ますかのように浜辺から人影が消え、冷々とした秋の風が草原を駆け上がり、一夏の思い出が風に乗り色あせていく。 |
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ただあてもなくぶら〜り、ぶらり |





