積み重ねた紙の束の
一番上の一枚をエアコンの風が揺らす。
8月の気温、10年前がどうだったかなんて忘れたけれど今週は37℃まであがるらしい。
毎日暑いけれど、温暖化やらなんかで上昇の傾向にあるんだろうなとか、
今だけ生きる私にはそれくらいしか解らない。

起きてすぐカーテンを開けて、昨晩開けておいた窓から入る微風と浴びる日で
ああ気持ちい朝だとか感じる、そんな日常に憧れる。
でも実際は昨夜窓を閉めて、お休みモードに設定したエアコンが切れたために
私の体温と集合住宅の性質から蒸し風呂状態になった部屋で目覚め、
すぐリモコンを探す、が見つからず。
やっと見つけた頃には、少しでも冷を得ようと着たキャミソール一枚ですら
汗まみれで、思わず設定温度を21度になんてしてしまう。
つくづく私は地球環境に悪い人間だと思う。
でもそんな行動だって多分どうしようもない理由があるはずで…。
まあ、その理由ってこの部屋が耐えられないほど熱いからなんだけど。

温暖化で世界が崩壊に向かうのなんて性だから、多分みんなが真剣に考えたって変わらないと思う。
快適を求めてエネルギーを無駄に使ってしまうのも、
どこか遠くで飢えに苦しんでいる人を哀れんでも助けないってのも、
エアコンを開発した科学も、宗教も、思想を追い求めるのも、人間の性なんだよ。
もちろん、あんたが今私の隣に寝てるのも、全部それが理由。

ねえ、積み重なって崩壊に向かうとしても、エアコンって涼しいよ。
崩壊に向かうとしても、同じ理由で私はどうしようもなく、あんたが愛しい。

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