ポリーおばさんのログハウス暮らし

大分・湯布院にログハウスを建て 喫茶店・ペンション・ログハウスメーカーとなったログ馬鹿夫婦の物語

トムソーヤものがたり

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次男シンジが、春からトムソーヤのスタッフに加わりました。
 
わたしたちが湯布院にログハウスを建ててペンション「トムソーヤ」を始めたのは
1990年11月。
シンジは生後10ヶ月でした。ケンジは4歳。
これは開店した日のシンジ、おじいちゃんにだっこされています。
 
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お客さんやスタッフに遊んでもらって、うちの子は育ちました。
 
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ことしのGW,こんどは彼がお客さまの子どもさんを遊ばせています。
 
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そしてなんと来年には、
トムソーヤの若おかみになってくれるというお嫁さんもやってきます。
 
おばあちゃんがいなくなったトムソーヤは、
やっぱりまだぽっかりと穴があいたようなのですが、、、
それでもまいにち、新しい日がやってきます。
 
若いふたりが頑張る新しいトムソーヤにも、
ぜひ遊びにきてくださいね。
 

トムソーヤの誕生日

今日11月23日は、トムソーヤの開店記念日でした。
 
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家族親戚総出でお客さんを待ってたけど、1時間以上待っても誰も来なくて、
ドキドキしながら待ってたなあ〜。
 
下の写真は、まだ定年直後の若いおじいちゃんが、
生後10か月のシンジをだっこしてる。
お客さんが来ないから、こんないい席にのんびり座っていますね。
なんか、腹話術師みたい(笑)。
 
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あの日から21年経ちました。
 
(さっき、最近始めたfacebookに、1190年11月23日開業と書いてしまい、
 友達に「まだ生まれてない」と指摘されちゃった〜!!1990年です。
 生まれてないどころかアンタ、鎌倉時代やん。創業821年(笑)!!)
 
レストランをやってた頃は、開店記念日にはお客さんにコーヒー券を配ったり、
記念品をプレゼントしたりして、それなりに盛り上がっていましたが、
お泊りだけの今は、ゆっくり過ごす休日になっています。
 
来年からはこの赤ちゃんだったシンジが帰ってきて、
宿屋の若だんなになる予定。
そうなったら、なにかまた楽しいこと考えよう。
 
湯布院はお値段のいいお宿さんが多いから、
せめてうちは若い学生さん達が、映画祭のときとかに、
安心して何泊も泊まれる安い宿でいたいなあ。
 
薪割りとか草刈り1時間してもらって、宿泊費500円引きとかしようかとか、
シンジと電話ではなしていました。  
あと、庭のアプローチを1mずつ造ってもらい、
そのとき固める前のモルタルに足型を残してもらうとかね。
 
露店岩風呂も懐石料理もないけれど、
トムソーヤはみんながまた来たくなる気さくな宿屋でいたいのです。
 
そういえばこの前泊まっていただいた若いカップルさん。
夜、宿泊棟に消灯に行ったら、
「みかんめっちゃうまかったです!!また絶対来ます。
 ずっとここに住みたいって2人で話してました。
 いつかここで働けたらいいな ^ ^」と書置きがありました。
 
電気を消して、ひとりで泣きました。
 
自分で思っているより、わたしは自分がどんなにこの仕事を愛しているか、
わかったから・・・
 
これまでにはほかのお宿さんと比べて、
背伸びしたり、いじけたりしたこともあったけど、
21年の間に、そんな気持ちがなくなって、ありのままで、
心から幸せな気持ちでお客さまをお迎えするようになりました。
 
みなさん、21年間ありがとうございます。
そして、これからもよろしくお願いします。
 
もっと安くお泊めできる、なんかいいアイデアあったら教えてください。
 
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ケンジが生まれた日

1986年1月21日、ちょうど25年まえの今日、
 
わたしと夫は「親」になりました。
 
長男・ケンジが生まれたのです。
 
わたしが26歳、トム親父はまだ24歳でした。
 
病院にかけつけたトム親父をみて、看護婦さんが「若いパパね〜、学生さんみたい」って言ったっけ。
 
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ほんとだ。
 
だって実際いまのケンジより若いんだもの。
 
明らかに未知との遭遇、の表情です。
 
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わたしはというと、気のせいか、大仕事を終えてもうなんだか母親の顔をしているように見えるね。
 
だって里帰りお産でゴロゴロしてたら、予定日を2週間もすぎてしまい(笑)、
 
このころはまだ小柄(今の2割引くらい)だったわたしは、
 
大きくなりすぎたケンジを産むのにほんとに2日がかりだったのです。
 
あまりに時間がかかりすぎて、痛みや疲れを通り越し残ったものは「眠気」。
 
初産の記憶は「眠かった」!
 
眠いのに、痛てて・・と目が覚め、痛みがひくとコトッと寝てしまう。
 
看護婦さんに「お母さんっ!!寝ちゃダメッ!寝てないでいきんで!」って言われたのは、
 
ここだけのヒミツです。。。
 
 
 亡くなった母はよく、「子どもはね、5歳までにその可愛さで親孝行してくれるんだよ。
 
 だからあんたたちももう親孝行はとっくにおわってるんだけん、
 
 親孝行せんとなんて思わんでいいんだよ」と言っていました。
 
 
昔の写真を探していたら、ほんとにそう思いました。
 
イメージ 3
このときおばあちゃんは56歳。いまのわたしと5つしか違わない。。
 
 
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ケンジよ。  親孝行はおわっています。
 
あとはあなたのやりたいことをやりなさい。
 
誕生日おめでとう。
 
 
(今日たぶんケンジは下北沢でドラムを叩いています。)
開店して一ヶ月。

数少ない「常連さん」となったUさんが主宰する劇団「風曜日」は、

主に隣の九重町の若者が参加するアマチュア劇団だ。


ある日Uさんが「ここで会費制のパーティーができないか」と言い出し、

夫が「風曜日の演劇付きにしたら」と言い出して、わたし達はにわかに盛り上がったのだった。



12月に入って、お店はそんなに忙しくもなく、わたし達は夢中で演劇付きパーティーの準備に没頭していた。

と言ってもそのころのトムソーヤにはパソコンはおろかFAXさえなかったので、

夕方勤務を終えたUさんが、いつもIさんと一緒にやってきて、

わたし達夫婦と4人で打ち合わせをし、文房具屋で買ってきた色画用紙でポスターを描いたり、

湯布院町役場や保養所で働く若い常連さんとこに声をかけてまわったりしたのだった。


一段高くなった、薪ストーブのあるお座敷スペースを演劇の舞台とし、テーブル席側を観客席とする。

演劇を観たあと、劇団メンバーも観客も一緒にカクテルパーティーをしようということになった。

「オードブルはトムソーヤのいつものメニューでいいよ。」とUさん。

「そうね、スパゲッティと、そば粉のパンケーキは絶対入れて欲しいよね」とIさんが言う。

Iさんはなにか言うとき、同意をもとめるようにUさんのことをチラッと見る。

Uさんはそんなとき、わざとみたいにきまってそっぽを向いている。


二人が帰ってしまうと、いつも夫は「ありゃぁ、Iさんも気があるな」と言い出し、

「Uさん、なんで告白しないんかね〜」「座長と女優さんはダメなんかな?」などと言い合い、

こんどはわたし達ふたりが、あのぎこちない二人をどうやってひっつけるか考えるのだった。


クリスマスイブにちかいある日。

雪にはならず、実に30人ほどのお客さんが来てくれて、トムソーヤのフロアはいっぱいになった。


(20年前の話なので演劇のタイトルは忘れてしまったのだが、Uさんの書いたそのホンは、

 Iさんがヒロインの、じれったい(笑)ラブストーリーだったと思う。)

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今改めて古い写真を見ると、なんか時代を感じるなぁ・・


それでもこのちいさなトムソーヤのお座敷が、劇団の照明さん、音響さんにきちんと演出されて、

ここではないどこかの劇場になり、、、

わたし達はいつしか常連のUさんIさんのことを忘れて、このラブストーリーにひきこまれていた。

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上演が終わり、あとはみんなでクリスマスパーティーとなった。

夫や劇団の若い男の子がバーテンとなってカクテルをつくり、みんなでトムソーヤのメニューをつまみ、

プレゼント交換会をしたり、わいわいがやがや。

ちいさいシンジも劇団のお姉さんにだっこされている。

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みんなが酔っ払ってかなりテキトーになったころ、わたしはUさんに気になってることを聞いてみた。

「Uさん、きょうの劇ねぇ、なんか、まだ続きがありそうな感じだったんだけど・・・

 あれアレでおしまいじゃないよねぇ。」 するとUさんは

「はい、この話は続きがあります。次回続編は、来年のバレンタインデーにでもやりましょうか。」

Uさんの横で、Iさんは微笑んでうなづいている。


そうかぁ。。。

このお二人さん、今のこの、えも言われぬ微妙な関係を楽しんでいるようだ。


演劇とパーティーはどちらも大好評で、Uさんの言葉通り、

このあと翌年のバレンタインデー、そしてホワイトデーと続いてトムソーヤにて開かれたのだった。


劇は常連さんの間で「トムソーヤ3部作」と言われたが、実際はホワイトデーでも完結せず、

やっぱりえも言われぬ含みをもたせたエンディングとなり、、、

気になるUさんとIさんの関係もやっぱりさしたる進展もないまま、

わたし達夫婦ももうUさんにけしかけるようなこともしなかった。



そのあとも常連だったUさんもIさんも、それぞれの職場でだんだん責任が重くなり、

よくしたものでわたし達もレストランと宿泊の両方が忙しくなっていった。

互いに「またやりたいね」と言い合いながらもだんだん会う機会も少なくなり、

ある年のUさんからの年賀状には『店長になり、仲間も忙しくて、劇団は休眠状態です』とあった。


それはそれでいいんだよ。

確かめる機会を逃してしまったけど、、Iさんとも、きっと別々の人生を歩んだんだろうね。


でもわたしは、あのときトムソーヤのちいさな舞台に響いたみんなの声、忘れないからね。

みんなが、わたしも、なにかが始まるような気がしていたあのころを忘れない。
引越し&開店後1ヶ月。

湯布院にきて初めての、クリスマスの季節。。

ケンジにも、友だちができた。


トムソーヤの前を走る県道(九州横断道路)を挟んだお向かいには5戸の町営住宅があり、

そこにはケンジと歳の近い子どもたちがたくさんいた。


最初のお友だちは同い年のルミちゃん。一緒の保育園に通っているからすぐ仲良しになった。

イメージ 1

ルミちゃんのママは町内でスナックをやっている。ガハハと豪快に笑う恰幅のよいママさんだ。

おばあちゃんも一緒にいる女系家族で育ったルミちゃんはおませさんですでに艶っぽい。

女の子ってこんな感じなんだなぁ・・・って、いつもドキッとしてしまう。


他の家の子どもたちも一緒に遊びに来て、みんなでヒマなトムソーヤの周りで遊んでいた。

イメージ 2

向かって右の青いジャンバーがケンジ。

すぐよこの大きいコは一番年上のゆかりちゃん。ぽっちゃりしたとてもやさしい子。

その隣、真ん中がゆかりちゃんの弟、甘えん坊のたっちゃん。

その次がよく喋る明るいマリコ。小さい子が大好きで赤ちゃんのシンジをいつも抱っこしてくれる。

一番はじがりょうクン。頭がよく大人っぽい。ケンジはりょうクンを尊敬している。


まったく知り合いのいない湯布院に越してきたわたし達家族にとって、

屈託なくケンジと遊び、「ねぇ、おばちゃん」と声をかけてくれるお向かいの子ども達は、

まさに窓から射し込む太陽の光のような存在だった。


おとなしいケンジが彼らと遊んで「あはは」と声を上げて笑うのを聴くたび、

「ありがとね、みんなありがとう」っていう幸せな気持ちになる。

子どもが笑って遊んでいる傍らで仕事ができる幸せ。


大人のわたし達にも、お店を通じて友達といえる知り合いがすこしずつできた。

ログハウスという目立つ建物のせいか、喫茶店に町内や近隣のの若い皆さんが、

けっこう来てくれるようになったのだ。


そのなかにUさんという、隣町の農協職員で、アマチュア劇団「風曜日」を主宰している青年がいた。

「ここにいると落ち着くなぁ〜」と彼はいつも言った。

同じ劇団仲間の、美人のIさんといつも水出し珈琲を注文してくれた。

UさんはIさんを主役に台本を書いているらしい。

IさんはそんなUさんを尊敬しているようにみえ、

カップルになるちょっと前という雰囲気の、なかなかいい感じのお二人なのだ。


「湯布院はおしゃれなお店いっぱいあるけど、地元の若者が集まれるお店って、なかなかないんですよね」と彼は言う。

「ねえここで、会費制のパーティーとか出来ませんかね?食事は喫茶メニューのアレンジでいいんで」

そう切り出されてビックリしたけど、なんだかワクワクする、とても嬉しいお誘い!!


すると夫が、

「だったらUさんの劇団の演劇つきにしませんか?そこの一段上がったお座敷スペースを舞台にして。

 お客さんがこっちのテーブル席側から劇を観る。そのあと一緒に立食パーティーにしたら」

「あ〜それいいですね〜!!ぜひやらせてください!!」とUさん。


開店1ヶ月で、急遽『トムソーヤ&劇団・風曜日 クリスマスパーティー』をすることとなった。

大人数のパーティーなんてもちろん初めてだけど・・・ちゃんとできるかな。。。

でもワクワクする!大人のわたし達にも、ともだち100人できるかな?

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