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ステロイド治療

ステロイドって何

ステロイドとは、副腎(両方の腎臓の上端にあります)から作られる副腎皮質ホルモンの1つです。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症を抑えたり、体の免疫力を抑制したりする作用があり、さまざまな疾患の治療に使われています。副作用も多いため、注意が必要な薬です。

適応は

腎臓病では、微小変化型ネフローゼ症候群をはじめとする原発性ネフローゼ症候群、IgA腎症、急速進行性糸球体腎炎、全身性エリテマトーデスによるループス腎炎などの糸球体腎炎に使用されます。尿細管・間質性腎炎でも適応になります。

使用方法は

1. 経口ステロイド療法

「プレドニゾロン(PSL)」という薬が使われることが多く、初期投与量PSL20〜60mg/日程度で開始し、2〜4週ごとに5〜10mgずつ減量していきます。PSL20mg以下では、さらにゆっくり減量していきます。連日内服と隔日(1日おき)内服があり、後者のほうが副作用は少ないといわれています。

2. ステロイドパルス療法

メチル・プレドニゾロン500〜1000mgの点滴注射を3日間行います。

服用中に注意することは

1. 急に内服を中止しないこと

ステロイドホルモンはPSL換算で2.5〜5mg程度が生理的に分泌されていますが、それ以上の量のPSLを長期に内服した場合、副腎皮質からのステロイドホルモンが分泌されなくなります。そのため、急に薬を飲まなくなると、体の中のステロイドホルモンが不足し、倦怠感、吐き気、頭痛、血圧低下などの症状が見られることがあります(ステロイド離脱症候群)。自己判断で急に内服を中止しないようにしてください。

2. ストレス時には要注意

手術、抜歯、その他、体にストレスがかかるときは、ステロイド薬の増量が必要な場合がありますので、主治医に事前に相談してください。

副作用は

 
ステロイドの主な副作用とその対策について示します。これらの副作用は、みなさんに認められるものではなく、疾患、薬の量、内服期間などによりさまざまですので、自己判断はせず、主治医と相談するようにしてください。

1. 易感染性

体の抵抗力(免疫力)が低下するために、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。投与量が多い間は、感染予防の薬(バクタ配合錠など)を飲むこともあります。日頃は、手洗い、うがい、マスク着用、人混みを避けるなどの一般的な注意が必要です。

風邪気味の人と接触するともれなく風邪をもらう 

2. 骨粗しょう症(ステロイド骨粗鬆症)

骨がもろくなり(骨密度が減少し)、圧迫骨折や大腿骨頸部骨折などが起こりやすくなります。予防薬として骨を守る薬(ビスホスホネート薬)を内服します。

ワンアルファーを飲むことによって大丈夫そうだ

3. 糖尿病(ステロイド糖尿病)

糖を合成する働きを高めるため、血糖が上がります。投与量が多いほど血糖は上がるので、特に投与量が多い間は、食事療法による予防が大切であり、薬による糖尿病治療が必要な場合もあります。

2015年12月ごろから ステロイド糖尿病になってる 長期間6錠をのんでいたが 数値が気になったため 半錠ずつ体調をみながら減らしていったが 4錠半までいったら 右手の筋肉痛がでてきたため 5錠にもどした。 犬が楽しみでもあり 人間関係というストレスがあるのかも。
人間関係というのは 自分にとってはそんなつもりがなくても 相手が人を利用してやろうと化してあることないことを人に吹き込むため それを吹き込まれた人が信じるため
利害関係で 自分にとって相手を蹴落とさないといけないと思うらしい?

私にとって ストレスになるので それが嘘だということを 訂正してまわるのも嫌だ
のほほんとして やりたいものだ。


先ほどのせた気になる記事に ストレスがあると ステロイドが足りなくなると書いてあったため


4. 消化性潰瘍(ステロイド潰瘍)

消化管粘膜が弱くなるため、潰瘍ができやすくなります。胃酸分泌を抑制する薬や胃粘膜を保護する薬を予防的に内服します。

グロブリン療法のときに 副作用により吐いていたので逆流性食道炎になってから ガストローム タケプロンを飲んでいるため たぶんだけど今のところはなんともない。 ただし ときどき 胸やけがする。

5. 血栓症

出血を止める働きをする血小板の機能が亢進するため、血管の中で血液が固まってしまう血栓症が起こりやすくなります。予防的に血をサラサラにする薬(抗血小板薬)を内服します。

ドルナー錠を飲んでるが 血液検査をすると 高脂血症

6. 精神症状(ステロイド精神病)

不眠症、多幸症、うつ状態になることがあります。軽度のことが多いですが、よくみられます。ステロイド薬の減量により後遺症なしに改善します。

朝よりは 夜のほうが元気で動きやすいからだが軽いから?よく寝てるから?昼夜が逆転してる?

7. 満月様顔貌(ムーンフェイス)、中心性肥満

食欲の亢進と脂肪の代謝障害によりおこります。ステロイド薬の減量により改善します。カロリー制限など食事に注意が必要です。

ステロイドを使いだしてから 9年たったせいなのか 20kgぐらい増えた。とくに 10月のパルスをやってからの体重増加はめざましく 食事制限をしても効果はなく 増える一方で 10kg太った。
おそるべし ステロイド

先生に言って 個人輸入で二種類のみはじめてからはすくなくとも 体重増加は止まった。
減ってもよいのに これがまた 減らないんだな〜 増えないだけましなのかと思って飲んでいる。
入院中は パルス療法しているので 量が量だけに怖いので 飲むのをやめた。


8. 動脈硬化、高脂血症

動脈硬化を促進し、コレステロールや中性脂肪が高くなることがあります。食事に注意し、必要であれば、コレステロールや中性脂肪を下げる薬を内服します。

動脈硬化は 以前はかったことがあり年齢をだしてもらったが 倍以上の年齢だといわれた。
ただし 足が悪い人は 数値が悪いそうだ。 コレステロールは 善玉のほうが多いので大丈夫?
中性脂肪は高い 食事は玄米ご飯をとりいれてみたり マンナンライフをいれて おにぎり一個だけの米にしているので けっして多いとは思えない。逆に 病院食のほうが多い ただし おかずの量が自宅だとおおい。病院食は少ない。。。おかずと米との差を逆にしてほしい。。。

友人に血管年齢を上げる方法を教えてもらったが 残念なことに お風呂の熱いのにはいると しびれがまして 脱力する(><)


9. 高血圧症、むくみ

体内に塩分が溜まりやすくなるために起こります。塩分を取りすぎないようにします。

椅子に座る時間がながい わんこのマットを作るためのミシンをかけていると右足がパンパンになることがある。 なぜか 車を運転しているとならない よくわからない?

10. 白内障(ステロイド白内障)

白内障(視界が白く濁る)の進行を早めます。長期に内服する場合は眼科での定期的検査を行い、必要であれば点眼薬で予防します。

11. 緑内障(ステロイド緑内障)

眼球の圧力(眼圧)が上昇する(緑内障)ことがあります。自覚症状はほとんどなく、眼圧を測定する必要があります。ステロイド薬投与後、数週間以内に起こり、ステロイド薬の減量・中止にて改善します。

12. 副腎不全(ステロイド離脱症候群)

ステロイドホルモンはPSL換算で2.5〜5mg程度が副腎皮質から生理的に分泌されています。それ以上の量のPSLを長期に内服した場合、副腎皮質からのステロイドホルモンが分泌されなくなります。そのため、急に薬を飲まなくなると、体の中のステロイドホルモンが不足し、倦怠感、吐き気、頭痛、血圧低下などの症状が見られることがあります(ステロイド離脱症候群)。自己判断で急に内服を中止しないように注意が必要です。

13. ステロイド痤瘡(ざそう)

「にきび」ができやすくなります。ステロイド薬の減量により改善します。

14. 大腿骨頭壊死(無菌性骨壊死)

大量投与でごく稀に起こることがあります。多くの場合、ステロイド薬投与後、数ヶ月以内に、股関節の痛みで発症します。早期発見が大切です。

15. その他

増毛、脱毛、生理不順、不整脈、ステロイド筋症、などが見られることがあります。いずれもステロイド薬の減量により改善します。
 
ステロイド剤の基礎知識
でも説明したとおり、膠原病の特徴である免疫異常などについてはほとんどの場合第1選択薬としてステロイド剤が使用されます。しかし、その効果が期待どおりでない場合や、副作用により中止http://homepage3.nifty.com/KO-GEN/Kyoto/Kimage/grah1.gif
や減量しなければならないこともあります。そういうときの補助的選択として使用されてきた免疫抑制剤ですが、免疫抑制剤そのものの治療効果もあって最近では広範囲に使用されるようになってきました。
 
※この記事は約2年前に書かれたものです。
現在でも、説明内容にそれほど大きな違いは無いようですが、
新しい治療分野なので、投与の方法などは日々研究が進み、より効果のある形へと変わっているようです。参考にはなると思いますが、治療にあたっては主治医から十分説明を受けていただくようお願いします。
                              2003.8.7

※薬剤情報を一部アップデートしています            2006.12.24。
        
 
 免疫抑制剤とは
 http://homepage3.nifty.com/KO-GEN/Kyoto/Kimage/tab1.gif
免疫抑制剤はもともと抗がん剤という分類に含まれていました。しかし、この中のいくつかのものは少ない量で免疫抑制効果が得られることがわかり、膠原病の治療に用いられることになりました。その作用を簡単に説明すると免疫にかかわる細胞の分裂や増殖を邪魔して、免疫反応を抑えるというものです。

代表的な免疫抑制剤を表にしました。

免疫抑制剤は通常、内服使用しますが、その効果が現れるまでに2〜4週間はかかるといわれています。エンドキサンのようにパルス療法が行われるものもあります。
 
 一般名商品名1錠量
アルキル化剤シクロフォスファミドエンドキサンP50mg
代謝拮抗剤アザチオプリンイムラン50mg
メソトレキサートリウマトレックス2mg
ミゾリビンプレディニン25/50mg
T細胞活性阻害剤シクロスポリンネオーラル10/25/50mg
タクロリムスプログラフ 
 
残念ながらこの免疫抑制剤にも副作用があります。ステロイド剤が免疫抑制効果で治療効果をあげると同時に感染しやすいという副作用を持っているように、この薬も免疫を抑制することが治療であり、副作用でもあるわけです。ステロイド剤と同じく治療効果と副作用とのバランスを上手く取ることができるならば、膠原病の治療に欠かせない薬と言うことができるでしょう。

各薬剤について簡単に説明しますが、最近では書かれている疾患以外の疾患にも広く使用されています。
代表的な副作用が必ず現われるhttp://homepage3.nifty.com/KO-GEN/Kyoto/Kimage/phone3.gif
ということではありませんが、感染しやすいというのは共通の副作用といえます
ので予防対策は十分に取るようにしてください。また、それ以外の副作用が現われることもあるので、主治医からよく説明を受けるようにしましょう。ちょっとおかしいなと気付いたらすぐに主治医に伝えることも大切ですね。
 
 シクロホスファミド
 
主に重症型の全身性エリトマトーデスや全身性の血管炎、その他の血管炎症候群によく用いられます。

エリテマトーデスでは活発な状態の腎炎や中枢性の症状に使用します。全身性の血管炎ではむしろエンドキサンをうまく取り入れた治療が血液の流れをよいままで治すのに必要です。さらにウェゲナー肉芽腫症ではステロイド単独では治療効果が悪く、初期からの「
エンドキサン」の使用が必要といわれています。

エンドキサンはステロイド剤と同様にパルス療法も行われます。750mg〜1000mgを1ヶ月に1回、これを数ヶ月連続して行い、その後3ヶ月に1回というように間隔を広げて1〜2年間行うことの有効例が報告されています。現在では用量を少し減らして、間隔も短くすることが一般的になっているようです。

ステロイドパルス療法と同様に、長期内服よりもパルス療法が効果が高く、副作用も少ないとされていて、上記症状以外に間質性肺炎などにも効果があると報告されています。

●代表的な副作用
悪性腫瘍、出血性膀胱炎、骨髄障害、間質性肺炎・肺腺維症、不妊症、胎児催奇形、消化管障害、脱毛
この薬は尿路系に刺激を与える特性があるので、服用中は水分を多く取る必要があります。悪性腫瘍もこの経路に発生しやすいと言われています。

他の免疫抑制剤にも共通の副作用である
骨髄障害の代表的なものは白血球数が減少することです。普通では約6000前後あるはずですが、2000以下に下がらないようチェックが必要です。

間質性肺炎・肺腺維症は発症の予測ができない、進行が急性の場合があるなど重症になる可能性のある副作用です。呼吸困難や空咳がでたら、すぐに主治医に連絡を取りましょう。
 
 アザチオプリン
 
慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、筋炎、血管炎などに用いられ、特に慢性関節リウマチでは効果が確認されていています。この薬を併用することによってステロイドを減らすという目的にもよく使用されます。たとえば今までどうしてもステロイドを4錠までしか減らすことができなかったケースでも、イムラン1錠とステロイド2錠でコントロールしていけるというような使い方です。「イムラン」のほかに「アザニン」もあります。

●代表的な副作用
骨髄障害、肝障害、消化管障害、胎児合併症
この薬の場合、とくに肝機能(GOT,GPT)のチェックが必要です。
 
 メソトレキサート
 2003.12.14 UP
リウマトレックスは主に慢性関節リウマチと筋炎に使用されます。成人発症スティル病にもステロイド剤だけでは効果が上がらないときに使用されることもあります。メソトレキサート、商品名「メソトレキセート」はかなり以前から抗がん剤として用いられてきましたが、現在では抗リウマチ剤「リウマトレックス」として広範に使用されており、リウマチの治療では非常に効果があるものと認められています。この薬は使用方法が他の薬と異なっているのでよく理解することが必要です。

※リウマチ治療には「アラバ錠」や「レミケード点滴薬」など新しい薬も登場しています。これらについては宇多野病院のサイトに詳しいことが掲載されています。

 
●代表的な副作用
骨髄障害、肝障害、消化管障害、間質性肺炎・肺腺維症、胎児死亡
メトトレキサートによる間質性肺炎・肺腺維症は非常に急激に起こる可能性があります。症状を感じたらすくに主治医に連絡を取りましょう。
 
 ミゾリビン
 
慢性関節リウマチとループス腎炎が適応とされています。「プレディニン」は膠原病で使用する免疫抑制剤の中では副作用が比較的少ないといわれています。慢性関節リウマチでは病気の勢いを元から抑える目的で、ループス腎炎では腎炎に至る過程を抑える目的で使用されます。

●代表的な副作用
骨髄障害
 
 シクロスポリン
 
ネオーラルは慢性関節リウマチ、ステロイド抵抗性の腎炎、そしてベーチェット病の眼の症状に対して有効とされています。ベーチェット病では、眼以外、特に中枢神経症状がある場合は使用してはいけない薬となります。「ネオーラル」は従来の「サンディミュン」に比べて吸収性が優れており、より有効とされています。

●代表的な副作用
肝障害、腎障害、高血圧、高脂血症、多毛
肝機能の他に腎機能(クレアチニン)のチェックが必要です。この薬には骨髄障害などの副作用はないとされています。
 
 タクロリムス
 
プログラフはもともと移植治療において、拒絶反応の抑制、臓器の定着を目的として開発された薬です。慢性関節リウマチについても有効性があるようです。

この薬は現在もっとも新しい部類に入る免疫抑制剤です。すでに肝移植をはじめとする様々な移植治療に用いられており、その他にもアトピー性皮膚炎にも効果があることが分かって軟膏(プロトピック軟膏)が発売されています。アトピーも免疫異常の疾患といわれていますから、今後に期待できるかもしれませんね。
 
●代表的な副作用
腎障害、高血糖、心不全など循環器系障害
 
この記事の作成にあたって膠原病友の会滋賀支部の機関誌に掲載された京都大学医学部附属病院免疫・膠原病内科 尾崎承一先生(現在聖マリアンナ医科大学病院)の原稿を参考にさせていただきました。

この記事の作成時期に比べて免疫抑制剤も使用される機会が増えてきたように感じます。、ネット上での情報も多くなりました。保険適用がクリアされてきたきたことも影響しているかもしれません。こちらのサイトにも詳しい情報があります。文中のリンクもこのサイト内へリンクしていますので、参考になさってください。
http://homepage3.nifty.com/KO-GEN/Kyoto/Kimage/hukujinlogo1.gif
 http://homepage3.nifty.com/KO-GEN/Kyoto/Kimage/tablet.gif
膠原病(以下類似疾患も含む)の治療と切り離すことのできないステロイド剤について説明します。
 
 ステロイドってなんですか?
 
腎臓の上部にある副腎という臓器の外側の部分、皮質といわれるところで作られるホルモンです。そのため、副腎皮質ホルモンとも呼ばれています
普通の状態でも常に体内で作られていて、体に対するいろいろなストレスに対処するなど生きていく上でとても重要な働きがあります。
このホルモンのうち、糖質コルチコイドという成分を化学合成したものをステロイド剤といって、治療に用います。
 
 なぜ使用するんですか? どんな薬剤があるんですか?
 
単純明快に言うと、膠原病の治療において一番効果があるからということになります。
その作用として
炎症を鎮める免疫を抑制するといったのものがあり、それが膠原病に対応していて、しかも効果が高いのが特徴なのです。
現在使用(市販)されている代表的なステロイド剤(内服薬)の種類を表にしてあります。みなさんが服用されている薬品名はありましたか?
この中でもっとも代表的なものがピンクの小粒、プレドニンですね。

 
 ステロイド剤の種類 商品名 1錠量
プレドニゾロンプレドニン5mg
メチルプレドニゾロンメドロール4mg
デキサメサゾンデカドロン0.5mg
ベタメサゾンリンデロン0.5mg
 
ステロイド剤には効果の持続時間に長短があって、表の上2段が中くらいのもの、下2段が長いものとなっています。効果時間とはステロイド剤が血液中に有効に残留している時間です。一般的に効果時間が長いものは副作用も出やすいと言われていますが、どの薬を使用するかの選択は副作用だけでなく、個々の症状によって決定されるのは言うまでもありませんね。

ステロイド剤のほとんどは
1錠が1日の体内分泌量と同じ量になるように作られていますが、表を見てもわかるとおり薬剤の種類によってその1錠量は違っていますね。それは「力価」といってそれぞれにステロイドとしての強さ(効力)が違うからです。たとえば「リンデロン」を5mg使用したということは「プレドニン」を50mg使用したのと同じことになります。
※病院によってはリンデロン使用量の換算に7.5倍とか8倍とかの計算をするところがあるそうですが、どれが正しいとは一概に言えないとのことです。(この場合、プレドニン換算で37.5mgとか40mgになります)

また、服用量を増減する場合、今までは1錠単位で行うか、錠剤を半分や1/4に割るなどの方法が取られていましたが、最近では1錠の単位量の少ないものも登場しています。商品名「プレドニゾロン」1mg、「メドロール」2mgなどがそれです。
 
※ステロイド剤の商品名はこれ以外にも多数あります。分からない場合は主治医に訊ねていただくようお願いします。
 
 どんなふうに使用するんですか?
 
膠原病に対するステロイド剤の使用方法のうち代表的な内服とパルス療法について説明します。その他にも点眼や吸入、外用薬などがあり、緊急時や初期には静脈注射による方法もあります。
 http://homepage3.nifty.com/KO-GEN/Kyoto/Kimage/water3.gif
内服


基本的にステロイド剤は内服使用しますが、いくつかのルールがあります。(文中の薬剤量はプレドニンを使用した場合となっています)

最初に必要十分な量を服用し、効果が出たら徐々に減らしていきます。この最初の量は疾患によって、患者個々の病状によって一概には言えませんが、だいたい20mg〜60mgが一般的です。

ステロイド剤を長期間服用していると、体内でステロイドを作っていた機能(副腎機能)が働く必要がなくなって低下してきます。その状態で急に服用を止めると体内のステロイドが不足してしまい危険な状態になるので、
効果が現れて症状が落ち着いても急には止められないのがこの薬の特徴です。

ステロイド剤の減量は使用した期間が長ければ長いほど慎重に行われます。副腎機能を徐々に復活させるという意味もありますが、減量することによって症状が再び現われるのを防ぐということが重要だからです。場合によっては症状が落着いた状況で5mg〜15mgを非常に長期間飲み続けるとういう形をとることも少なくありません。
http://homepage3.nifty.com/KO-GEN/Kyoto/Kimage/watchi3.gif
本来、自己分泌されるステロイドの血液中濃度は早朝に高く午後から低下することがわかっていますので、そのリズムに合わせて服用する方法がよく用いられます。1日1回なら朝に服用し、分けて服用している場合は朝の量を多くして午後の量を少なくするのが一般的です。

ステロイド剤の長期間服用による副腎機能の低下を防いだり、機能回復を促進するためには1日の内ではできるだけ朝だけの服用、そして1日必要量がたとえば10mgなら、20mgを1日おきに服用するというような隔日投与、20mgなら、30mgと10mgを1日おきに服用するというような方法が有効です。

ただし、リウマチ性の関節炎や血管炎などの症状がある場合にこの副作用対策を重視した服用をすると、ステロイド剤の血液中濃度が下がったときに症状が悪化する恐れがあり、不向きな方法とされています。ステロイド剤の使用が難しいとされるのは、治療効果と副作用のバランスをどう取るかの判断が難しいということですね。

ステロイド剤を服用中で、外科手術や抜歯などの治療を受けるときは、ストレスなどで体内のステロイド必要量が増えるので、一時的な増量が必要になります。内科の主治医とも連絡を欠かさないことが大切です。
 
どんなに注意していても
飲み忘れということがあります。飲み忘れに気が付いた場合はすぐに服用します。もし、すでに次の服用時間になっていたら2回分服用することはせずに1回分だけ服用します。ステロイドを長期服用していると副腎機能が低下している場合が多いので、飲み忘れた時間が長いと症状悪化に繋がる恐れがあります。やっぱり注意しましょうね。

膠原病の症状が患者一人一人で違うように
ステロイドの使用法、使用量、減量の方法や期間は患者それぞれに違っています。他の患者さんと較べることはあまり意味がありません。また、副作用を恐れて勝手に減量したり、中止したりすると症状の悪化を招き、結局さらに長期間服用することになってしまいます。医師の処方を守ることが大切ということですね。もしどうしても使用法などに納得できない場合は医師に相談し、詳しく説明を受けるようにしましょう。
 
パルス療法

症状が重くて、早急な対処が必要とされる場合、内服では十分に効果が出ない場合にステロイド剤を大量に注射する療法で効果をあげることがあります。これをパルス療法と呼んでいます。

使用量は1日に500mg〜1000mgで、通常これを3日間連続して行います。1000mg(ソル・メドロール)は錠剤250錠分(プレドニンに換算すると1250mg)ですから、その多さがわかりますね。セミ・パルスといってその半分の量を使用する場合もあります。さらに少ないミニ・パルスも行われています。使用されるステロイド剤はメチルプレドニゾロン「ソル・メドロール」が多いようです。

1週間に3日間を1クールとして、1ヶ月に1クール行うのが通常ですが、重症の場合は最大3クール連続して行うこともありますし、免疫抑制剤のパルス療法と併用するような場合もあります。

この治療法は大量にステロイド剤を使用しているわりには副作用がそれほど出ないとされています。うまくいけば全体として治療期間が短くなり、入院日数も少なく済みますし、その後のステロイド剤の服用量もある程度少なくできるようです。ただし、連続してできない、心臓をはじめとする各臓器へ負担がかかる可能性などの問題もあります。感染症、消化性潰瘍がある場合は避けるべきとされています。

※記事の作成から時間が経過していますので、用法が変わったり、新しい薬品が用いられている可能性があります。大筋の部分ではそれほど変わってはいないと思いますが、治療にあたっては主治医からの説明をよく聞いていただくようお願いします。(2003.8.29)
 
 どんな副作用があるんですか?
 
効果があるということは、副作用もそれなりにあるということになります。ステロイドの作用はいろいろあるのですが、そのうちのいくつが膠原病の治療に良い作用であり、他のいくつが体に悪い作用になります。代表的な副作用は次のとおりですが、治療のための作用も一方では悪い側面もあるのがおわかりいただけるでしょう。
 
大量投与で現われるもの長期投与で現われるもの
感染しやすい(抗炎症・免疫抑制)副腎機能の低下
糖尿病骨粗しょう症
胃潰瘍高脂血症・高血圧
精神症状筋力低下・筋肉痛
ムーンフェイス・中心性肥満白内障・緑内障

ステロイド剤は基本的に長い期間連続して服用します。パルス療法はその期間を短くしてくれますが、やはりある程度の期間は内服を続けなくてはなりません。副作用も長期間投与で現れやすいものと大量投与で現れやすいものがあることが分かっていて、どちらの投与法が副作用に対してメリットが多いのかは判断の難しいところです。一般的にはパルス療法が効果があって副作用も少ないとされていますが、実際には緊急性や治療効果、そして患者の個々の症状などと副作用のバランスで投与法は決定されています。

特発性大腿骨頭壊死症もステロイドが原因と言われていますが、完全には原因が特定されていません。また、大腿骨頭壊死症は投与期間の長さより1日の投与量の多さが、その原因となりやすいということが分かってきました。

これら以外にも様々な副作用がありますが、全ての
副作用が必ず現われるということではありません。しかし、ステロイドの副作用を知っておくことはある程度予防や対処もできるということですね。日常の行動パターンや食事で予防できそうなこともありますし、定期的な検査でチェックしなければならないものもあります。
http://homepage3.nifty.com/KO-GEN/Kyoto/Kimage/memo.gif
もし、これらの症状に少しでも思い当ったり、いつもと何だか違うなぁと感じたらできるだけ早く主治医に伝えることが、重大な副作用を予防するためにも必要ですね。そのためにも日記をつけることはお勧めです。面倒なら簡単なものでもかまいません。いつから症状が始まったのかというデータは治療に必ず役立つし、反対に良くなっていく経過も感じ取れるものです。
 
 使わずに済むことがありますか?
 
必ずとは言いいませんが、膠原病では多くの場合使わなくてはならないでしょう。一般的に言って、使うか使わないかということではなく、どの時期にどれだけ使うかが問題となるようです。投与の方法によっては副作用の出にくい選択をすることも可能ですし、別に記述する免疫抑制剤を併用してステロイドの量を少なくする方法が最近では主流になりつつありますが、残念ながらステロイドが効かないケースもたまにあるようです。また、関節リウマチなどでは非ステロイド消炎剤だけで治療することも少なくありません。

そんなステロイド剤ですが、私達患者にはどうすることもできないものとは思いません。感染予防や体調管理に気をつける、少しでも再燃の兆候に気付けばできるだけ早く医師に伝える、など日常の諸注意を守ることは患者自身にできるステロイドを増量させない手段だと考えます。どうしても使わなければならないのなら、よく理解してうまくつきあっていきたいですね。
 
21世紀にはステロイド剤に代わる副作用のない治療薬が登場することを願って止みません。

 
この記事の作成にあたって膠原病友の会滋賀支部の機関誌に掲載された京都大学医学部附属病院 免疫・膠原病内科 尾崎承一先生(現在聖マリアンナ医科大学病院)の原稿を参考にさせていただきました。

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