続・御殿場ボロヨン画報

ボロヨン画報 part3に移行・新刊『キュリアスアーカイブス』ぜひ1冊どうぞ。

全体表示

[ リスト ]

イメージ 1

 これがタマラン。 未再生車に固執する理由は、下地の状態が分からないからでも、純正信望からでもなく、このけがれ無き鉄板ペラ一枚の雰囲気によるものだ。 

けがれとは大げさだが、それは即ち野放図に盛られたパテであり幾重もの塗膜であり、それらの “樹脂層” が、鋼鈑を曲げて折ってスポットで合わせて一丁前の車体になった過程、つまりスポット痕やパネルの継ぎ目、あるいは蒲鉾断面型に美しく入れられたコーキングを見えないものとして、実にうっとおしいのだ。

 さらには一丁前になった車体がスポットの合わせ目の内部で発錆し、地殻変動よろしく押し上げられヨタヨタに歪み、末期にはカサブタになり孔食となってパネル崩壊へ至るエイジングの過程すら、未再生車ならつぶさに観察することができる。 
ただし観察を終えたらそれこそ再生作業が必要になるし、できることなら “地殻変動” の段階で進行を止めておきたい。


 画像をご覧頂きたい。 かつての愛車、昭和52年製BJ40幌のクオーターパネルだ。
30年も昔に生を受け、スプレーガンやパテへらのお世話になることなく過ごしてきたこのパネル表面の趣き。 
48ミリ間隔に打たれた直径約5ミリの円形スポット痕も、それぞれのスポット痕の間を縫うようににふくらみ、あるいは貫通した腐食も、鈑金修理では再現できない最初で最後のもの。 
ホイールハウスの形状が露骨に分かってしまう感じ、さまざまな向きから微妙な力が加わって平面のようでいて平面でないヨタヨタ感、“一皮剥けばすぐ鉄板” のチープな塗装・・・ 15年くらい前、街行くヨンマルたちは皆こんな姿だったなぁ。

 このデコボコのどこが良いのか? と尋ねられても、自分でもよく分からないから答えようがない。
機能的にはなんのメリットも無いどころか、車体が老朽化していることを隠さないと言うだけの主義主張のレベルにして精神論・・・ 多分、執着であり歪んだ嗜好であり、いわゆるフェチ心なのだろう。
イマドキ車ユーザーの、カーボン風樹脂パネルの質感がうんたらとか、空調操作の液晶の視認性をこーしたらとか、オートマのくせしてシフトフィールがどーだとか、その手のくだらない御託と同じかもしれない。

 それでもやはり、未再生車のピシャッとした佇まいには心惹かれる。 執着しすぎると、ぶつけて直してもイヤになってしまうし、形あるものは皆壊れるのだから、いずれは修復の手を入れるときも来るはず。 骨董扱いには要注意だ。

せめてこんな車体を修復するときはただの厚化粧ではなく、往年の雄姿、つまり手を入れていない頃のような風情に仕上げて欲しいな。

・・・現在の愛車? 残念ながら厚化粧系全塗装 (レストアに非ず) な40バンと、超豪快 (つまりヘタクソ) なパネル交換&溶接レストアが施されたムース・・・ 惜しげ無く乗り回せるってもんでぃ!

閉じる コメント(25)

顔アイコン

xc0004さん、そうなんですまさに雰囲気だけのお話なんですよね。未再生の極上車は楽しめないタイプのアバウトB型ニンゲンです。憧れといいますか、理屈の上で褒め称えるだけで満足なんです。四駆はせいぜい走らせないと・・・壊さない程度に。

2008/5/11(日) 午後 4:01 [ ポンコツ屋 ]

顔アイコン

私、不心得者です。
塗装を天日にさらし、いたぶり、缶スプレ―で塗装。
素人延命工作に励んでいます。ひたすら、通勤、レジャ-に走る雨よけとして使用。
まだ、アレに乗っているといわれるのを目指したい。無理かな。

2008/5/11(日) 午後 6:50 プラド王子

顔アイコン

40の事を知らなかった頃はなんでこのパネルは波打ってんだ〜。変なボデ−と思いました。でも今はこれが貴重は物だと理解してからは手を合わせて拝みます。BJ43P弟。

2008/5/11(日) 午後 7:42 [ bj43p ]

顔アイコン

未再生車の凄みは5年や10年では出ない艶がありますね。街中ですれ違っても存在感が違います。
色々な楽しみ方がありますが、私は能力を試してみたくなるタチなので貴重な車体は所有してはいけない人種のようです。からし号も存在感ありましたね、試乗させていただきましたが、ディーゼル魂がグラっときました。

2008/5/11(日) 午後 7:58 [ maruyo59 ]

顔アイコン

みなさん同意見の様で、未再生原形車位が良いですね、極上車は…もったいないわ、恐いわで日頃の足としてとても使えません。車はやっぱ実用として「使ってなんぼ」ですね。日頃のメンテもしつつ、後は錆・腐り見つけたら・予兆を見つけたら直す…ですね。
あ、本日G90の交換何とか終了しました、色々お世話になりました。近所の試走の感じはマズマズで早く山に行ってみたいです。でもJSの後のせいかアノ頑丈なビートには驚きました。

2008/5/11(日) 午後 8:08 [ vrgy60 ]

顔アイコン

なんでパテ盛り全塗装車って一発で判るのかしら。金属の重みが無いような気がしますね。そんな私の愛車もかなり怪しいですけど。最近、仕事が多忙で平日の帰宅が遅い事と真空管と格闘している時間が長いことで書き込みがさぼり気味です・・・すいません・・・・・

2008/5/11(日) 午後 10:41 [ ZEN@H55F ]

顔アイコン

笑 あ〜あ〜 意図的に消された
荒らしてやる…
いや 要旨はこんな感じ
1.デテールにこだわりこの点(スポット)についても再現するよう努力している
2.スポッターは無いので それなりに工夫しながら溶接で対応
3.亜鉛メッキ鋼板を利用するからちょっとやそっとじゃ錆びないボディ作りが出来るけど スポット製作で焼けたところはサフェと防錆剤ぶち込んで対応
4.改良しているので増しスポットもしてるから必ずしも間隔まで同じとは限らない
そんなとこでしょうか? まぁ展示ボディ用意するの10年間暴露試験に協力してください 笑

2008/5/11(日) 午後 11:57 yonmarulife

顔アイコン

プラドおじさん、その素人延命工作が良いのでは?中古車屋が見栄えを良くするためにささっと仕上げた『自称美麗車』より、よほど素の状態ですし。
私のお2号FJ56のデタラメ修理を容認しているのは、売るためのレストアではなく初代オーナーがこれからも乗り続けるために近所の板金屋さんに頼んでパネルの挿げ替え等をしたという、一種の歴史ストーリーがあるからです。ただちょ〜っとやり方がマズかったのですねぇ・・・

2008/5/12(月) 午前 9:13 [ ポンコツ屋 ]

顔アイコン

bj43p弟さんこの波打ったボディは知らない人が見たら欠陥商品と思うのでしょうかね。でも全くパーフェクトな極上未再生車だと、スポットの痕がうっすら見えるだけで波打ちは無いんですよね。良い極上サンプルを預かっているのです。これも手を合わせて拝みたくなるような代物です。

2008/5/12(月) 午前 9:19 [ ポンコツ屋 ]

顔アイコン

maruyoさん、確かに街中ですれ違ってもすぐに分かるし、凄みを感じます。直したら駄目かと言うとそんなことも無いのですが、まあ独特の味は消えますね。能力を試したくなるタチ・・・納得。でも多分、ポンコツハイキングBコースくらいなら超極上ボディでも行ってしまうでしょう(へこまさないけど擦るくらいの地形??)

2008/5/12(月) 午前 9:22 [ ポンコツ屋 ]

顔アイコン

vrgy60さん、予兆を見つけたら処置、大事ですねぇ。でも自分の車として日常的に使っていると、ついつい先伸ばしにしてしまうんですよね。まあ錆に関しては“即処置”の原則は固持していますが、私は臓物系不具合やお漏らし系を先伸ばし放置の傾向があります。だって走れちゃうんだもん・・・

G90、確かにビード硬いですね。チェンジャーでもバイアスタイヤのように融通が利きません。やはりリングリムでも大変でしたか!!

2008/5/12(月) 午前 9:27 [ ポンコツ屋 ]

顔アイコン

xf30bさんお疲れ様です。真空管と格闘、なるほどマニアック!たしかにパテ盛りオールペン車の胡散臭さ、シャキッとしなさは遠目でも分かりますね。色は合ってるし平面も出てるし・・・なんででしょうかね。イベント等で多くの台数が集まると、必然的に『格付け』してしまう私はヤラシイです。

2008/5/12(月) 午前 9:33 [ ポンコツ屋 ]

顔アイコン

ココクル防錆商店さん大変失礼しました いやだから他意はございませぬので!!!
例のスポッターなしで片側くりぬいてアークで溶かし込む手法、富士山麓の超プライベーター氏の黄色い怪物でも使われていました、昔の板金屋さんはこうしていたとか…実は当方のFJ56でも何箇所か見受けられます。スポッターも半端な物(ほとんどの物)ではメーカー試行のスポットのような円形大径のスポット痕は再現できませんからむしろ具合が良いようです。鉄板の歪みはやはり出ますか…熱の加わる時間が長くなるからでしょうか。絞りの技術もまた必要なのですね。
隙間にサフェ&防錆入れて…はいこれ重要です。そんなツボを心得た業者さんばかりなら良いのですが。まだここが生きているヨンマルならコーキング剥がしてお薬を上下から浸透させて蓋しとくだけで10年延命ですね。当時の生産ラインではスポットシーラー塗ってから合わせて溶接するなんてことはしなかったのかも。

2008/5/12(月) 午前 9:47 [ ポンコツ屋 ]

顔アイコン

続き…スポットの間隔は車体によって案外まちまちで、古い型だと10センチもあったり、42/46は間隔狭いけどズレてたり気分屋だったり、決まりごとは無かったのでしょうかね。このBJ40は案外正確に打ってありました。
10年試験、御殿場村は霧・結露・積雪で過酷ですよん!

2008/5/12(月) 午前 9:48 [ ポンコツ屋 ]

顔アイコン

昔アラコの板金職人のkさんにうかがった話ですが 55系が立ち上がったときはとても大変だったそうです チリがあわなくて1台1台手直しをされたそうです 70系は今でも手作業で溶接痕にサンダー掛けをしていました。

2008/5/12(月) 午後 11:12 [ bas*or*mo ]

顔アイコン

bassoremoさんFJMお疲れ様です!55系の手直しの話、なるほどあの複雑な組み合わせのフロント周りなんて特に大変そうです。ナナマルがそんな『お化粧』に気を遣っていたとは。ドア開口部など見えないところには溶接痕が発見できますが、オモテがきれいなのはそのためなんでしょうかね。

2008/5/13(火) 午後 1:23 [ ポンコツ屋 ]

顔アイコン

40や55などとりわけ古いランクルと付き合うのは、焚火の番をするのと似ていると思います。焚火は燃え始めよりもある程度時間が経って好い感じに熾って(いこって)からが“美味しいところ”です。この状態を維持するためにはじ〜っと目を離さないで番をする事が必要です。飽きるとか飽きないとかのレベルを超越した心、そして弄り過ぎないで置く事、でも放って置くと確実に消えてしまうので必要なタイミングで必要なだけくべ足してやる・・・といったところでしょうか。
まーそうは言いましても、どのような“焚火”がお好みか?・・・っていうところで皆さんの個性が出るんですがね(笑)。“くべる量”とか“タイミング”とか・・・“何をくべるのか”っていう個性がね・・・。

2008/5/14(水) 午前 0:34 [ lcbj42vao ]

顔アイコン

ん〜また含蓄のあるお言葉を賜りまして・・・焚き火の番ですか、これは言い得て妙ですよ!いわゆる『枯れた感じ』を醸すのでもなく、古着のような使い込んだ風合いをわざと楽しむのでもなく、何なんでしょうねこの感じは。ただ単にヨンマルが自分の波長にあうだけでなく、日常の道具として使い倒すに便利で心地よい、道具はムキになって磨くでも改造改変するでも、かといって粗末に邪険にするでもなく、常に携え応用し・・・そんなことなのでしょうかね。世の中にはガスバーナーのような簡単着火でハイカロリーな焚き火や、一見焚き火に見える『電気暖炉』のようなイミテイションを好まれる方も居ますのでね。とりわけ達観した人は線香の先のような熾火でも楽しめるそうですが(?)

2008/5/15(木) 午前 9:43 [ ポンコツ屋 ]

顔アイコン

線香の先のような熾火 はぁ〜 これだわ これ
開眼しました 師匠!

2008/5/15(木) 午前 10:36 yonmarulife

顔アイコン

南無南無ではお布施を ち〜ん。

2008/5/15(木) 午後 1:01 [ ポンコツ屋 ]

開く トラックバック(1)


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事