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上:野生のマスクドボブホワイト。ノーザンボブホワイトの亜種である。 下:北アメリカにおける過去と現在の分布。 Fiedel Hernandez et al.:Recovery of Rare Species: Case Study of the Masked Bobwhite. Journal of Wildlife Management 70(3):617-631. 2006. エンデンジャードスピーシーズアクトに基づく準絶滅危惧種や絶滅危惧種の回復は、国で作られるリカバリープランによって達成される。科学的なデータを欠いているなどの様々な制限に苦しむため、多くの計画にはその効果に制限がある。絶滅危惧種に対するリカバリープランは、対象となる種の生物学的データのなさによって本質的に悩まされる。より効果的に少ないデータを使うようにリカバリープランを発達させることが新しいアプローチ法では好まれる。この目的を達成する手段として、専門機関と政府機関のパートナーシップ(協力)が提案される。専門機関は科学的な知識に貢献し、政府機関は国の法律の知識に貢献する。我々は、いかにそのようなパートナーシップが最近の科学知識をリカバリープランに含んで役立てるかを示すためのケーススタディーとして、北アメリカで唯一の絶滅危惧ウズラであるマスクドボブホワイト(Colinus virginianus ridgwayi)を使用した。マスクドボブホワイトのケーススタディーは、絶滅危惧種を回復させるための多くの困難を包括しており、生物学、生態学、経済学の連携に対する我々のアプローチ法が、他の絶滅危惧種のリカバリープランにとっての一般モデルとして使えることができる。我々はまず、マスクドボブホワイトに関する文献の包括的な見直しと統合から開始した。それから、この情報に基づき、マスクドボブホワイトの人工統計の生態学的状況の中で現在のマスクドボブホワイトに関する知識を解釈した。この総合的な知識は、全体的な個体群現象の視点からマスクドボブホワイトが直面している人口統計、生息地、遺伝子問題を議論するための基礎を供給した。我々の統合は以下のように結論を導いた。マスクドボブホワイトの個体群はおそらく、1)砂漠環境で生活する結果慢性的な低繁殖を経験している。2)グラスランドからブラッシュランドへの歴史的な変換によって負の影響を受けてはいない。3)外来草本植物はマスクドボブホワイトにとって機能的な価値を持っているため、生息地内の外来草本植物によって他の鳥種のように劇的に影響を受けてはいない。我々はまた、4つの迅速な保全必要性も認識した。国際協力の中でマスクドボブホワイトの保全・保護を行わなければならないメキシコの重要な役割を認識する。メキシコにおけるマスクドボブホワイトの生息地と個体群の調査を必要性とする。重要な役割を持つ生息地のマネージメントの実施と認識がマスクドボブホワイトを回復させる努力に役立つ。回復が成功するためには、これらの目標は達成されなければならない。現在、マスクドボブホワイトの未来は不安定で危ない状態にある。マスクドボブホワイトの回復のためには、国際協力だけでなく、政府機関の生物学者、個人土地所有者、調査科学者の間でのパートナーシップを含むことになるだろう。
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