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飼い主さんにとって、動物が病気になるというのは辛いものですが、 中でも一番気の毒なのは、交通事故などで、 今まで元気だった子が、突然大きな怪我をしてしまうことです。 交通事故の場合、はねた人が飼い主さんだったりした場合は、 それほど揉めることはないのですが(家庭内ではさておき)、 はねた人が別にいるときは、もめることもしばしばです。 いきなり車が歩道に突っ込んできて動物をはねる、 ということはそうそうありませんので、 ほとんどの場合、動物が車道に飛び出てしまって、 それを避けきれなかった車がはねてしまう、 ということが多いようです。 動物病院としては、原因はさておき、 状態を安定させ、骨が折れていたら手術をしてと、 治療をするのみなのですが、 治療費の支払いとなった時に、さてどちらが負担するのか、 ということでもめる場合もしばしばです (骨折の手術は費用もそれなりとなってしまいます)。 「車道に飛び出されてしまったこちらが悪いんです」 と言って、ドライバーさんを責めない飼い主さんもいますし、 「はねてしまったのは私ですから、私が支払います」 と言うドライバーさんもいました。 かと思えば、 「はねたのはあの人なんだから、はねた人が払うべきですよね」 と言う飼い主さんもいました。 その一方で今の所、はねた人からは、 「悪いのは手綱を放した人ですよね」という言葉は、 耳にしたことがありません。 ドライバーさんは、みんな動物をはねてしまったことにショックを受けているようで、 申し訳なさそうな表情で、一緒に来た飼い主の横で縮こまっている、という様子であることが多いです。 骨折をして入院した動物を、連日お見舞いにやってきていたドライバーさんもいました。 どちらに非があって、どう治療費を分担するのか、 というのは、動物病院側としてはなんとも言えませんので、 「どっちに責任があるかということはわかりませんので、 お互いに話し合っていただくしかないです・・。」 としか言えません。 はねた人は、はねようと思ってはねたわけではないと思いますし、 まず第一には、車道に動物を走らせてしまうことが、 事故の原因ではあるとは思います。 飛び出してきた動物を、どこまで回避すべきなのか、 というのは、道路事情などもあるでしょうからなんとも言えません。 教習所では、動物が飛び出してきた時には、 「避けずにそのまま直進しろ」 (回避行動を取ろうとすると、二次的な多重事故の原因となるから) と習いますし、自分の眼の前にいきなり動物が飛び出してきたとしたら、 いつでも避けきれる自信というのもありません。 かと言って、 「放した方が悪い」 と、動物がはねられてしまった飼い主さんを目の前に、 そんなことを言い放つことも、とてもできません。 獣医師の仕事は、事故の原因を探ることではなく、 結果生じたことをどうにかすることの方でしかないのですが、 獣医師としては、動物を飼っている人が、 自分の飼っている動物を事故に合わせてしまわないよう、 気をつけて散歩をさせてあげていただきたいと願うばかりです。 ※転載・リンクはご自由にどうぞ
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動物医療、ちょっとした話
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獣医療についてのちょっとした話です
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動物の診療において、一番大変なのは動物が治療に抵抗しないかどうか、 ということであったりする場合もよくあります。 まして、痛みを伴う疾患の場合、痛みによって攻撃行動が起こり、 その攻撃が治療を行おうとするこちらに向いてくることもありますので、しばしば大変です。 ところで中には、 「さぞ痛いだろうに、なんてけなげな」 と思わされる場合もあったりします。 この間は、骨折でやって来た犬が、 完全骨折で足がぶらぶらになってしまっているのに、 足を触っても怒るでもなく、嫌がるでもなく、 こっちの目を見ながら、こっちをぺろぺろとしてこようとしてきます。 手術が終わった後も、怒る事もなく、 手当をしているこちらの目を下から覗き込みながら、 けなげな顔を表情をしてふるふると震えていました。 痛みがあるだろうに、嫌がりもせず、怒りもせず、 こちらをけなげな顔で見つめながら、 触ってなでてあげるとうれしそうにしっぽを振ってくれたりすると、 手当をしているこちらが涙が出そうになって来るという事もあったりします。 そう言う場合は、こちらも、 また歩けるようにしてあげたいなぁ、 と心から強く感じたりもするものです。 みんながみんな協力的という訳ではないのですが、
すごくけなげな子が来たりすると、 こちらの心も洗われるような思いになるものです。 |

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動物病院で診察をしていると、 中には自分の病院の中の検査だけでは調べる事の出来ない病気があります。 そんなとき、役に立つのが外注検査です。 自分の病院だけですべての機器を揃えるというのは、 非効率的ですし、コストパフォーマンスが悪いです。 たまにしか検査しないようなものや特殊な検査は、 外部検査で調べる方が経済的で便利です。 外注検査の時には、血液や組織などを宅急便で業者に送る事になりますが、 そんなとき、気をつけなければいけないのが、 「送る先を間違えてはいけない」 ということです。 外部検査はたくさんあり、検査項目がかぶっているものもあるのですが、 どの検査をどこで調べてもらうか、というのは、 ある程度決めています。 以前、スタッフの人に、 「これ外注送るから、箱用意して電話しておいてね。」 と言っておいたところ、送って欲しいと思っていたのと、 違う検査センターに送られてしまった、ということがありました。 検査用紙まで用意して、どこの会社に送るか分かるようにしておいたのに、 送る用紙を間違えたらしく、違うところに送ってしまったようです。 当初は気づかなかったのですが、送った次の日になって、 その会社から電話がかかって来て、 「すみません。 うちの会社の依頼用紙ではなかったのですが、 こちらの項目で検査させていただいたらよろしかったでしょうか。」 ということでした。 最初はなぜその会社から連絡があったのか分からなかったのですが、 間違って送ったという事が分かって、その場は平謝りでした。 運良く(?)、その項目も測ってもらえる会社だったので、 そのまま謝って依頼しておきました。 まさか、送る先間違えたので返してくれとも言いにくいところではあります (まったく違う先なら言うしかないですが)。 検査センターからすると、箱を開けると、 ライバル会社の依頼用紙が入っているわけで、 ちょっと複雑な気分になるかもしれません。 けっこうかぶっているところもありますし、 どちらに送っても構わないような項目も多いのですが、 項目によって、コストなどが違っていたりする事もありますし、 何よりも箱開けて違う会社のが入っていると"失礼"ですので、 くれぐれも送り先は間違ったりしないように、 気をつけたいところです。 ※動物と飼い主さんの設定と描写には、修正を加えています。
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動物病院で診察をして、入院となるときと言うのは、 だいたいが動物の状態が悪いときです。 普段は元気な子がぐったりして、 入院して治療を受けなければならなくなると言うのは、 飼い主さんにとってもとても心配な事だと思います。 ところで、普段はものすごく怒る子で、 触れもしない、という子がぐったりして、 状態が悪くなったために入院して治療となる事もあります。 そんな時、入院して治療している時に、 最初はぐったりしていたために触れていたのが、 治療するに従って、だんだん元気になって、 また以前の、すごく怒る状態に戻って来てしまう場合もあります。 ぐったりしている状態であれば、 注射をしたり、処置をしたりというのも簡単なのですが、 元気になって来て、触ろうとすると噛み付いて来るようになって来ると、 だんだん治療もしにくくなって来てしまいます。 まだ点滴のチューブが入っていれば、静脈注射で鎮静剤を投与して、 もう一度くたっとさせてから処置をする、 という事も出来るのですが、 点滴の管がはずされてしまって、 いよいよ静脈からの鎮静剤もできなくなってしまった、 という場合は、その時点で「治療終了」となることもあります。 触れなくなってしまったら、何も出来なくなってしまいますし、 嫌がる動物を無理矢理おさえる事自体が、 動物にとってもストレスです。 そのうえ、動物がある程度の体格だったりすると、 無理にしようとする事が、こちらにとっても危険だったりする事もあります。 そのため、凶暴な動物などで元気になって触れなくなったときは、 その時点で飼い主さんに電話をして、 「元気になって触れなくなったので、退院させましょうか」 という話になることがあります。 元気になって触れなくなって、 良かったのか困るのか、ということですが、 飼い主さんによっては、普段怒るのに手を焼いていたりすると、 「もうちょっと静かなくらいで良かったんだけどね。」 などとおっしゃる人もいたりします。 元気が一番ではありますが、 元気がありすぎてこちらに噛み付いて来るというのも、 困ったものではありますね。 こちらを見るだけで噛み付いてこようとする場合は、 元気というよりは、学習の問題かもしれませんけれども。 ※動物と飼い主さんの設定と描写には、修正を加えています。
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「言うは易し、行うは難し」 とは、ことわざの言葉ではありますが、 獣医師が軽々しく言ったせいで、飼い主さんが家で四苦八苦、 というシチュエーションも、中にはあるのかもしれません。 ハムスターのサプリメントなどで、ごく微量すぎて、 キッチン量りでも計れないようなものもあります。 そんなとき、かなりアバウトな量ではあるのですが、 「一日に耳かき一杯くらい与えて下さい」 ということがあります。 サプリメントであれば、量がちょっとくらい前後しても、 それほど深刻ではないのですが、 問題は、「耳かき一杯」と指定された飼い主さんが、 どうやってそれを計るのかなぁ、ということです。 実際に耳かきで計るというのもひとつの手ですが、 人の耳かきをした耳かきを使ってサプリメントの計量、 というのもちょっと抵抗があるかもしれませんし、 ハムスターのサプリメントの計量をした耳かきを、 また耳かきに使う(本来の目的ですが)、 というの抵抗があるかもしれません。 一番良い解決策は、ハムスターの計量用に、 耳かきを一本おろして専用にする事ではあるかもしれませんが、 ハムスターのケージの前においておいたら、 ほろ酔い気分で帰って来たお父さんが、 間違えてそれで耳かきをしてしまう、 という事態も起きるかもしれません。 もっとも、ダイソーなどに行けば、 案外それっぽいものが代用品として見つかるかもしれませんね。 ※動物と飼い主さんの設定と描写には、修正を加えています。
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