どうぶつ病院診療日記

動物病院の診察風景や、獣医師が日頃思っていることなど

言葉について

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言葉遣いについて気になる事です
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言葉というものは、言葉の向こう側に、メッセージがこもっているものだと思います。
細かい言葉の使い方の中にも、込められているメッセージが変わりますので、
言葉には注意しなければいけないのだと思います。

フィラリアや混合ワクチンの案内をお話しする時にも、
することをお勧めするとしても、極力、
「予防して下さい」という言葉よりも、
「予防してあげて下さい」と言葉を用いるようにしています。

「〜して下さい」というと、
守るべき規範があるのでそこに従うべきだ、
といったような、ちょっときつい言い方になってしまいます。

もしくは、病院のために勧めているというように受け取られるかもしれません。

一方、「〜してあげて下さい」というと、
それはあくまで、"動物のため"に言っているという意味を持っています。

「フィラリアの予防をして下さい」と言うと、
フィラリアの予防はするべきものであって、
しないとはけしからん、というようなメッセージになってしまいます。

それを「フィラリアの予防をしてあげて下さい」と言うと、
フィラリア予防をしないと感染してしまうので、
犬を病気にさせないためにしてあげた方が良いです、
というメッセージになります。

「〜して下さい」と言った場合、
しなかった時には飼い主さんを非難するような雰囲気も漂って来ます。

一方、「〜してあげて下さい」と言った場合は
するかしないかは飼い主さんの選択権の範囲内だと認めているのであり、
しなかったからと非難するわけではなく、
した場合にはしてくれたことを賞賛する、
というような意味合いを持って来る様な気がします。

きつい事を言って、飼い主さんを仕向けるよりも、
なぜそれをするのかを説明して、
飼い主さんに自らの意思でしてもらう方がベターです。

細かい事ではありますが、言葉の端々と言うのは、
気をつけないと他人を不愉快にさせたり、
怒らせてしまうので注意が必要だと思います。

なぜ怒るかと言えば、その言葉の向こう側に含まれたメッセージを感じ取り、
そこに怒るのだと思います。

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正しい言葉の使い方というのは、時にけっこうややこしいものですが、
「その時、その言葉の使い方をすると明らかにおかしい」
というような使い方は、やはり気をつけなければいけません。

この間、新人のAHTさんが受付で、
先ほど動物が入院となって一人で帰ろうとしている患者さんに対して、

「お大事にどうぞ」

と言っていました。

たしかに、診察をすませた患者さんが動物を連れて帰るときは、
よく「お大事に」と言っていますが、
今入院となり、動物を病院に預けて帰ろうとしているのに、
「お大事に」というのは少しおかしいです。

預けて帰ろうとしている時に「お大事に」と言われても、
家に動物がいないのですから大事にしようがありません。
むしろ、飼い主さんの方が「大事にして下さい」
と言いたい方だと思います。

入院となって飼い主さんが帰る時というのは、
正しくは

「お預かりします」

です。

「お預かりします」という言葉の奥には、
お預かりさせていただいて、しっかり治療させていただきます、
という気持ちが込められているのだと思います。

言葉というものは、何気なく言えば良いというものではなく、
その後ろに思いや気持ちが込められていて、
相手にそのメッセージを伝えることが大切なのだと思います。

何気ない言葉で、相手に安心感を与えたり、
逆に不安にさせたりする事もありますので、
言葉というものは正しく使わないといけないと思っています。

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獣医師というのは、言葉を用いて飼い主さんと
コミニュケーションを取って行かなければいけない職業ですが、
コミニュケーションを取る上で、
気をつけて使わなければいけないという言葉もあります。

中でも気をつけなければいけないのは、
懸命の治療にもかかわらず、
回復させる事ができなくて動物が亡くなってしまった時にかける言葉です。

この時に、かけていけない言葉というのは、
「力及ばず申し訳ありませんでした」
という言葉です。

なぜなら、獣医師の力が及ばず動物が亡くなってしまいました、
なんてことを言うのなら、飼い主さんとすれば、
「もし、別のしっかりした獣医師であれば、
 もしかしたら動物は助かっていたのか?」
ということになりかねないからです。

治療したにもかかわらず亡くなってしまった時、
伝えるべきメッセージは、
"精一杯できる事はしてあげた"ということです。

治療が足りず助ける事ができなかった、なんてことを言ったら、
飼い主さんの心には悔いが残り、
それは獣医師への怒りへと変わる可能性があります。

したがって、治療していて亡くなった場合に、
「力及ばず・・」という言葉の代わりに使うとすれば、
それは、「お役に立てず申し訳ありませんでした。」

その言葉であれば、その言葉の裏側に、
"精一杯できる事をしたけれども、
 動物を元気にしてあげるという目的を果たす事ができなかった"
という意味を含んでいます。

ずっと長い間治療していて亡くなっていたのであれば、
「お役に立てず・・」なんてことは言う必要はないのですが、
一番言う可能性があるのは、交通事故で運び込まれた動物が、
救命処置の甲斐なく亡くなってしまった・・、
という様な場合です。

言葉というものは、微妙なニュアンスの中に、
相手の感情を刺激する部分がありますので、
特に動物が亡くなって飼い主さんが悲しみの中にある様なときは、
気をつけながら言葉を使って行かなければいけないところです。

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病院では、普通のサービス業と違い、
用いる言葉において、病院ならではの、
気をつけなければいけないポイントというものがあります。

中でも、患者さんが診療を終わり、
帰ろうとしているときに、
「またどうぞ」と言ってはいけない、
というのは、分かりやすいところです。

普通のサービス業であれば、
来ていただいたことに感謝して、
またお越し下さいと願いを込めて、
「またどうぞ」と言います。

でも、動物病院は、病気になった子が、
治療をするためにやってくるところです
(ワクチンなどの予防もしていますが)。

その子が治療をすんで帰ろうとしている時に、
「またどうぞ〜」なんて言ってしまうと、
まるでこちらが、また病気になって来てくれるのを
待っているかの様な印象を与えてしまいます。

一番良いのは、健康で病院にかからないことですので、
「またどうぞ」という言葉は、病院でも動物病院でも用いません。

ではどういう言葉を使うかと言えば、
無難に、「お大事になさってください」ということが多いです。
相手の健康を願ってかける言葉ということで、
一番病院においてはふさわしい言葉だと思います。

その他としては、天候が悪かったり、足下がぬかるんでいる場合などは、
「お気をつけてお帰りください。」
ということも多いです。

ちょっとした言葉遣いで、印象を悪くしてしまったり、
相手に不快な思いをさせてしまうこともありますので、
気をつけないといけないですね。

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僕は、ブログなんかで文章を書いたりしているのですが、
一応気をつけている事が、文章を書くにあたっては、
正しい日本語で書くように気をつけたいということです。

文章を書き始めてからは、日本語のちょっとした使い方なんかにも、
けっこう目がいく事が多くなっています。

話し言葉でも、怪しい言葉を使わないよう、
病院での受付や会計のときなども、
なるべく言葉の使い方には気をつけています。

一方、コンビニなんかに客として行ったときに、
対応されている時に相手の言葉遣いを聞いていて、
時折、う〜ん、それってどうなの?
というような言葉が気になる事もあります。

その代表格は、
買い物の合計金額が490円だったりした時に、
ぴったり490円を渡したにもかかわらず、
「490円お預かりします。」
と言われる様な場合です。

バイトのみならず、正社員ぽい人でも、
けっこう普通に間違ったりしている事も多いので、
知らない人も多くいるようです。

「〜円、お預かりします。」
というのは、例えば、490円の総計に対して、
500円を預けられた時などに、
"500円を一旦預かりますが、ちゃんとおつりは返しますからね。"
という意味を込めて、
「500円預かりします。」
と言うのが、本来の用い方です。

ところが、490円の請求に対して、
「490円お預かりします。」
なんて言われた日には、
"あれ、おつりでも返してもらえるのかな?"
と思っています。

ちょうどもらっておいて、「お預かりします。」
というのは間違いです。

請求に対して、ちょうどの金額を渡されたら、
言うべき言葉は、
「490円、ちょうどいただきます。」
です。

返すべきおつりがあるのであれば、"おつりは返しますからね。"
という意味を込めて、「お預かりします。」
と言わなくてはいけませんが、
ちょうどであれば、返すべきものはありませんので、
「いただきます。」
です。

怖いのは、客の側からすると、
けっこうそういう言葉使いに気がついていて、
心の中でつっこみを入れていたりするのですが、
実際に言葉を使っている側の人間は、
自分の使っている言葉がおかしいという事にすら、
おそらく気がついていない、ということです。

TBS系列の某ボクサーではないですが、言葉は人格を表します。
間違ったおかしな言葉を使っていると、
常識がない人間だと判断されてしまう可能性もあります。

ちょっとした言葉遣いで、相手を傷つけたり、
怒らせたりする事もありますので、
言葉の使い方には気をつけないといけませんね。

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