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毎年、秋の学会が終わると今年も終わりに近づいたなという気分になりますが、 それにしても残念なのは、相変わらず紙のテキストでしか配布されないので、 重い冊子を抱えて会場を移動しなければいけないということです。 一応会場にはiPadも持って行っていたのですが、中には何のデータも入っていないのでたいして役には立ちませんでした。 紙のテキストをもらった後、どうするかと言えば、 自炊派の僕としては、カッターナイフで裁断してスキャナーにかけることになります。 毎年の事ではありますが、あれだけの量のテキストですので、裁断するのもなかなか大変です。 出来上がったpdfはパソコン上で読めるようにはなりますが、アナログをスキャンしたエセデジタルデータであり、 OCRも性能もいまいちです。 一応パソコンで検索すれば引っかかって来はしますが、 目次もそのままですので、検索して来て中身を見る、というのがいまいちです (どこに何があるか見つけにくいです)。 獣医学会でも一部の学会ではpdfの配布というのも始まっていますが、 秋の大きな学会でも、紙のテキストも最初からpdfで配布となってくれれば、 会場に持って行くのはiPadなどのモバイル機器をひとつだけですみますので、 とてもいい感じになると思います。 加えて言えば、「あらかじめ受けたい講義のpdfを有料でダウンロードできる」というようにしておけば、 学会にiPadを持って行けば、そのまま講義でiPadのデータを開いて、 注釈をする、ということが可能です。 このダウンロードを"有料"としておけば、著者も運営側も収入を新しく得ることができますし、 喜んでダウンロードしてもって行く人はたくさんいると思います。 会場にWiFiを設置しておけば、当日でも会場でダウンロードできますので便利です。 スライドに映っているのと同じ画像が手元に出ていて、 そこに注釈を入れて行けると言うのは、この上ない便利さです。 注釈付きのpdfを持って帰ってくれば、それはそのままいつまでも使える財産になりますので、 講義を受ける人にとっても大きなメリットが出て来ます。 人の学会などではもうそうなりつつあると誰かが言っていましたが、
早く獣医学会もそうなってもらえるとうれしいです。 少なくとも、重い本を抱えて会場を歩き回らないといけないというのは苦痛ですので。 |
学会、勉強会
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学会や勉強会についての話です
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今、何を思ったか、虫について調べものをしています。 というのも、次の勉強会の発表のテーマを 「有毒動物」にしようと思っているからです。 地域の先生同士の勉強会で、それぞれ持ち回りで発表をしているのですが、 前回の僕のテーマは、これまた何を思ったか、 「毒を持つ観葉植物」でした。 結局、あれもこれもといろいろ入れて行ったら、 スライド総数150枚を越える大作になってしまったのですが、 毒を持つ植物というのも、なかなかに奥が深くて、 調べていて面白かったです。 今回は、その続きで、 「毒を持つ動物」ということで発表しようと思っています。 これからの季節は特に、フィールドに行って虫さされにあったり、 ヘビに噛まれたりする動物(もっぱら犬ですが)が、 ちらほらと出て来る季節になって来ます。 虫さされになってじんましんになった場合、 「虫さされみたいなのでステロイド」という感じで、 特にたいした引き出しの知識がなかったのですが、 ちょこっと深く調べておいて、 「ああ、キイロスズメバチなら民家の近くに多いですからね。」 とか、 「ドクガの毛は細かいので飼い主さんも触ったりしたらダメですよ。」 などと、プラスアルファの知識を持てると、 説明にも幅が出てくるかな、と思っています。 今調べているのは、マムシ、ヒキガエル、毒グモ、ハチ、ドクガ、 ツチハンミョウの仲間、フグ、などですが、 調べてみるとなかなかにこれも面白く、 スライド総数がまた100枚を軽く越えて来ました。 ただ植物と違うのは、調べていると、 ガの幼虫だったり、ヒキガエルだったり、クモだったり、 なかなかにぞわぞわ感満載の画像がたくさん出て来るということです。 中でも、ドクガの幼虫が大群でダンスしている動画は、 見ていてこみ上げて来るものがありました。 興味のある方は、「チャドクガの幼虫のダンス」で検索してみると、 面白い(?)ものが見られるのではないかと思います。 テーマにした事を後悔しつつ、 これはこれで面白いので、もうしばらく頑張って調べてみようと思います。 ※動物と飼い主さんの設定と描写には、修正を加えています。
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「なんで勉強しなくちゃならないの?」 というのは、多くの子どもが親に投げかけられる言葉ではあると思います。 今のところ、うちの子どもはまだ5才で、 そこまでの疑問が出て来る年齢でもなく、 「獣医さんになろうと思ったら、勉強が必要なんだよ」 と言ったら「そうなんだ」と言っています (今のところそんなに勉強している、という感じでもありませんが)。 僕自身は、「勉強」というのは、 誰かを幸せにできる人間になるために、 必要な知識や技術を身につけていくための過程なのだと思います。 だから、獣医師が本を読んだり、セミナーに行くのも勉強ですし、 パン屋さんがよりおいしいパンの焼き方を習得して行くのも勉強です。 勉強と言うのは、学校を出てからがむしろ、 本当の勉強の始まりなんだと思います。 となると、学校で勉強する事がなんで必要なのか、 という問いへの答えにまるきりなっていないのですが、 学校の勉強について言えば、僕の持論から言うと、 学校の勉強と言うのは、それが「誰かを幸せにするために」つながっていかないのであれば、 それは本当の勉強ではない、ということになります。 職業と言うのは、誰かを幸せにするための手段を手に入れるという事であり、 専門の学校に行くと言ったり、資格を得たりするのは、 そのためのパスポートを手に入れるということです。 大学に行ってからが本当の勉強であり、 大学を出てからが、さらに本当の勉強の始まりです。 間違っても、学生でなくなった時点で勉強が終わるという事ではありません。 ある職業に行きたいと思っても、 パスポートがなければその職業には就けませんし、 そのパスポートを手に入れるためには、小・中・高の間に、 一般科目の勉強をして、職業に繋がるための門をくぐらなければいけません。 もちろん、社会的な観点の答えとして、社会を構成する人間となるためには、 読み書き計算などの基礎的な事を、すべての人が出来なければ、 社会が安定して成り立ちにくい、というのも答えの一つではありますが、 個人の生き方としての答えで言えば、 なりたい職業があるときに、一般学力がなければ、 その学校に行きたいと思っても、学校に入れさせてもらえないし、 その職業にも就けないというのが答えになって来ます。 となると、勉強は誰のためとなると、本人のため、 となるのですが、それはなかなか本人には分かりにくいのだと思います。 僕自身は「何のために勉強するの」という疑問は持った事はないですし、 親にも一度も勉強しろと言われた事もないのですが、 もしも尋ねられたら、そこらへんを、 子ども向けにアレンジしながら話してあげたいと思います。 本人が、何も言わなくても楽しそうに勉強しているのなら、 何も言う必要はないと思いますけれども。 ※動物と飼い主さんの設定と描写には、修正を加えています。
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子どもの場合は、勉強する時にも、 何のために勉強するか分からなかったり、 勉強しろと言われたからする、という子もいたりするようです。 大学を出てからの勉強というものは、 誰かにしろと言われてする様なものではありません。 僕たちも、本を買ったり、セミナーや学会に出たりして勉強をしたりしますが、 それは、誰かにしろと言われたからするものでもないですし、 しなかったからと言って、誰かに怒られるとかいうものでもありません。 何もしなかったとしても、誰もとやかく言わないというのは、 心地よさではなく、むしろ恐ろしさであると感じます。 獣医師が勉強しなければ、困るのは自分自身です。 本さえ読んでいれば出来ていた治療や、 セミナーにさえ出ていれば知っていた治療があった時、 勉強をしていないためにそれを知らず、 治療できなかったとしたら、症例を治す事も出来ず、 勉強をしなかった本人が困る事になります。 本を読んでいたりして、一つの治療法を見たりしたとき、 昔の症例を思い出して、 「あぁ、あの時にこれを知ってさえいれば・・。」 と思う事もしばしばです。 獣医師が知らないという事は、それ自体が動物と飼い主さんに治療を出来ないということで不利益を与える行為ですし、 勉強しないという事は、いみじくも「先生」と呼ばれる人間としてはとるわけにも行かない行動ではあります。 家族を大切にする時間や、自分自身の身と心を健康に保たせるための時間も必要だと思いますが、 獣医学が標準として持っているだけの知識は、 取り入れ続けて行かなければ、 獣医師として恥ずかしいことになってしまいますので、 人並みに、それなりに、勉強はして行きたいと思っています。 ※動物と飼い主さんの設定と描写には、修正を加えています。
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獣医師の学会と言うのは、いろんな会場があり、 セミナーやら症例発表などが行われています。 症例発表では、たくさんの獣医師の名前が並んでいますが、 だいたい、スライドのクレジットのところの最初に書いてあるのが発表者の名前で、 共同発表者がその後ろに続き、最後に名前の出て来るのが、 教授などの大ボスです。 大学病院などで出た症例の発表をする人は、 だいたい若い先生が多いのですが、 会場で話を聞いている相手も、 開業医や大学の先生などのエキスパートです。 そのため中には、同じ様な症例に遭遇したことのある獣医師や、 その分野で研究をしている様な先生などが、 会場で聞き手になっている事があります。 すると、発表をしたは良いけれど、 疑義応答の時間になり、質問が会場から出て来ると、 つっこんだ、かなり高度な質問だったりして、 発表者の答えられる範囲を超えてしまっている様な場合があります。 基本的な質問や、発表者の答えられる範囲なら、 発表者もすいすいと答えているのですが、 難易度が高くなって来ると、発表者が動揺した雰囲気になり、 答えに窮した状態になって来る事があります。 そうなると、結構な確率で、 会場の中程から突然大ボスが立ち上がってマイクのところに行き、 「共同研究者の〜ですが、私がお答えさせていただきます。」 と、助け舟が入る事がしばしばあります。 その場を乗り切っても、また苦しい質問が出て来ると、 発表者が教授の方に救いを求める様な視線を送り出したり、 そのまま教授と質問者で議論が始まって、 発表者がそのまま置き去りにされてぽつんと立っていたりとか、 という状況もしばしばです。 あまり高度になって来ると、会場の一般の人も、 なんのことやらさっぱり、ということも中にはあったりします。 質問バトルは時に激しい事もありますが、 大学の先生同士の場合は、質問をする人も、 答える人も知り合い同士、ということも多かったりするようです。 中には、僕たち開業医の知らないところで、 大学同士のつばぜり合い、ということもあるのかもしれないですね。 ※動物と飼い主さんの設定と描写には、修正を加えています。
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