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今、医療ドラマで「コードブルー」と「Tommorow」を放送しています。 どちらも楽しく見させていただいているのですが、 毎回コードブルーを見ていてひとつだけ気になる事があります。 それは、手袋と術着の付け方が毎回逆だと言う事です。 ドラマを見ていると、毎回、「え、それって正しいの?」 と惑わされる事があるのですが、コードブルーの手術風景を見ていても、 またもや惑わされました。 びっくりしたので今更外科手術の本の「手袋のはめ方」のところを読み直してみたのですが、 やはり逆であるようです(獣医学の本ですが)。 通常の順番では、術着を来て、それから手袋をはめます。 すると、術着を覆うように手袋が来るため、 術着が動いても、隙間が前後する事はありません。 それが、手袋を先にはめ、それから術着を着てしまうと、 装着した後でも、術着が不安定に動きますので、 何度も動いていると、術野が汚染される可能性が出て来てしまいます。 また、手袋というのは、直接術野や臓器を触る部分ですので、 一番きれいな状態を保たなければならず、 装着するのは一番最後でなければいけません。 最初に手袋を装着してしまい、それから服を着たりしていると、 その間に手袋が汚染され、清浄な状態でなくなってしまう可能性が出てしまいます。 手袋は最後に付け、手袋を付けたらそれから直ちに術野に向き合う、 と言うのでなければなりません。 したがって、理詰めで考えても、手袋を付けてから術着、というのは間違いで、 術着を来てから、最後に手袋をはめる、 というのが正解になると思います。 最初は、救急の現場だからそういうはめ方もありなのかと思いましたが、 その割には、手袋を付けてからも悠長に台詞をしゃべっていますので(ドラマですけど)、 緊急だから、ということもなさそうです。 「天才外科医」と呼ばれた医師が、手袋のはめ方から間違っていた、 というでは、ちょっととほほな気分になってしまいますので、 細かい事で突っ込まれないように気をつけて欲しいと思うところです。 見る人が見れば、誰でもすぐに気がつく事だと思うんですけれども。 それとも、やはりそういうはめ方もあると言う事でしょうか・・? ・・うーん、また惑わされてるなぁ・・。 ※動物と飼い主さんの設定と描写には、修正を加えています。
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ドラマを見るときのトリビア
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医学系のドラマはけっこう好きなので、 テレビでやっているときは時折見ているのですが、 見ていて時折、びっくり仰天してしまう様なこともあります。 そのひとつが、メッツェンバーム鋏という精密な鋏で手術糸を切ろうとしているところを撮影しているシーンです。 手術のときは、組織を切ったり糸を切ったりという事に、外科用の鋏を使うのですが、 用途によって鋏の種類が分かれて来ます。 中でも、メッツェンバーム鋏というのは体の軟部組織を切断するための、 とても繊細な鋏です。 血管を切ったり、脂肪組織を剥離しながら結合組織を切断したり、 かなり細かい操作が必要であるときに、切れ味が良くないと、 周りの組織を引っ張って出血させてしまったり、ダメージを与えてしまったりして、 手術がスムーズにできない事になります。 組織を切る鋏は、シャープな切れ味を維持させるために、 繊細に扱わなければいけません。 糸というのは、けっこう硬く、 繊細な鋏で切ると、鋏の刃先は分子レベルで傷ついてしまいます。 糸なんかをメッツェンバーム鋏で切ったりすると、 あっという間に刃先が傷つき、切れ味が悪くなってしまいかねません。 紙などを切るのであれば、多少切れ味が悪くなってもあまり分からないかもしれませんが、 脂肪組織や血管などを切る時に切れ味が悪かったりすると、 術者がストレスを受けるだけではなく、 組織を傷つけて、患者にリスクを与える事になります。 したがって、手術をするようになってまず教えられる事は、 「メッツェンバーム鋏で糸なんか切るな」 「糸を切るときは、糸切り用の鋏で切れ」 ということです。 金持ちの大学病院ならいざ知らず、 個人の病院で代診がメッツェンバーム鋏で糸など切ろうものなら、 院長からの膝蹴りが飛んでくるであろう事は大いに予想がつくところです。 多分、糸切りばさみは無骨な形をしていますので、 撮影的に一番かっこいいメッツェンバーム鋏で撮影をしているのだと思いますが、 手術をする人間からすると、メッツェンバーム鋏で糸を切ろうとしているシーンを見るたびに、 おいおいと心の中で突っ込んでしまいます。 メッツェンで糸を切るなというのは、僕の中では常識なのですが、 もしかしたら人間の医療でもしている人もいるのかもしれません。 ドラマの手術シーンで、糸を切るシーンが出て来たら、 また注意して見てみて下さい。 ※動物と飼い主さんの設定と描写には、修正を加えています。
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医療や獣医療を扱ったドラマでは、 しばしば診療をしているシーンというのが出て来ます。 獣医師である僕にとっては、ストーリーを楽しむ以外に、 "おかしな部分"を探すというのも、けっこう楽しい部分であったりもします。 その中で、よく目にしてしまうのが、 「聴診器の付け方の向きの間違い」です。 よく、聴診をするシーンなどで、 お医者さんが首に回している聴診器を手に取り、 おもむろに耳にはめる場面があるのですが、 その時、見ていると、聴診器を逆向きにはめてしまっている、 というシーンがよく見られます。 あまりにも間違えているドラマが多いので、 もしかして、自分が間違っているのかと 逆に不安に思ってしまった事もあるのですが、 耳にはめてみると、やっぱり正しい向きに付けないと違和感を感じますので、 やはりドラマが間違っているようです(以前、ERでも間違っていました・・)。 正しい向きは、耳の後ろから、 前向きに向けて耳道に差し込む向きです。 \ @ ・ @ > @ ・ / 正しいさし方 / @ ・ @ > @ ・ \ 間違ったさし方 試しに、前から後ろにさしてみると、 非常に違和感を感じ、かつよく聞こえません。 指を耳に差し込んでみると分かると思いますが、 指を前から後ろ向きに傾けた状態で差し込むと、違和感を感じますが、 後ろから前向きに傾けて指を差し込むと、しっくりいきます。 聴診器も、安いものだと傾斜がなく、 真横に刺すようになっているので向きは特にないのですが、 そこそこのグレードのものだと、耳道の傾斜にあわせて、 わざと傾斜が付けてあります。 その傾斜を、逆向きに付けているシーンがあまりに多いので、 何とも不思議に思ってしまうところです。 お医者さんが監修しているなら、間違いを指摘しないのかと思いますし、 役者さんも、耳にはめた時に、けっこう違和感を感じるはずなので、 「向きってこれで良いんですか?」 と、質問くらいしないのかな、と思ってしまいます。 今度ドラマを見ていたら、聴診器をはめるシーンの時に、 はめる向きを見てみて下さい。 誰かに教えてあげれば、ちょっとしたトリビアになると思います。 ※傑作、ランキングをクリックしていただけますと、うれしい限りです。 転載、リンクはフリーとさせていただきます。 |
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