どうぶつ病院診療日記

動物病院の診察風景や、獣医師が日頃思っていることなど

健康ケア、ちょこっとアドバイス

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ハムスターはあまり手もかからず臭いもせず、
とても飼いやすい動物のひとつではあると思うのですが、
小さいだけに、気がつかないうちにえらいことになっている、
という状況もたまにあります。

中でも気をつける事のひとつが、
「手や足に何かが絡み付いて、
 手先・足先が虚血状態になってしまっている」
ということです。

糸のようなものが絡み付いたりするほか、
巣材として入れていた綿がよじれて糸のようになり、
それが手足に絡み付いている、という事もあります。

糸のように絡み付いた場合、それがきつく絡み付くと、
血行を止めてしまい、その先が虚血状態になってしまいます。

最初は縛られているところが赤く腫れている程度だったものが、
血行が遮断されている状態が続くと、
虚血状態になったその先が壊死してしまい、
ミイラ化して黒くなってしまいます。

絡み付いたばかりの気づいて連れてこられれば、
糸を取っておしまい、ということも多いのですが、
黒くミイラ化した状態になってしまうと、
獣医師としてはどうしようもありません。

ミイラ化した部分は、たいがいの場合、
ぽろんときれいに取れてしまい、
最初から何もなかったかのようにきれいに傷が塞がってしまう事が多いです。

糸が絡み付いている時には、どれくらいで気づくかということと、
どれくらいきつくしまっているかと言うことが大切だと思います。

血行を遮断してしまっていると、
やがてその先は壊死してしまうのですが、
壊死してしまった後では獣医師にはなす術もありませんので、
それまでに気づいて連れて来てもらえるかどうかにかかっています。

ただ、早く気づいてもらえるかと言っても、
ハムスターは糸が絡んでいても鳴いて訴えるわけでもなく、
飼い主さんにすり寄って来るわけでもありません。

巣どこで寝ている状態だと、もぐりこんでしまっていて、
姿すら見えない事もしばしばのようです。

一番良いのは、そういう事故が起こらない事ですので、
糸のようなものから遠ざけるか、
巣材がよじれて糸状にならないかを気をつけてもらう事が一番だと思います。

手の先がミイラ化して黒くなった状態で連れてこられて、
なんとかしてと言われても、
出来る事は化膿しないように抗生物質を飲むか、
ミイラ化した先をちょきんと切るか、という事くらいしかありませんので、
ハムスターを飼っている飼い主さんには、
思わぬ事故が起こらないようご注意いただきたいと思います。

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鳥の羽根きり

家の中で鳥を飼っていると、あまり飛び回られては困るからと、
羽を切られる場合があります。

鳥の羽根の切り方にはいくつかやり方があるようですが、
僕がしているのは、羽根を羽軸にそって、その下側をそぐやり方です。

イメージ 1


羽を横向きにずばっと切ってしまうやり方もあるのですが、
羽軸の下をそぐ方法に比べると短所も多いので、僕はこれはしていません。

この切り方をしてしまうと、鳥は極端に飛べなくなって下にずどんと落ちて、
胸を打ってしまう可能性がありますし、
新しく生えて来た羽と言うのは弱く、
ポッキリと折れてしまって出血してしまったりという事になる可能性があります。

下をそぐ方法は、
「風切り羽根の最初の4〜6枚を、その下側をそぐように切り落とす」
という切り方です。
軸は切らないように気をつけるというのが大切なポイントです。

この切り方であれば、鳥はまったく飛べなくなるわけではなく、
飛ぶ能力が低下した状態になります。

「羽ばたきながらなだらかに落ちて行く」
ようになるので事故も起こりにくいですし、
軸が残っているので、羽根が途中で折れて出血したりという事もありません。

切り方はいろいろあるのかもしれませんが、
羽根を切る目的としては、
「まったく飛べなくさせてすとんと下に落ちるようにする」
のではなく、
「羽ばたきながらも緩やかに落ちて行く」
という方が良いと思いますので、
ずばっと切るよりも、羽軸を残して切る方が良いと思います。

羽根を切るかどうかという事も、どちらが正しいというわけでもありませんので、
切るかどうかは、獣医師と相談しながら決めていただければと思います。

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動物の種類によっては、まめにブラッシングなどをしてあげないと、
毛が絡まって毛玉ができてしまう子がいます。

一旦大きな毛玉ができてしまうと、ブラッシングで取ると言うのは無理ですので、
そう言う場合は、毛玉を刈って取り除くしかありません。

その時にけっこう多いのが、
「毛玉を切っていたら、皮膚も切ってしまいました・・」
と病院に連れてこられる症例です。

ちょっと切れただけであれば、どうという事もない場合もあるのですが、
すっぱり切れていると、縫わないといけない事もしばしばです。

大きな犬の皮膚であれば、分厚いのでそうそうざっくりは切れないですが、
小さな犬種やネコだと、皮膚も薄いので、
もがくのを無理に切ったりした場合は、
思わぬ大きなキズになってしまい、
飼い主さんが青ざめてやって来る、ということもままあります。

皮膚を切ってから治療するよりは、
最初から切らないようにした方がいいわけで、
そのためのコツと言うか秘訣を、こっそり書いてみたいと思います。

といっても、コツはひとつだけです。
それは、
「ハサミを横向きに入れるのではなく、縦向きに入れて切る」
ということです。

そもそもなぜ皮膚を切ってしまうかという事から考えれば、
切らずにすむ方法も想像しやすくなります。

だいたい切る場合と言うのは、
毛玉を引っ張ったときに、一緒に皮膚も持ち上げてしまい、
刃の間に皮膚が来てしまうために切ってしまう
のです。

動物病院で切る時には、刃先の細かいバリカンで、
皮膚に水平に、根元をそぐように切りますので、
そうすれば皮膚を持ち上げる事もなく、皮膚も切れないのですが、
ハサミでする時には、
皮膚をテント状に持ち上げておいて、そこを横向きにカットする
ことを避けて切るようにしなければいけません。

だいたいの人は、毛玉を切る時に、
毛玉を引っ張って切ろうとすると思うのですが、
それをすると皮膚を持ち上げて一緒に切る可能性が高くなります。

一番良いのは、毛玉と皮膚を、片方の手(親指と人差し指)で引っ張っておいて、
目に見える、張力のかかっている部分に、
ハサミの刃先を縦向きに入れ、
上向きに持ち上げつつ切るようにする事です。

見えていないところに刃先を入れたまま刃先を閉じると、
皮膚があると一緒に切ってしまう事になります。
そのため、刃を入れた後、刃を少し持ち上げ、
そこに皮膚がない事を確認してから切るようにすれば、
皮膚を切る可能性は低くなります。

もしくは、縦向きに毛玉にハサミを入れ、
ある程度毛玉を分割してから切ってもしやすいかと思います。

ある程度根元が見えて来ても、ハサミを横向きに入れるのは、
絶対に大丈夫そうというところ以外は止めておいた方が良いです。

もしハサミを横向きに入れたければ、
切りたいところの皮膚を左右に引っ張っておいて、
皮膚を平らにしておいて、切れるところをなくしておいてからであれば、
切る可能性は低くなります。

「出っ張っているから切れる」のであって、
出っ張っている部分が無くなれば、理論上は切れる事はありません。

毛玉を切っている途中で皮膚を切ってしまうという事故は、
忘れた頃にやって来る症例ではあります。
切られた本人も、何が起きたか分からないでしょうから、
さぞビックリするやらじんじん痛いやらという事になってしまうと思います。

飼い主さんが動物に怪我をさせてしまうという事のないよう、
皆様ご注意ください。

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口の臭いと歯周病

飼い主さんの中には、動物を飼い始めて、
ちょっとしたことでも気になって、動物病院でそれを相談しに行く、
という方も多いようです。

ちょっとした相談の中でも、ちらほらあるのが、

「口の臭いが気になる」

というものです。

中でも、子犬の口というのは、
臭いを嗅いだ事がある人は分かると思いますが、
けっこう独特の青臭い臭いがします。

この臭い自体は特に病気と言うわけでもなく、
健康な子犬ではみんな普通にするものです。

始めて犬を飼った人に取っては、
口臭があるように感じられて、心配して来る人もけっこういるようです。

「子犬の口というのはこんなものですよ」

と説明すると、だいたい安心して帰って行かれる事が多いようです。

それ以外で口の臭いとなると、歯石がたまっていたり、
歯周病が進行して来ると、細菌が出す鼻の曲がる様なタイプの臭いがして来るようになります。

子犬の場合は、まだ歯石がついて歯周病、という可能性はとても低いですが、
食餌内容とケアの仕方によるものの、年齢とともに徐々について行ってしまいます。

歯周病で臭いがする場合は、健康でというものではありませんので、
それ以上進行しないように、歯磨きをしたり、
超音波で歯石を取ったり、口の中の治療をしなければいけないこともあります。

歯の健康というのは人間もそうですが、
若いときからのケアの積み重ねが大切ですので、
小さな頃から歯を磨かせてくれるように慣れさせておいて、
歯石がたまらないようにしてあげて欲しいところです。

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春というのは子ネコが発情し、妊娠、出産する季節です。
そして、それから2~3ヶ月たったちょうど今頃が、
子ネコのもらい手探しが活発になって来る時期でもあります。

そうすると、子ネコが新しい家庭にやって来て、
気になる事のひとつが、
「子ネコが病気を持っていないか」
ということです。

子ネコが最初に持って来ている病気と言うと、
回虫やヘルペス、カリシ、エイズ、白血病などの寄生虫や感染症です。
中でも、エイズや白血病というのは、
一度感染してしまうともうウイルスが排除される事がありませんので、
感染の有無は、その後の寿命や健康状態に対して重要な要因となります。

今は、病院で血液検査をするキットがありますので、
それを用いて白血病とエイズを調べる事ができます。

そのため、健康診断の時に、
心配そうな飼い主さんに対しては、
最初の時点でウイルス検査の話もしておきます。

お母さんから移行抗体をもらっていると、
エイズに関しては偽陽性を示す事もあるのですが
(母猫がエイズに感染している場合)、
最初の時点で陰性であれば、まずは一安心です
(ただ、感染して3週間以内の場合、
 感染していてもまだ抗体が出ていないという可能性はありますが)。

ウイルス検査自体は血さえ取れればする事ができるのですが、
一番厄介なのが、その採血自体であったりします。

2ヶ月くらいの子ネコであれば、手足の血管はとても細く、
針を刺すこと自体が難しいですし、
うまくさせたとしても、血がさっぱり返って来ません。

そのため、子ネコからの採血のときは、
主に頸静脈を用いて採血をします。

その時は、飼い主さんに体を支えてもらい、
左手の親指で頸静脈を押さえ、人差し指で顎を押さえ、
首を固定しておいてから採血を行います。

頸静脈は太いので、入れば割合すぐに採血がすむのですが、
動いたりすると危険ですので、猫が嫌がらない程度に、
体をしっかり支えておいてもらわなければいけません。

ところが、元ノラの子だったりして警戒心が強かったりすると、
もたれると嫌がって暴れたり、
怒ってこちらを引っ掻こうとしたりする場合もあります。

そんな時、もがくのを無理矢理抑えたりすると余計暴れますし、
病院が嫌いになってしまう可能性がありますので、
だましだまし何とか試すか、
また改めて何回か病院に来てもらいながらおいおい検査をして行くか、
ということになります。

採血だけ苦労する事もありますが、
最初に陰性だという事が分かっていれば安心だと言う方も多いですので、
外にいた子を家に迎えるときは、
しておいてあげた方が良いと思います。

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