どうぶつ病院診療日記

動物病院の診察風景や、獣医師が日頃思っていることなど

生物の話

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以前から獣医療向けのiOSアプリを作っていましたが、
学生の時からの趣味のひとつがキノコ採りなので、
今回は完全に趣味100%で、iPhone向けの「キノコ図鑑」アプリを作ってみました。

イメージ 1


フィールドの中を散策する時に、いちいちバッグから本を取り出してキノコを調べるというのは、
煩雑ですし、目的のキノコを探し出すのも時間がかかります。

iPhoneなら、ぱっと出して使えますし、目的のキノコに到達するまでに、
2-3回画面をタッチするだけなので、
アウトドアで使うにおいては、アプリにはとてもたくさんのメリットがあります。

使い勝手の良いものを自分で作ってみようということで、
去年からごそごそ作っていたのですが、
無事出来上がり、先日リリースされました(キノコのシーズンは終わってしまいましたが)。
画像は自分のものだけでは足りなかったので、
画像を持っている方に協力をお願いしました。

現在計308種で、一種につき4枚(全体像/ひだ/幼菌/その他)の画像を収録しています(今後もまた増やして行く予定です)。
科目やあいうえお検索から調べられる他、サムネールで調べられたり、
きのこの形態からチャート分類で調べたり、2種の画像を比較したり、
キノコクイズを収録していたりなど、
アプリならではの内容となっていると思います。

facebook上にも画像を投稿できるコミュニティページを設けましたので、
キノコの画像を投稿したり、キノコ談義をしたりということも出来ます。

キノコ採りをする人間が、自分の使い勝手の良いように考えて作ったものなので、
とても便利なものになっていると思います。

キノコに興味をお持ちの方も、今はそれほどでない方も、
良かったらご覧下さい。

トンボのデザイン

先日、院内にトンボ(ハグロトンボ?)が迷い込んで来ました。
院外に逃すべく捕まえた後、しばし観察してそのデザインの秀逸さに驚嘆しました。

トンボは飛びながら虫を捕まえる動物ですが、虫を捕まえやすくするために、
後ろ足の方が若干長く、バスケットのようになる構造になっていて、
ご丁寧に足の全長に細い毛が網のように生えているようです。

イメージ 1


自然の中に生きる命と言うのは、すべからく、
そうあるべくしてそうなって来ているのだと思います。

ただ間違ってはいけないのは、
目的があってそれのためにデザインがされているのではなく、
最初は何か別のために備わっていたものが、
それがそうなることが生存に有利だから、
選択によって、しだいにそうなっていったのだということです。

足の毛においても、この毛は、
「虫を捕まえるため」
についているのではなく、
ここの毛がこうなっていることによって、
「より虫を使えるのが有利」
であり、長い年月の末にこうなって来ているということなのだと思います。

バッタでもトンボでも、種によって少しずつ形は違いますが、
それぞれのデザインは、それぞれの種が生きる環境、
補食する対象、天敵の種類、といった要因によって、
すべからく、そうあるのが最も最適であるように出来ているのだと思います。

トンボを見ながらそんなことを考えつつ、
改めて、生命のすごさに触れた思いです。
姿形が違っていても、動物の間で共通する部分は多々あります。
種が違っても、心臓や肝臓、腎臓など、
体を構成するパーツは、種を越え、類を越え、基本的に共通しています
(昆虫まで行くとだいぶ違いますが)。

それはなぜかと言えば、共通の祖先を同じくした命が、
それまでの体を土台にして、
それぞれに形を変えて来たからです。

哺乳類同士など、ルーツが近い生物ほど、
共通するものは大きいのですが、
ほ乳類と魚など、かなり距離が離れてしまった生物の間でさえ、
共通するものや、その名残が見られることは多々あります。

例えば人間の手足のルーツは、
その昔肺魚と言われた魚が手足のように使っていたひれと考えられていますし、
肺に関しても、多くの魚類が持っている肺が姿を変えたものとされています
(硬骨魚は肺を退化させてしまった変わり種です)。

硬骨魚が浮き袋として、肺の退化した組織を持っているのも、
同じ祖先を持っている事の表れです。

人間の大動脈は左側に一本ですが、
これは、魚がえらに向かう動脈を6対持っているうちの、
左の一本が発達して、後大動脈となった事の名残です。

残りは発育過程で退化してしまうのですが、
うまく退化せずに残ってしまったりすると、
「右大動脈弓遺残」という病気になってしまったりします。

その他にも、人間の体の中で、なんでこんなものが?
ということがあることには、
大昔の命の枝分かれがあったりするのかもしれません。

目があって、口があって、胃があって、
背骨があって、心臓があって、と、考えて行くと、
かなりの部分で、生物のパーツは共通しているという事が分かります。

基本的な体のデザインと言うのは、
ほ乳類、は虫類、鳥、両生類、魚の中でかなり共通していますが、
かなり大昔に基礎のデザインができ、
それがかなりバランスが取れており、融通が利いたために、
それを土台にして、いろんな生物が誕生したという事だと思います。

※動物と飼い主さんの設定と描写には、修正を加えています。
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 転載、リンクはフリーとさせていただきます。
動物によって体の仕組みというものはそれぞれですが、
僕たちが普段診ている犬猫と、
ヤギやヒツジなどの偶蹄類ではまた全然体の仕組みが違っています。

この間聞いた興味深い話は、
ヤギなど、蹄のある動物が生まれて来るときの話です。

蹄のある動物が生まれて来るときは、
犬猫と同じように足を先に伸ばして生まれて来るのですが、
そのときに、蹄が母体の産道を傷つけたりしないように、
生まれて来る赤ちゃんの蹄の底の部分には、
柔らかい「蹄カバー」がついているのだそうです。

イメージ 1


この蹄カバーは、生まれて間もなく立ち上がって歩き始めた時に、
地面とこすれて、ぽろりぽろりとはがれ、
すぐになくなってしまうのだそうです。

生まれて来る時にだけ必要な組織がついていて、
そこの細胞は生まれた時点で用なしとなってしまい、
本体から落ちて行ってしまうという事です。

生まれてすぐに落ちてしまう細胞の事を思うと、
せつなくもなってくるところですが、
彼らにすれば、無事に役目を果たす事が出来て、
分裂して来たかいがあった、ということなのかもしれません。

ちなみに、犬や猫などではそんな組織はありませんので、
蹄のある動物に限定されたしくみのようです。

いつからそんなものが出来たのかは知りませんが、
「蹄を持つ事によって生まれた問題」を、
斜め上の発想(発想しているわけではないでしょうけれども)でもって解決して行くと言う、
生命のすごさをかいま見た思いです。

※動物と飼い主さんの設定と描写には、修正を加えています。
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発生学的に言うと、実は、人間は魚の仲間です。
というか、犬も猫も鳥もカメもカエルも、実は魚の仲間です。

何をとち狂ったことを、と言われるかもしれませんが、
発生学的な分類で考えた場合の話です。

ひれとえらを持ち、水の中で泳ぐのが魚の仲間で、
赤ちゃんを産み、乳を与えて子を育てるのがほ乳類の仲間、
と、同じような生物をグループ分けして、
違うグループの生物は違う仲間と考えるのが、
ごく普通のグループ分けの感覚です。

発生的な話で考えれば、グループが違うから、
それぞれは関係のない生物、ということにはなりません。

その昔、現在の魚の祖先から、
鳥やは虫類、ほ乳類の祖先がそれぞれ誕生し、
その後長い時間をかけて適応と放散を繰り返し、
枝分かれをしながら種を増やして行き、現在の姿になった、
というのがより正確な解釈です。

したがって、生物の種の分かれ方を大きな樹の様なものと見れば、
枝分かれのどこから先を、何の種と呼ぶかと言うのは後づけの話であり、
「魚を含めた動物の祖先から枝分かれして来た種の子孫」
ということではひとつの同じ流れの上にある命という事になります。

その上で、
「"ほ乳類"の先祖から枝分かれした種の子孫」
「"鳥類"の先祖から枝分かれした種の子孫」
というグループ分けになります。
それぞれの先祖は、元をたどれば「共通の祖先」に行き当たり、
ルーツは同じところにたどり着きます。

枝分かれした後を、新しい種のグループと名付ける事は出来たとしても、
枝分かれしたその先も、あくまで今までの流れの上にあるものであり、
同じ枝の先の亜種、ということになります
(姿形がどんなに変わったとしてもです)。

現在の魚も、現在の人も、流れの上で見れば、
共通の祖先がその後枝分かれする中で、
形を変えながら現在の形になったものであり、
枝的には、依然として、ひとつの大きな流れの上にいる存在です。

したがって、
ほ乳類は、枝分かれをしたあとで、ほ乳類と言われる存在になりましたが
(人がそう名付けたのですが)、
大きな枝としては、魚(の祖先の、それぞれの子孫)である事に変わりません。

「魚の仲間という大きな枝の中で、枝分かれをして、
 ほ乳類と言う特徴を持った、新しい枝ができた」
のであり、
「魚の仲間のうちの、新しい特徴を持った新しいグループ」
という表現が、より正確な言い方ではあります。

とは言っても、知らない人にいきなり、
「わたしは魚です」
と言ったら、おそらく変な目で見られてしまうと予想されますので、
このことは、あまり人前では言わない方が無難だとは思います。

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