|
避妊や去勢などなんであれ、手術をするとなると、 通常はいついつに手術ということでスケジュールを決めてもらって、 その前の日から食餌を抜いてもらって、当日に来てもらいます。 手術があるときは、こちらも午前中から手術器具の滅菌をすませ、 "さあ、今日は〜の手術だ!"と、気を引き締めて待っています。 だいたいの場合は、お昼前に連れて来てもらって、 そのまま預かって手術、ということになります。 ところでちょっと困るのが、 いきなり当日になって手術のキャンセルとなることがあることです。 手術があるときは、スタッフのシフトもそれに合わせてくんでいますし、 こちらもそれなりに気合いを入れて待っています。 キャンセルの理由として良くあるものは、 「誤ってごはんを食べさせてしまった」 とか、 「当日になって猫が脱走して捕まらなくなった」 というものです。 つい先日も手術の当日キャンセルがありましたが、 ちょっとどうなのという感じのキャンセルでした。 いつも昼前にはお連れいただくようにしているのですが、 その日は昼を過ぎてもいらっしゃらず、 数十分経とうかというところで、 しびれを切らして電話をしてみました。 と、何回かかけても話し中で繋がらなかったのですが、 しばらくして向こうから電話がかかって来ました。 ようやく連絡付いたか、と思いながら電話を取ると、 「さっき、電話かけてもらったみたいですけど、なんですか。」 とのことです。 なんですかじゃないでしょう、と思いつつ、 「今日、手術の予定となっていたのですけれども、 まだいらっしゃれないので連絡させていただきました。 どうされましたでしょうか。」 と、穏やかにつとめながら尋ねてみました。 「ああ、ちょっと今日は都合が悪くなったんでキャンセルさせてもらいます。」 との返答に、ややぷちっとなりつつ、 「スケジュールを入れてさせてもらっているので、 キャンセルとなる場合は事前にお伝えいただきたいのですが。」 と言うと、 「言おうと思ってたんだけど、ちょっと忘れててね。」 と、何事もなげな受け答えでした。 結局、手術日を延期ということで、改めて手術日を組み直した後、 「もしもまた予定が悪くなりましたら、 今度は事前にお知らせください。」 と伝えておきました。 僕的には強めに言ったつもりではありますが、 向こうは 「はいはい、ごめんなさいね。」 という感じだったので、どこまでこたえてくれたのかよく分からないところです。 うちの病院では手術のキャンセルに対してキャンセル料とかはいただいていないのですが、 スタッフも一緒に待ちぼうけとなりますので困ったものです。 もうちょっときつく言っても良かったのかもしれませんが、 あまりきつく言うと、また今度あった時に気まずくなる可能性もありますので、 どこまで言っていいのか難しいところではあります。 時間に対してルーズなことをされると、
ちょっと困ったものですね。 |
飼い主さん、ちょっとした話
[ リスト | 詳細 ]
|
飼い主さんにもいろんな人がいるものですが、 中には病院に来ても診察券を出さない、という人もけっこういます。 こちらもだいたいの人の顔は覚えていますが、 しばらくぶりだったり、たまにしか来ない人の場合は、 顔を見ても、名前が思い出せない場合というのもしばしばあったりします。 診察券を出さなくても、 「こんにちは、〜〜ですけど。」 と言ってくれれば助かるのですが、これまた結構な割合で、 「エサください」 「薬下さい」 と、用件だけを伝えて来る人がいます。 だいたいは名前がぱっと浮かびますので、 カルテ管理ソフトで名前を検索してカルテを出すことができるのですが、 名前が思い出せない場合はカルテを検索も出来ませんので、 さぁ困ったという事になります(ど忘れする事もあります)。 始めての人ならともかく、何度も来てくれている人に対して、 「お名前は?」 と聞くのも失礼ですので、 そんなときは、 「お電話番号をお願いします」 と、電話番号を聞くようにして、電話番号で検索をかけるようにしています。 みんなの顔と名前をぱっと思い出せれば診察券も無用というものですが、 顔は分かるんだけど、どうにも名前が思い出せないという事も中にはあります。 フードに関しては、スタンプカードをしていますので、 それを出してもらえれば助かるのですが、 「〜ちゃんのフードを下さい」 と言っていただけますと、動物病院としては、 ちょこっと助かるかもしれません。 あやふやな状態で違うカルテを出してしまうと言うのは、 名前を聞くよりも良くない事ですので、 あやふやな状態でカルテを探すと言うのは極力避けなければいけません。 診察券にはカルテ番号が書いてありますので、 それを出してもらえば何よりなのですけれども、 出さない人は毎回出さないんですよね。 ※動物と飼い主さんの設定と描写には、修正を加えています。
傑作、ランキングをクリックしていただけますと、うれしい限りです。 転載、リンクはフリーとさせていただきます。 |
|
先日、動物病院に問い合わせの電話がかかって来ました。 AHTさんから 「院長先生に聞きたい事がある」 ということで、うちに来た事のない飼い主さんからの電話でしたが、 用件を聞いてみると、 「なんかしんどそうなんだけど、どうすればいいでしょうか。」 という内容の相談でした。 嘔吐や下痢があるかと聞くと、特にないという事で、 結局何か想像もつきません。 診てみないと、何か異状があるかどうかもよく分からないのですが、 そんな時にお話しできる事と言うのは、 「病気かどうかは診てみないと何とも言えませんので、 ご心配であれば早めにお連れください。」 ということくらいです。 多くの場合、 「なんかしんどうそうです」 という相談の後には、 「どうしてあげたらいいでしょうか」 という言葉がくっ付いて来るのですが、 状態が分からないとどうすべきかも分かりませんので、 その質問に大して責任のある返事と言うのは何とも出来ません。 なんかしんどそうと言われただけでは、 病気なのかどうかすら分かりませんし、 診断もついていなければ、対処の仕方も分からないからです。 うっかり 「様子を見ていて下さい」 などと言おうものなら、 飼い主さんが様子を見ていて調子が悪くなった時に、 「様子を見ていろと言われてみていたら悪くなったじゃないか」 という話になりかねません。 そのため、診ていないときは、責任の生じるような言葉は言えないし、 軽々しく言ってはいけないというのが原則です。 そのため、 「どうしてあげたらいいですか」 という質問には、 「ご心配ならお連れください」 という答えしか出来ません。 時には、「様子を見ていて大丈夫」と言って欲しいのかな、 という相談もあったりするのですが、 心配なときは、電話で相談するよりも、 直接動物病院に来院されるのが一番だと思います。 ※動物と飼い主さんの設定と描写には、修正を加えています。
傑作、ランキングをクリックしていただけますと、うれしい限りです。 転載、リンクはフリーとさせていただきます。 |
|
先日、診察に来た飼い主さんから、とある質問をされました。 それは、 「犬がストーブの前から離れないのですがどうしたらいいでしょうか。」 という質問でした。 冬になると、ストーブをつけるとすぐさまやって来て、 ずっと前で寝ているということです。 それもファンヒーターで風が前向きに吹き出すタイプという事で、 暑くないのかと心配しているそばで、 ストーブのすぐ近くで丸まっているそうです (真ん前ではないらしいそうですが)。 そんなに近くにいて大丈夫かと心配だそうで、 診察のついでにと質問されました。 ストーブの前にいて心配となるとまずはやけどですが、 皮膚を診てみてもとくに赤くもなっておらず、 皮膚も毛は抜けておらず、異常はないようです。 ストーブの前にいる時に体を触ってみると、 けっこう熱くなっているという事で、 あんまり前にいるとやけどする可能性もあるし、 皮膚が荒れたりする可能性もありますので、 あんまり近くにいるのは良くなさそうではあります。 「すぐ近くに行ってしまうのですが、どうしたらいいでしょう。」 ということで、ちょっと答えに困りましたが、 「あまり近くに行けないように、ガードを置いたり、 移動を制限した方が良いかもしれませんね。」 と答えておきました。 「最近は外に散歩に行こうと言っても、 なんだかめんどくさそうな顔をするんです」 とのことでしたが、あまり快適すぎる暮らしをしていても、 ちょっと軟弱気味になってしまう心配もあるかもしれません。 それにしても、冬は犬の間でも、 室内で暮らしている犬と、庭につながれている犬との間で、 ずいぶん生活に格差がある季節かもしれません。 外で寝ている犬は、 「この季節はこんなもんだ」 と思っているのかもしれませんが、 室内でぬくぬくしている犬のことを知ると、 びっくり仰天するかもしれませんね。 ※動物と飼い主さんの設定と描写には、修正を加えています。
傑作、ランキングをクリックしていただけますと、うれしい限りです。 転載、リンクはフリーとさせていただきます。 |
|
「人間は、最初に出会った主張にもっとも強く影響される」 という言葉を、以前何かで読んだ事がありますが、 動物に関して飼い主さんが一番最初に出会う人と言えば、 ブリーダーさんかペットショップである事が多いようです。 まず動物病院でアドバイスを聞いて、それから飼育を始める、 というのもいいことだと思いますが、 動物病院に初診でやって来る人は、 たいがいの場合、動物を飼い始めた後でやって来ます。 そうすると、ブリーダーさんなどのところで、 飼い方やその後の話についてもだいぶ教わっていることが多いようです。 ペットショップなどで買って来た場合に比べ、 ブリーダーさんから直接購入される場合、 ブリーダーさんの知識や人柄にかなり感銘を受けていることも多いようです。 すると時には、病気を発見したので説明をしてみると、 説明をし終わって、「何かご質問は?」と尋ねると、 「ブリーダーさんに相談してみます」 となってしまうこともあったりします。 遺伝病や股関節形成不全などの好発犬種がある病気であればともかく、 そうでもない病気であれば、獣医師の方を信用してよ、 と思ってしまう事もあったりします。 ブリーダーさんを信頼して、良い関係を保つ事は、 その後のためにも良い事だと思いますけれども、 病気については、獣医師の方が専門分野です。 きちんと勉強して、医学的に正しい事を言っているのであれば特に問題はないのですが、 中には医学的にはちょっと眉唾なオリジナルの理論なども聞く事がありますので、 そうなると良いのかどうなのか考えてしまう事もあったりはします。 信頼関係は築いて行くものなので、 動物病院に来てもらってからは、獣医師を信頼してもらえるように、 こつこつと説明してお話しするしかないのですけれども。 ※動物と飼い主さんの設定と描写には、修正を加えています。
傑作、ランキングをクリックしていただけますと、うれしい限りです。 転載、リンクはフリーとさせていただきます。 |



