ごみ屋の公務員

ごみにまみれた廃人生活!

全体表示

[ リスト ]

親の心、子知らず


 困ったことがあると相談に来る。今日は3名。

 最初のクランケは課長。評価していた3名の部下に権限と責任を与えたが、どうやら自分の方針がうまく伝わっておらず、自分も部下も空回りしていることに落胆しているとのこと。自分の評価に自信がもてなくなり、誰を推薦すれば良かったのか今でも考えてしまうそうだ。

 この課長、元々はウチの課に長い年月配属されていたが、数年前にこの狭い井戸から大海へ出て、いろいろな経験や勉強をして帰ってきた人だ。
 数年前と現在とではこんなにも人間は変わってしまうのかと、溜息混じりで弱音を吐く。しかし、本当に変わったのは部下ではなく課長のほう。本人は気付いていないが、大海の波に揉まれていくうち課長たるべき仕事を理解していき、相応の風格を持てるようになったことで、現場から少し離れた目で冷静に見れるようになったのだ。

 逆にずっと同じ職場で変化もなく、だからといって自分達が変化をもたらそうとする意識もない部下が、そんな課長の行間を果たして読むことができるのかと私は思う。まぁ、でも、時期尚早な抜擢を悔やむなかれ。彼ら課長補佐・係長達は、まだ歩き初めの赤子で手を引いてやらねば危なっかしいかも知れない。しかし手を引くのは課長ではなく、彼らの「自信」なのだ。成長を願う親のように、しばし後方で見守ってはどうだろうか?

 次のクランケは2名の係長。課長から評価された3名のうち、休暇の課長補佐を除いた彼らだ。

 お互いに遠慮があるため、腹を割っての話し合いというのがなかなかできない。決め事や発言に対して自分達に責任がとれるのか不安。課長と自分達の間にいるポジションの「主幹」を嫉み、言動に左右されてしまう。…と、いろいろな悩みを吐露していった。
 抜擢された3名の役職が違うとしても、改革のために団結するのだから知恵を出しあい議論を繰り返しながら、自分達の進む方向を決めていかねばならない。遠慮がアイデアを生むとは考えにくい。
 彼らは上を見たり下を見たりしていつも視点が定まらず、どれをとっても中途半端になってしまう。役職の意味を未だ理解できておらず、技師や作業員の目で、耳で、頭で物事を理解しようとしている。目先のビジョンで発言する職員達とはもう違うのだという自覚を持って欲しいものだ。
 それと、部下達をもっと見て欲しい。彼らが何をしているのかを。部下の不満の原因はどこにあるか、おのずとみえてくるであろう。


 そんな私はムードメーカー。カウンセリング技術と第一種衛生管理者の資格を持ち、課内で1、2番を競う新参者だ。そんな私を慕ってかどうだか、年齢に関係なく日々こんな相談が迷い込んでくる。クランケ達は、お互い同じ相手に相談しているのだといつ気付くのだろうか?

 こうして職場のカウンセラーモドキが薀蓄垂れて一日が過ぎていく…、なんてね。


[PR]お得情報

ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事