
A CLOCKWORK ORANGE(1971)/137分

監督:スタンリー・キューブリック / 「2001年宇宙の旅(1968)」「シャイニング (1980)」

出演:マルコム・マクダウェル(アレックス)

マイケル・ベイツ(看守長)

近未来、毎日のように暴力やセックスに明け暮れていた不良グループの首領アレックスは、ある殺人事件で仲間に裏切られ、ついに投獄させられてしまう。そこで彼は、攻撃性を絶つ洗脳の実験台に立たされるが……。赤一色の画面からオレンジ色に変わってゆくオープニング、「雨に唄えば」のメロディに乗せて繰り広げられるレイプ・シーン、荘厳なバロックやクラッシックをカバーした電子音楽、広々としたレコード店の独特のセットなど、映画全編にシニカルな演出が満ち、なおかつブラックなテーマをポップに昇華させるという、キューブリック監督の手腕が冴え渡る。「2001年宇宙の旅」と並んで、SF映画という枠におさまらない突出した輝きを持っている作品だ。
【キネマ旬報「オールタイムベスト・ベスト100」】/名作100本見たのか俺?NO114

「2001年宇宙の旅(1968)」を見た人ならキューブリック+この映画のポスター+この
タイトルに思わず躊躇してしまうだろう。
まずはこのタイトル『時計じかけのオレンジ』ってなんやねん!ゼンマイじかけのおもちゃなら
意味が通じても時計とオレンジにいったいなんの関係が?あわわわ〜〜
ここで言うオレンジとは、動物のオラウータンっていますが 本来はオラング・ウータン
ウータンとは森 オラング(orang)は人 つまり森にいる人だからオラウータン
このorangがORANGE オラングオラング・・オレンジ
さしずめ『機械じかけの人間』。 これをロンドンの若者たちは‘お前は時計じかけのオレンジみたいな奴だ!’という風に使うらしい 意味は『なにを考えてるかわからない奴だ』
映画がはじまる。どぎつい原色、赤、青、オレンジの背景にタイトルがでます
バックにはクラッシックが流れ出す。また難解な映画だろうか・・ストーリーはちゃんとあるのだろうか
不安にかりたてられる出だしだ。
だが以外にも物語の筋はシンプルで 暴力とレイプにあけくれるクソガキの集団がいます
仲間の裏切りで主人公アレックスは15年のムショ暮らし そこへ犯罪矯正の新技術の被験者として
アレックスは選ばれる。どんな内容かといいますと映画館で絶対まぶたが閉じない機械を目に付け
暴力シーンとレイプシーンをひらすら見せられるうちに身体が拒絶反応を起こすようになり
暴力をふるおうとすればゲロを吐くという人間にされます。そう時計じかけのオレンジになって
更生したと言うわけだ。
刑期を免除されたアレックスはシャバに戻るがそこで以前に暴行にしたホームレスにでくわし
ボコボコにされたり昔の仲間にもボコボコにされます。反撃しようとする心はゲロで抑止される
そしてたどり着いた屋敷はなんと以前殺人を犯した女のいた作家の家です。顔を覚えていた
旦那の作家は怒り狂います。なんの暴力もとれない身体になっていたアレックスだが唯一自分に
対する暴力は残されていた 窓から飛び降り自殺をする
しかし病院に運ばれ回復した彼は、機械じかけの更生人間から元の自分に戻る
果たして彼は更生したのか? 僕の答えはNOである
犯罪矯正の倫理感を問うこの映画 前半はキューブリックならではの超暴力&性的暴力を
とんでもない背景や人物のコスチュームと音楽で見るものを圧倒しておいて
後半は人間を更生に導く国家のやりかたを嘲笑うかのようです。
キューブリックの身にも危険がおよんだこの映画イギリスでは公開後30年間も封印され続けてきました
映画をまねた犯罪者が出て世論が騒ぎたしたことと映画の熱狂的な信者がストーカー化して
キューブリックの住まいにまでしのびより さすがのキューブリックも降参といったところでしょうか