 THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY(2006)/ドラマ/戦争:製作国/イギリス/アイルランド/ドイツ/イタリア/スペイン
 監督:ケン・ローチ/ 『大地と自由(1995)』 『明日へのチケット (2005)』
 出演:キリアン・マーフィ(デミアン)  ポードリック・ディレーニー(テディ)  メアリー・オリオーダン(ペギー)
戦争が敵を作る・・・兄弟さえも
 社会派ケン・ローチ監督が、激動の歴史に翻弄される2人の兄弟を軸に、独立戦争から内戦へといたる1920年代のアイルランド近代史を描いた悲劇の物語。
 この映画は、戦争に負けても、本州を中心に4つの島に分かれていながらも、平和に暮らす日本と言う国に改めて感謝したくなるシビアな内容です。
同じ島国であってもイギリスは、日本のように単純にくくれない。どの部分までがイギリスと 呼べるのか?地図見ても答えられない(汗)
本島の西にアイルランド島がある。イギリス支配下からの完全独立を求め戦う そして多くの犠牲者の上に勝ちえたのは、「不完全な独立」だった。
映画の中で「あと一センチ理想に届かない」と理想か妥協か?で揺れる そして戦争は形を変え一枚岩だった対英国から、アイルランド国内の内戦へと変化していきます。
独立戦争で助けあった同胞の家族や友人、親戚、そして友に戦った兄弟までが、それぞれ理想の国の形を 求め殺し合う・・・なんてこった・・・ 兄弟を銃殺刑にするラストが痛い
主人公の「心が何も感じなくなった」と言う言葉がいつまでも耳に残ります。 平和を叫ぶだけでは、平和などこないことを痛感する「現実」に目を向けた映画
緑の山と草原に覆われた自然豊かなアイルランド、麦の穂をゆらす風だけが今日も彼らの頬をなでる
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