旅行記
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ドバイよりの旅行記
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引き続きカタールはドーハにある、イスラミックアート・ミュージアムの紹介です! 正直訪れる前は建築に対する関心がほとんどで、展示はあんまり興味ありませんでした。 ところがいざ展示室を訪れてみると、様々と思索することしきり。 それを一言で表すなら、日本文化との類似点でしょうか。 気になった展示物をいくつか紹介しましょう! まずはこれ。 どっかの家紋のように見えます。 どこぞの戦国大名が戦のとき使っていたノボリ と言っても誰も疑わないでしょう。 でもこれ出所はペルシャ(現イラン)です。 これはどうですか? まるでちびまるこちゃんかなんかに出てくるキャラクターに見えませんか? これも確かペルシャのもの。 日本のマンガに代表される二次元的な表現は中東にもあったのです。 陰影を追求し、三次元的表現を目指した西洋の古典とは明らかに一線を画します。 これは壁面のタイルですが、この幾何学的パターンは極めてイスラム的ですね。 しかしそれぞれのタイルの模様が違っており、これだけ見てるとインドの曼荼羅を連想させます。 こうやって見てると、中東のアートは西洋のそれよりもはるかにアジア的と感じます。 それは一重にシルクロードによる東西文化交流の賜物と言えるでしょう。 シルクロードを通じて、この中東と中国、日本は繋がっていたのです。 しかしこの美術館で見逃していけないのは実はこのアートです!
分かりますか?アトリウムの真ん中に立って真上を見上げてみてください! |
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前回も言いましたが、こんなクオリティの高い公共建築を私は中東の地で初めて見ました。 建築というものは、どうしても地場産業になるので、その土地の技術力に大きく左右されるものです。 ドバイの建築を見てきて、「あ〜やっぱり日本のようなクオリティを達成するのは難しいんだろうな」 と思っていた矢先、「なんだこんなの出来るの?!」って感じでした。 設計したのは、建築界の大御所中国系アメリカ人のI.M.ペイです。 ルーブルのガラスのピラミッドを設計したことで有名な彼、美術館建築はお手のもの。 巨匠が設計すると、土地の技術力など関係なくこれだけのものが作れるんだと、身の研ぎ澄まされる思いがしました。 さてたまには建築のブログらしく、建築的な紹介をしていきましょう! メインのアプローチはヤシの並木道です。
メインエントランスは一段高く、基壇の上にあります。 これは基壇部にサービス機能や搬入を集約するという美術館の設計にはよくある手法。 メインのエントランス部。建物がやや振れているのは、QIBLA(メッカの方向)を意識しているからでしょう。 Google Earthで確認してみると、やはりこのメインアプローチは真北を向いていて、建物全体の軸はメッカを向いていると思われます。 中に入ると、見事な吹き抜けとらせん階段に出迎えられます。 この吹き抜けアトリウムは見事です! 訪れた人びともこの空間の素晴らしさにしばし足を止めて写真撮影。 リング状の照明にはイスラム紋様があしらわれていますね! 向かい側の全面ガラスの向こうには、ドーハの新開発地区WEST BAYのスカイラインが。 これは噴水が涼しげなテラス。やはり向こうにWEST BAYのスカイライン。 反対側にもテラス。幾何学的なデザインはさすがモダニズムの巨匠I.M.ペイといったところ。 さて、次回は大変興味深いイスラムアートの展示の模様をお伝えします! |





